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表題作ヴァージンレッド

熊谷 新
大学生,20歳
森澤 累
大学生

その他の収録作品

  • かきおろし:AFTER TALK
  • あとがき

あらすじ

子供の頃から動物の口元に興味を示していた新は、高校の時にキスがしつこいと彼女にフラれて以降その趣味をひた隠しに生きていた。拒絶を恐れ恋愛にも踏み込めず、欲求の発散相手はプロの女性。
そんな日々を過ごす中で出会った大学の1つ上の先輩・森澤。マスク姿でもわかる綺麗な顔立ちに新の唇への欲求は募る一方で…?
止まらないフェティシズムを描いた小山璃子の衝撃のデビュー作!


初版のみにお付けしている特典(初回特典、初回仕様特典)がある商品は、商品ページに特典の表記が掲載されている場合でも無くなり次第、終了となりますのでご了承ください。

作品情報

作品名
ヴァージンレッド
著者
小山璃子 
媒体
漫画(コミック)
出版社
Jパブリッシング(ジュリアンパブリッシング)
レーベル
arca comics
発売日
電子発売日
ISBN
9784866696010
3.6

(43)

(11)

萌々

(14)

(11)

中立

(6)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
11
得点
150
評価数
43
平均
3.6 / 5
神率
25.6%

レビュー投稿数11

唇への欲望、大学生の不器用な恋

新× 森澤


フェティシズムの欲求と
恋愛の欲望が綺麗に描かれている。
あの唇への熱い執着が、
キスの価値観を変えてしまうちゃうかもしれないし、
胸がざわめく。
ロマンティックに感じられる。


主人公の大学生、新は、
ユニークなフェチ持っている。
子どもの頃からの口元へのこだわりが、
うっとりな恋愛模様を生み出すなんて思わなかった。

新は恋愛に一歩踏み込むのが怖くて、
その理由と過去のフラれた経験が、
彼の心にのしかかっている。

そんな新が、
同じ大学の先輩、森澤と出会う。
バイト先にも、
森澤もバイトしてくる。

マスク越しでも分かる
森澤の整った顔立ちに、
新の目は森澤の口元に釘付けになって、
興奮と同時に
心の中では葛藤が渦巻いている。

最初は、
新が森澤の唇に興味を持つだけで、
ちょっとワンサイドな感じだったんだけど、
森澤も薄暗い気配で誘っているみたいで、
効果アリすぎで、
我慢できなくてついに森澤の口元に触れてしまう瞬間や、
2人が一緒に過ごす時間の中で、
ついについに森澤にキスしてしまうシーンも胸キュンする!
エロいこともしてしまう展開で、
気づいてるのか気づいてないのかという
微妙な距離感が、なんだかいい。

新の愛情表現が不器用なところ、
実は森澤のことが好きなのに、
上手く伝えられないところがハラハラさせられる。

森澤が「好かれていない」という不安が
新の前では不機嫌で感情が揺れ動いている。
そして「唇だけじゃなく、見てほしい」という気持ちが、
美しいし大学の先輩として存在しているのに、
拗ねてしまうなんて
・・・この純真さにやられちゃう!
新への愛の形だろう。

お互いの気持ちを正直に伝えてからの
甘いエッチも存分に萌えてしまう!
欲望のせめぎ合いが、
エロさだけじゃなくて、
2人の関係が一気に深まるポイント。

唇フェチをテーマにしながら、
小山璃子先生の筆致は絶品で、
2人の微妙な関係や、
距離感を絶妙に描写していて、
彼らの繊細で複雑な心情が、
ハートをガッチリ掴んで離さない作品でした。

2

がっつり唇フェチ

「マスクに隠された森澤先輩の唇が見たい…!!」
という唇フェチを拗らせまくっている新の欲求から始まる、大学の先輩後輩のお話でした。

幼い頃から動物の口元に興味があり、やがてその対象が人間の唇へと移っていった新。
高校時代しつこくキスをしすぎたせいで彼女にフラれ、そこから恋愛には後ろ向きになっているけれど性欲は満たしたいわけで…
プロの女性に頼んでいるところなんかが出てきてちょっとビックリしたのですが、そんなにも唇が好きだというのがとてもよく分かるシーンだったなと思いました。

講義で森澤を見かけてから彼の唇が見たい欲に駆られていた新ですが、偶然バイト先が一緒になったことからどんどん距離が近付いていくという展開に。
妄想と現実がごっちゃになっていきなり唇を触ってしまったときには、ちょっぴりヤバイ奴感も漂っていましたが(笑)
森澤がそこに嫌悪を抱かずにいてくれたので、あまりハラハラせずにその関係を見守ることができました。

思いのほか新がウジウジ気味でなかなか自分の気持ちを言葉にしないため、微妙なすれ違いが起こってしまうのでヤキモキ。
でも最後には逃げずに伝えることができたので安心しました。

唇フェチな新ですが、森澤に関しては唇関係なく一目惚れだったんじゃないかなー、と。
完全ノンケっぽいのに横顔の綺麗さに惹かれて目で追ってしまう…
なんで本人がそれに気付かなかったのかは謎でしたが、結果的にめちゃくちゃ良いところに着地して良かったです。

こちらが先生のデビュー作とのこと。世界観がすごく好きだったので、次の作品が出たらまた読んでみたいなと思いました。

2

唇フェチの大学生と、超美形な先輩のお話。

性癖×現代を反映した設定が良かったです。
新型コロナウイルス感染症がやや落ち着いてきた頃のお話で、登場人物がほとんどマスク姿。それを拝むだけでも楽しかったです(マスクの種類が豊富)。マスク過多ですが、キャラクターの見分けはしっかりつきました。
主人公のフェチとマスク社会の相性が非常に良く、異様なまでにマスクだらけなことで、主人公の性癖である唇が映えていました。
この時代だからこそ違和感なく受け入れられるマスク率の高さで、時事ネタとしても丁度良かったです。
芸祭についての会話で主人公が「そっか……今年はやるんだっけ」と言うシーンあるのですが、それが物凄く連載時(令和4-5年)を感じるセリフでした。
後から読んだ時にそういえばこんな時代もあったな〜と思える作品。良い。

しかしBLとしてはかなり急展開でした。
主人公がモノローグで「まじで……これ現実……?」と困惑している時、読みながら同じことを思っていました(笑)
主人公と同じ位置に感情を置けたので、急展開のわりには受け入れやすかったと思います。

とはいえ先輩視点があったにも関わらず、先輩の感情が上手く飲み込めないままお話が終わってしまい残念でした。

そして主人公の唇フェチ。
本作のテーマである唇。主人公の過去回想がなかなかインパクトがあって良かったです。
しかし、先輩の唇が他と比べてどう良いのかはちょっと分かりませんでした。ホクロ……?
受け入れてくれたから好きになっただけかも知れませんが、恋愛的にかなり急展開なので特別な何かがあるとより萌えられたのになと思いました。

1

No Title

子供の頃から動物の口元が気になり、唇への異常な執着のある新。キスがしつこいと彼女に言われてから、その欲求をひた隠しに生きてきたのが切ない。
そして出会ったしまった運命の唇を持つ大学の先輩の森澤!
部分的なピンのフェチってすごく萌えてしまうのだけど、最初は珍しくて揶揄い気味だったモテ男の森澤が新に本気になっていくところがめちゃめちゃ良い〜。

小山先生こちらがデビューコミックスとの事で、リバース・クラウンも好きだけどこちらも良かった!フェチを爆発させた作品をもっと読んでみたい。絵が美しくて素敵です♪

0

物足りなさを感じる

読み放題で途中まで読んで気になったので購入しました。

テーマとしては唇フェチ、なのですが、その描写がもうちょっと足りなかったような…?何か物足りなさを感じてしまいました。恋愛においてもそうで、先輩はどこで好きになったのかな?とか、おそらくノンケ?の二人なのに抵抗なかったのかな?とか、ちょっと詰めが甘いというか、納得のいくエピソードが足りなかった気がします。エロみも…線が硬めなので、柔らかい唇ではないフェチだともっと良かったかもしれないですね。

2

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