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表題作奇蹟のラブストーリー

神奈初彦 覆面ロマンス作家「夏川薔子」
三日月春(しゅん) 新人編集者

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  • あとがき

あらすじ

編集者の春が新たに担当することになったのは、清純可憐な美女と噂される人気覆面ロマンス作家・夏川薔子。
だが、顔合わせした相手はなんといい年をした男で、しかもその正体は春の憧れの(売れなくて消えた)作家・神奈初彦だった!原稿は遅く小心なわりに、ちょっとしたセクハラをしかけてくる。
なのに、実はシニカルで処女作の続篇を心の裡に封印している神奈に、春は惹かれていき…。
オール書き下ろし。

作品情報

作品名
奇蹟のラブストーリー
著者
榊花月 
イラスト
金ひかる 
媒体
小説
出版社
新書館
レーベル
ディアプラス文庫
発売日
ISBN
9784403521768
2

(5)

(0)

萌々

(0)

(0)

中立

(5)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
5
得点
5
評価数
5
平均
2 / 5
神率
0%

レビュー投稿数5

へたれ作家×編集者

突如文芸出版局に異動になった編集者の春が新たに担当をまかされたのは清純可憐な美女だと噂される人気覆面作家の夏川薔子。
期待に胸をふくらませて、対面した夏川はいい年をした男性で、しかもかつての春の憧れの作家と同一人物だった!!
ところがこの夏川、原稿は遅いは小心者だわ、果てはチアガールの格好で応援をして欲しいなどと言い出してきて……

小心者のベストセラー作家と、彼の処女作に深い思い入れのある編集者の話。
受にも攻にも感情移入仕切れないうちに読み終わってしまいました。
売れっ子だけど実は小心者でめんどくさい性格という攻のキャラはまあいいとして、いきなりチアガールを要求する行動はナゾだ。そしていくら原稿のためとはいえ言われた通りに応援する春もナゾ。
なぞなぞな二人の恋に共感して読み進めることはちょっと難しかったです。

0

んー、あとちょっと

あとちょっとナニカが足りなかった感じがしました。
とくに攻めの側の心理の変化が解りづらかったです。(一人称なので仕方ないかもですが、それでも唐突に思えました)

大人気作家と編集者の恋です。
編集者は、人気作家に本を書いてもらうため、チアガールの格好をさせられたり、マッサージをされたりします。笑う部分なんですが、後半のストーリーから考えると、チグハグな気がしました。
なんだろう、攻めの性格がバラバラな感じ。
エキセントリックなら最後までエキセントリックを貫いて欲しかったんですが、最終的に微妙なギャップ萌えを狙って失敗した感じがしました。

0

ラストの締め方は良かったんだけど

帯『なんでこんな人を好きになったのか、自分が情けない。』

なんかラストシーン近くが良かったんで、うっかり思わず萌評価を付けそうになっちゃったんですが、ちょっと待て自分!と思いとどまりました。
この作品、全体的に見るとバランスが悪いです。
BL作品に出てくる小説家の9割は変人といっても過言ではないと思うんですが、この神奈〔攻〕も最初は変人です。
突然、応援してくれ!と言って男の編集者・春〔受〕にチアガールの衣装とボンボンを渡して応援させる位だし。
しかしこのはじけた変人っぷりは最初のみで、段々まあ多少変わってはいるけど普通の人になっていってしまいありゃ……??って感じになります。
インパクトは最初だけかーーい!!と思ってしまいました。
っていうか出オチだったのか?
狙い所は分かるんだけど、作品として読んだ時にバランスが悪いのがいただけない。
ただずっと決まらなかった小説のタイトルが最後に「奇蹟のラブストーリー」に決まるというラストはちょっとこれに騙されちゃいそうになっちゃう位にいい締め方でした。
全体的には疑問ですが、このラストの締めくくり方は好きです。
たまに映画とかでもありませんか?作品としてはイマイチなんだけどラストシーンが良いって作品、そんな感じ。

0

ひたすらつまんない・・・

女性名の覆面作家・その正体はヘタレなダメ男×新人編集者という、BLではよくある、ホントによくある設定です。

まあ、あっさり読めるんですが、その分中身はないと感じました。読んだ時間が無駄だと思ったくらいです。

ただ、だからってすんなり引っ掛かりなく読めたかというとそうでもない。
とにかく、神奈(攻)のキャラクターに一貫性がないと感じました。気が弱くて自信のない作家というわりに妙にテンション高くてハチャメチャだな~と思えば、終盤で急降下。いったい何なんだ?まったく着いて行けませんでした。

途中、神奈が『応援してくれ』と春(受)にチアガールの格好させてポンポン持たせて、ってあたりはもうどうでもよくてシラ~っとなってしまった。多分というか確実に笑いどころなんでしょうが。

それならてっきりライトなコメディかと思えば、いきなりシリアス風味になっちゃったり、キャラクターもストーリーもなんともよくわからん作品でした。

榊さんにしては攻キャラクターが私のダメな俺様タイプじゃないので、それだけがマシと言えばまあそうなんですが、(私の好みの)ヘタレ攻でもやっぱりまったく面白くはないんだなあ・・・徹底的に合わない作家さんだということなのかもしれません。

ひとことで言えばつまらなかったです。まるでいいとこなし。
ただ完全にイラスト買いなので、イラストだけで『中立』にしときます。

0

非BL?

金ひかるさんのイラスト買いです。

金ひかる先生がイラスト描かれているのに、イラストと登場キャラがうまく結びつかなくて、珍しいこともあるなあと、、、

お話自体は、コミック誌から文芸部に移動してきたばかりの編集者が、担当作家とコミュニケーションの距離を測りつつ、書き下ろし新作を書き上がらせて、恋も実らせる。
なかなか進まない原稿と、なかなか自分でも認められない自分の中の恋心。
この二つをどう折り合いつけていくのか!
って事で、作家と担当の攻防戦とか、業界の一端が覗けて、お仕事物としては、それはそれでおもしろかった。
けど、イラストとキャラが上手く結びつかないって事は、自分の中でキャラクタのイメージが、受け攻めすら決められない、
判断材料が足りてなく、萌までボルテージが上がらないていって事で。

他の方のレビューも、見事に「中立」が並んでますが、ラブストーリーとして「萌」を感じるためには、やっぱり、キャラの受け攻めの印象を決定づけてくれるような描写がもっと欲しい。
それぞれ恋愛感情は持っていた事になっているけど、どこでどんなフラグが立って受け攻めが決まったのかもよく分からないまま唐突になだれ込んだようなエチのポジションが、そっちなのかよ!って。
この作品、いっそ非BLか、ニアBLだったら、もっと心やすらかに楽しめたと思う。

0

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