• 電子書籍【PR】
  • 紙書籍【PR】

表題作強がりでも本気でも

安佐見嵩之・会社専務・30歳
中澤祐秋・大学生・19~20歳

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

中澤祐秋はカフェで財布を忘れて困っているところを華やかで知的な大人の雰囲気をもつ安佐見に助けられる。
美容院を経営している安佐見にお金を返そうとした祐秋だったが、彼から食事に誘われ共に過ごすうちに、いつしか強引で優しい安佐見に惹かれていった。
しかし、祐秋は信じていた人に一方的に振られ、辛い失恋を経験していた。
その傷を引きずったまま安佐見と溺れるような関係を続けていくが…。

作品情報

作品名
強がりでも本気でも
著者
きたざわ尋子 
イラスト
高宮東 
媒体
小説
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
リンクスロマンス
発売日
ISBN
9784344811478
3.4

(7)

(1)

萌々

(3)

(1)

中立

(2)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
1
得点
22
評価数
7
平均
3.4 / 5
神率
14.3%

レビュー投稿数1

セカンド・ラブ。

う~ん、別にキライじゃないんですが正直何を言おうか困るくらいどうってことない作品なんですよね。
引っ掛かりなくするする読めて、でもそれだけって感じです。

祐秋(受)が元彼に捨てられたトラウマに縛られてるとか、別れた後も(実家が隣同志で家族ぐるみの付き合いがあることから)否応なく縁が切れないとか、結構切なさを意識してるストーリーなのに、その元彼の(祐秋の中での)イメージとしての存在感だけはあるのに本人の存在が薄いんです。
なんかただの通りすがりのキャラクターかのような扱いなんですよ。記号としてだけというのか。

何のためにいるのかとまでは思わないけど、祐秋が彼との別れを引き摺ってる(想いを残しているという意味ではなく)わりにはその元彼の内面がまったく見えない。
だったらいっそのこと実物は出さずに(せめて最後通告のシーンだけで)祐秋の回想の中だけのキャラクターでよかったんじゃないのかとさえ感じてしまいました。

安佐見(攻)はきたざわさんの年の差ものらしい攻キャラクターですね。
成功した大人で包容力があって、でもちょっと大人げない部分もある。特にベッドでは意地が悪いというかSっぽい?でもそれも行き過ぎてなくて、その点でも中庸という感じです。←だから別にイヤじゃない。

ラブ面では、とにかく祐秋の元彼に絡むこと以外は何の問題もありません。安佐見の身内にもあっさり認められてるし、ラブはホントに一本調子。
とりあえず甘くて安定した、良くも悪くも癖がなくて読みやすいストーリーです。でも、その分思い入れるポイントもないんですけどね。

きたざわさんにしてはH多め・濃い目だったような気がします。あとがきでも『頑張った(と言われた)』と書かれてましたし。

ただ、私は特にスゴイH(こちらはそれほどのものじゃありませんが)は求めてないので、それより他の部分をもっと書いて欲しかったなあ。

あとは、個人的にイラストの高宮さんが苦手なので余計に気が乗らなかったのかもしれません。
キャラクターが美貌という設定なのに、イラストではまったくそういう印象なくて残念でした。今作に限ったことじゃないけどね。

0

この作品が収納されている本棚

マンスリーレビューランキング(小説)一覧を見る>>

PAGE TOP