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受けが女の子みたいなのでBLっぽさは少ないです。
短編集です。
子供の頃大好きだった本の様に、何度も読み返してしまいます。中でも表題作のハレムでひとりが大好きで、ストーリーもおとぎ話のようで、じんわり優しい気持ちになり、ラストは感動してしまいます。
王様×お妾さんで、受けの為に色々世界を見せてあげたくて国を大きくしようとした王様が、だんだん欲望に目がくらみ受けの事を忘れてしまう…というものです。
結末も素敵で、とても懐かしい気持ちになれる、大好きな1冊です。
ファンタジー要素も強めで、BLというよりは、絵本の様な作品です。
星野リリィさんの作品で2番目に好きです(一番は、『花嫁くん』です)
「受けのコが可愛すぎて女の子みたいで苦手」という意見もあるようだけど、私は可愛い受けのコが大好きなので、問題ありません。
表題作のお話は、受け以外に複数の相手と関係を持つ攻めが好きではなくて、ダメでした。
気に入ったのは、『夜のサーカス』です。ブランコ乗りのひばなは、落ちるのではないかと不安でいっぱいな夜。サーカスの他の仲間には「弱虫」とか「落ちたのね」と責められます。そんな中で唯一励ましてくれたのは、トラのキカでした。短編なのに心がホッと優しくなれる、そんなお話でした。
表題作以外は、どれも童話のように優しくて可愛いお話で、楽しめました。どのカップルも、相手に一途でキュンとなりました。
「小箱」という言葉がすごくぴったりな短編集です。
思い出の小箱といおうか、物語の小箱といおうか……。
一作を除いてファンタジーです。その一作もあまりリアルさのない学園もの。あとがきを読んでも、本当にファンタジーがお好きな先生なんだなぁと思いました。
表題作は昔話ふうな語りでまとめられています。小学生時代は本といえばほとんどファンタジーしか読まず、世界観のぬるいファンタジーを見ると萎えがちな私なのですが、そういう世界観の隙はないです(一コマだけ作画が若干俗っぽい(?)と感じるところがあるのですが、若干です)。模様のついた角砂糖、おめかけさんたちの無国籍というか多国籍な衣装、ひとつひとつが綺麗です。
受はほとんど小さく細く可愛らしいです。一番すきな受は蝶か蛾かの眷族にされた子です。またそのお話で蝶か蛾かのお姉さんたちが受の感覚を味わっているシーンもおもしろかった。なぜ女の子は恋の話が好きなんでしょうか。
お話の進行も巧みなのでファンタジー好き嫌いかかわらずおすすめしたい作品です。
ファンタジーでとても可愛いお話。
ボーイズラブというよりは昔の少年愛といった印象です。
特別これがすごく面白い!というものではありませんが、クセがない分何度でも読み返したくなる作品です。
今のボーイズラブの感覚で読むと物足りないと思います。
長野まゆみさん辺りの小説をイメージすれば可愛くて引き込まれる作品です。
実は星野リリィさんのBLについては受けが女性過ぎ(女性に見えるとかじゃなく性格を含め全般の空気が)てBLっぽさに欠けると常に思ってたり・・・
今から思えば男女恋愛ものの女の子部分を掲載可能な雑誌の都合で
強引に男の子にしてストーリー作ってたのかなぁ。と。
この本の売りであるファンタジーストーリーにしても
「男の子の受けじゃなくて女の子だったらもっと素直に読めたのになぁ」
と思わせるものが大半でした、カナリアとかも。
内容が悪いわけじゃない、時代が悪かった。