「俺が帰るのはクロの隣――」

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表題作愛日と花嫁 2

クロ,神様,ルカの番,α
ルカ,神様になった元村の青年,クロの番,Ω

その他の収録作品

  • カバー下(描き下ろしイラスト/あとがき)

あらすじ

突然変異でΩになった青年・ルカは、しきたりによって神様・クロの花嫁になる。
身も心も繋がり、番となった二人は抑制薬の生成にも成功し、蜜月の日々を送っていた。

頼れる人間がいるあいだに子供を作ったほうがいいとルカの弟であるケイに提言されたクロだったが、
子作りをするのであればそれよりも先に祝言をあげるべきではないかと思い――。
神様と紡ぐ愛日は、かけがえのない日常になる。
渚アユムが描く珠玉の突然変異オメガバース×ファンタジー待望の第2巻!

限定版
描き下ろし28P小冊子付き

作品情報

作品名
愛日と花嫁 2
著者
渚アユム 
媒体
漫画(コミック)
出版社
一迅社
レーベル
gateauコミックス
発売日
電子発売日
ISBN
9784758026000
4.5

(225)

(149)

萌々

(57)

(13)

中立

(4)

趣味じゃない

(2)

レビュー数
19
得点
1016
評価数
225
平均
4.5 / 5
神率
66.2%

レビュー投稿数19

「ココロ」があるのは心臓か脳か、それとも…?

生命科学的なお話しと自然科学、そこに土着信仰、更にシンプルな日々生まれている「人の感情」が組み合わさりオメガバや神様という設定の中でそれぞれの神秘的な部分をスパイスとして展開しているのでしょうか?
…何だか、すごい思ってた以上にスケールの大きな視点から物語が生まれて来ているように思います

たまに見聞きする「ココロ」は一体どこにあるの?とか、人が死ぬのは心臓が止まった時なのか?など、答えがあるようで人それぞれ想う分だけの回答がありそうなテーマを扱っているように感じながら読んでいます
(因みに私はよく聞く人の死は「忘れられた時」という答えが1番響いています)

そりゃぁこれだけ大きなテーマでお話しを紡ぎ出したら2巻で終われる訳ないですよね!!
と、いう事で<<まだ絶賛続き>>そうです

1巻で大きな愛のオメガバかな?と思い読みましたが、2巻でさらにその壮大さを感じました
たぶんこれは全然王道のオメガバじゃないですね…
愛や欲情だけではなくてもっと大きな観点からお話しを紡ぎつつ、でも実の所極々至近距離の人々の普通の暮らしや他愛も無い瞬間を誰とどんな自分で過ごすのか?という足元を固めるように「人」を描いている作品に感じます
『大局から真理を探る!』みたいな印象です


2巻は主にルカの妊娠を通して2人がそれぞれ過去を振り返りながら抱える未来への希望や不安に時に1人で向き合い、時に2人で向き合い、また相手が向き合う事で自分を知る、そんな成長と深愛を描いています

そして2人だけの小さな世界で収まってしまわぬように1巻から引き続き登場のノアや新たなフクロウの神様トトを登場させる事でこのお話しの世界観を押し広げています

とても読み応えがあります‼

クロへの不信仰を持つ村人の存在や、ウェレへのクロやノアの思いの違い、そしてそもそもルカの妊娠や出産など多くのフラグが立ち込めています
大きな風呂敷になり過ぎて四方の角が見えなくならないように… (>ㅅ<)‼とこの想いが危惧であれ!と要らぬ心配も少々していますがこの物語がどう着地して、その時私はどんな想いを抱くのか???とっても先が見えない楽しみがあります

こんなに考えながら読める作品なのにズルいくらいにエロがエロいですwww
もぉ、、、ありがとう笑笑笑

クロの溺愛もルカの煽りも最高です♡
『労り VS 欲情』
こんな感情の上で成り立つエロスってなんですか???
もぉこんなエロスは愛でしかないですね!!
最高です ((*♡ω♡*))

はぁ~
ちょっとオメガバへのハードルを低くしてみよう位の気持ちで手に取った作品だったのに、、、
何かもっとスゴイ世界のお話しでした、この作品‼

次巻も楽しみにしております♪

4

ちるちるさんのレビューを見て

レビュー数が多かったので気になってシリーズ読んでみました。面白かったー!!!やっぱりファンに不正のないレビューは信じられる。おすすめありがとうございました。

1

大好きな2人の続編

大好きなクロルカの大事なこれからの話し( ^ω^)
電子でしか見れないと思ってたささやかな結婚式も紙で読めるという幸せ!
本当にクロは格好良くて、ルカは可愛い(●´ω`●)
少し切ないもどかしい色んな感情が出てくる2巻はルカ(涙)ってなったりしちゃうんだけどすごい心にくるものがある!
いいところで終わってしまったから続きが楽しみで、早くいつものラブラブいちゃいちゃな2人を拝めるまで見守っていきたい所∩(´∀`∩)

1

続きが見られるなんて!

この2人が悩みながら答えを見つけていく、
その過程を見守らせてくれて
ありがとうといいたい…。
まだ道の途中という感じなので
アーッ…てところで、少し不穏な感じで
2巻は終わってしまうので切ないですが、
ハッピーエンドになるとアユム先生が何かで
仰っていたので、安心してこの先も最後まで見届けたく存じます!
うぐ…ってなりますけど、軽率にもう今すぐ幸せになってほしいと願ってしまいますけど、でもハッピーエンド前提の苦難は、おいしいッスよね…。
でも絶対幸せになってくれよな…。

2

縦に横に広がるストーリーの奥深さに魅了される❤︎

ファンタジーもののお話は、創作された世界観が独特であればある程、前のめりになってしまいますが、
このお話に描かれている背景は、自分のなかにもある原風景のような世界で、そこにまずとても惹かれてしまいました。

人間はほんのささやかな存在で、巡る季節に翻弄されながら、自然のなかのひとつの生き物として生き死にを他の生き物と共にしている…そして神様という存在が物理的に存在している古の時代の世界。

神様との境界線というのはとても曖昧で、グラデーションのように何かが強まり極まっていく先に永遠の命や不思議な力が備わっていく。神様はそうして存在する、沢山のうちのひとつの生きものかたちであるということ。
そんな世界に同じようにある意味、極まった存在のαとΩがいるのも面白い。
神様はαが多いのですね。

2巻では、かつてのカラスから神様になったクロと番うことで、自身も神と呼ばれる者たちのように、衰えない生を宿す身体となっていくルカが更に、お腹にクロとの子どもを身ごもります。

1巻で実は優しいと分かったクロと一緒にいることを夢見たルカですが、2巻はルカと私の期待をも上回る勢いでクロの本領が発揮されます。
ここは、ほんと読んでいて幸せになります❤︎

ヒトから神様へ、そしてまた更に新しい命を授かった身体へと変わっていくルカ、
永遠の命をヒトのために投げ打ったウェレ
そんな彼らを様々な形で受け入れようと模索する神様たち
奇跡のような存在になっても、周りとの関わりをなくしては生きていけない、そんな生きものとしての営みを縦軸に

クロとルカのあいだに交わされる情感が一つの答えのようなものを浮き上がらせます。

思っていたより、いろんなことが語られてる印象のこのお話、好きです。
続き、ほんと楽しみだなぁ

6

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