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ファンタジー要素がよくわからない
魔王×勇者の転生再会もの。
現世勇者は交番勤務の警察官、魔王曰く前世では勇者だったらしいが記憶なし。（断片的な夢は見る）
魔王が勇者のことを現世まで追いかけてきて、勇者に猛烈アプローチ、勇者が絆される…のが大まかなストーリー。
恋愛面の心の動きは割とシンプルなので読めてしまうけれども、ファンタジー要素がどうもよく分からなくて、よくわからないまま話が進んで終わる。
魔王が現世で出来ることって結局…？天使ちゃんて何者…？
天使ちゃんは猫型も幼児型もとても可愛かった。マスコットキャラとして優秀。
なんかよく分からなかったけどそれなりに面白かった。
でも再読はしないかもな…という感じ。
執着する理由が良い
新本浦子先生の作品は初めてなので、拝読させて頂くのがとても楽しみでした。
交番に勤める警察官の静谷英雄は、自称「魔王」だと言う男の通報を受ける。不思議な力を使う魔王を独身寮の自室で監視するのだが、魔王は静谷のことを「勇者」と呼んで…。
個人的、各項目5段階で
執着 3
可愛い 2
エロ 1
な感じだと思います。
自称魔王×警察官のカプです。警察官の方は前世で勇者だったことは自覚していません。夢で、勇者の自分が魔王と戦い、倒されるのを見てはいますが、物語前半まで勇者のことも魔王が、人間ならざる者と一応認めてはいるが、魔王に対して少し辛辣な言動をします。だけど、物凄く甘々ではないですが、魔王と天使ちゃんとの生活がほっこりしていて、静谷さんもその生活が心地良いのか、絆されて甘い雰囲気の描写もあります。
前世で戦った相手だが、憎悪などの負の感情は無く、ただただ静谷さんのことが愛しいと思っている魔王の執着具合はあまり重くないかなと思いました。何故か魔王自身が勇者になりたがっているので、感謝される為に善意として静谷さんの性衝動を鎮めようと下肢を触ったりします。だけど、静谷さんが達する時に見せた、魔王の悪そうな顔が何故あんな表情をしたのか、そこだけ少し違和感を覚えました。ちょっとゲス過ぎる顔で怖いなと思いました。
魔王が人の感情を操ったり消したりすることが出来るから、その所為で自分も絆されたんだと、静谷さんは自身の感情や魔王の心情を否定してしまいます。だけどその後前世での記憶や魔王が何故勇者に執着するのかなど、判明していくので、2人の心理描写に心が温まります。
個人的に天使ちゃんがめっちゃ可愛くて癒されます。猫バージョンも人間バージョンも可愛くて、静谷さんが魔王への不信感を抱いても、天使ちゃんの言動で考えを改めたりするので、天使ちゃんは名バイプレイヤーだと思います。ほんと可愛いんよ。
魔王×前世が勇者のカプですが、ギスギスした関係性ではないので、とても読み易いと思いますので、是非とも読んでほしいです。
愛おしさを辿って
前世で勇者だった英雄の魂を辿って、魔王が現世にやってきたところから始まるお話でした。
魔王を倒すことを目標にしていたたものの、結局勇者(英雄)は倒されてしまったわけですが…
その散り際にかけた言葉が魔王の心を動かし、勇者に対して愛しさを感じた彼が現世にやってきたというわけです。
英雄には前世の記憶もなく夢も断片的にしか憶えていないので、出会いの場面こそ奇妙なものになってしまったけれど。
一緒に過ごしていくうちに英雄にもまた愛おしさが芽生えていくような展開になっていました。
魔王なのに勇者になるために感謝ポイントを集めているようなところや「魔王」とは言っているけれど憎めない人柄が面白くて、ふたりのやり取りにほのぼのした気持ちになりつつ。
ふたりが出会った前世での魔王の記憶がわかってくると、彼が抱えた切なさが悲しくて魔王への印象もまた変わっていったのでした。
魔王の言葉を信じられず喧嘩したことがきっかけで魔王から負の感情が溢れ出てしまい、負にあてられた人間が英雄を襲うという事件が起きるのだけど。
結果的にはそのことがあったおかげでふたりのすれ違いは解けて、魔王に対する感情を英雄自身が認めることができるようになってくれたので一安心。
今後彼らが人間界でどう生きていくのか気になりますが、ひとまず無事に良いところに着地してくれて嬉しかったです。
非現実的な部分が複雑で、細かなところが伝わりにくかったのはちょっぴり残念でしたが。
天使ちゃん含めたみんなが幸せそうだったのは良かったなと思いました。
魔王と勇者、時空を超えたラブ
自称魔王×静谷
静谷英雄は、
お巡りさんで正義感が強くって頼もしい警察官。
子供の頃から勇者になる夢を抱いて、
街の安全を守るために一生懸命頑張っている。
ある日、突然、
全裸の長髪男子に遭遇して、
それがなんと自称ーー魔王！
自称魔王が静谷にぞっこんで、
静谷にお前が「勇者」だとか言って、
なんか前世からの執着愛っぽくて、はたまらない！
静谷自身は前世のことをまるっきり覚えてない。
自分が勇者だったなんて知らない。
だから最初は魔王の言葉をあんまり真剣に受け取ってないけど･･･
ちょっとエッチな要素が絡まって、
魔王が勇者を執拗に求める！
魔王と勇者がエロエロにもつながっているよね〜〜。
思わずドキッとしちゃうし、
静谷が自称魔王の情熱にどんどん触れることで
内なる感情が揺れ動いていく。
その静谷が、自称魔王に振り回される姿にニヤニヤしちゃう！
静谷がだんだんと変な夢を見るようになって･･･
その夢の中で勇者の姿で立ち向かってる光景が繰り返される。
勇者と言葉がどうしても気になって、
自称魔王のことや、
夢の中の光景が彼の頭をグルグル巡っていく姿のも面白い。
最後は、
2人が前世の記憶や今世の欲望をぶつけ合っていて、
愛が溢れるエッチも含まれて、
愛しく切なくなる。
ファンタジー要素もコミカルも盛り込まれて、
自称魔王と英雄の奇妙な関係に
心がほっこりしてしまいました。
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