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表題作極道で愛獣

竜崎義雄/極道大組織東和会の若頭/36才
流達也/坂下組の若頭(強運の持ち主)31才

あらすじ

「手助けは必要か?」モナコのカジノで厄介事に巻き込まれた達哉に、ふいに掛けられた男らしい声。
金はないと告げると、竜崎と名乗る男は「なら、身体が欲しい」と返答した。
―坂下組の若頭・流達哉は、欲望だけに支配されたモナコの熱い夜を忘れられない。
けれど帰国した達哉の許に、竜崎はライバル組織・山本組の組長代行となって現れる。
「俺たちの挨拶は、こんな上品なものじゃなかったろ」初対面を装う達哉に、執着心を隠そうともしない竜崎は愛人関係を強要するが…。

作品情報

作品名
極道で愛獣
著者
橘かおる 
イラスト
櫻井しゅしゅしゅ 
媒体
小説
出版社
海王社
レーベル
ガッシュ文庫
シリーズ
紳士で野獣
発売日
ISBN
9784877245931
3.5

(10)

(0)

萌々

(5)

(5)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
2
得点
35
評価数
10
平均
3.5 / 5
神率
0%

レビュー投稿数2

羨ましい強運?の持ち主

関連作品の『紳士で野獣』のスピンオフ版ですね。
前作では受け様の業種を超えた友人役だった竜崎が主役です。
前作ではそんなに心惹かれる程ではなかった攻め様ですが
今回は私好みの俺様執着エロ攻め様に昇華しておりましたよ。
橘先生、たまに激しくエロいですよね~大好きです。
受け様もクールな筋の通った美人受けでいいです。
規模の違う極道同士のやりとりを楽しめました。
設定から言っても攻め様有利な環境なのに、
全てが受け様にとっていい方向に進んで行くお話でした。
この受け様、前作の受け様同様特殊な力があるようです。
でも、前作程能力を前面に出していないお話なので
強運の持ち主程度で読み進めると面白いです。
後半、攻め様が受け様をなんとか手に入れたくて
泣き落とし演技までするところなんかヘタレ風味で萌えます。

6

執着攻め!

 達哉は、坂下組の金庫番で、組長の養子。
 そして、驚異的な運を持つ男。
 賭け事には負け知らず、日々株を動かし、組の運転資金を稼いでいた。
 ところが、組長である義理の父が病に倒れ、その気もないのに坂下組の若頭に指名されてしまう。
 突然の出来事に達哉は戸惑うけれど、その重責を引き受けるかどうか、達哉は自分の運試しをして決めるために、はるばるモナコのカジノまで出かけて行った。
 そこで、案の定大勝ちし、勝ちすぎて、マフィアに目をつけられたところを、竜崎という男に声をかけられる。
「手助けは必要か?」と声をかけてくれた竜崎は、「金はない」と告げる達哉に、「なら、身体がほしい」と言われる。
 約束どおり、信じられないくらい熱い夜を過ごした二人だったが、達哉は出かけて行った竜崎の隙をついて部屋を後にした。

 その後、達哉は若頭を正式に引き受け、乱れようとしている組内部を立ち直らせるために動き始めるが、対立する組の組長代行として、竜崎が再び達哉の目の前に現れる。
「俺たちの挨拶は、こんな上品なものじゃなかったろ」と初対面を装う達哉に、そうはさせじと執着心を隠そうともしない達哉に、恋人関係を強要するが……?

 という話でした。
 異国の地で出会った二人が、帰国してから再会し。
 達哉は自分の立場もあり、竜崎のことを拒み続けるけれど、竜崎はそんな達哉を諦めなられなくて、何とか自分のところにとどまらせ続けようとする。
 ただ、竜崎の言葉のノリが軽いので、そんなに深刻な響きはないんですが、冷静に考えるとかなりの執着具合。

 結局最後は、熱い一夜を忘れられなかった達哉も自分の気持ちを認めてハッピーエンド。
 二人がどうやって、互いの立場と時間をやりくりするのか、ちょっと後日談も読んでみたい気もしましたが、よかったです。

2

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