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表題作愛と混乱のレストラン

フレンチシェフ・久我修司
支配人・鷺沼理人

その他の収録作品

  • 愛と混沌のレストラン前編
  • 愛と混乱のレストラン後編
  • 愛のよう甘い

あらすじ

赤字続きで休業に追い込まれたフレンチレストラン「ル・ジャルダン・デ・レーヴ」復活のため、本社外食事業本部から出向してきた鷺沼理人は、若手シェフ・久我修司の引き抜きを試みる。確かな腕を持ちながら暴力沙汰を起こし、今は実家に戻っているという久我は、理人の依頼を「あんたが気に入らない」と言下に拒否する。それでも通い続けてくる理人に久我が提示した交換条件は「言うことをなんでも聞く」というとんでもないものだった。しかしある理由から店の再興を失敗できない理人は、その崖っぷちの選択を呑むことに――。
“夢の庭”(Le Jardin des Reves)の実現は果たして――。

作品情報

作品名
愛と混乱のレストラン
著者
高遠琉加 
イラスト
麻生海 
媒体
小説
出版社
二見書房
レーベル
シャレード文庫
シリーズ
愛と混乱のレストラン
発売日
ISBN
9784576080154
3.8

(95)

(40)

萌々

(24)

(18)

中立

(4)

趣味じゃない

(9)

レビュー数
20
得点
354
評価数
95
平均
3.8 / 5
神率
42.1%

レビュー投稿数20

熱血再建映画のごとき雰囲気が好き

そういえばこれBLだったな……とうっかり忘れるほどBがLしないお話。
窮地に陥ったレストランに問題児シェフを呼び寄せ、再建を目指す熱血系の王道ストーリー。大筋は映画や漫画でありがちな内容だが、初出時は新鮮だったのかな?面白いから王道なんだという感じで、既視感アリアリでもワクワクした。

視点主はメインカプ二人それぞれと、名前有りモブ?のギャルソンの三人で、ころころ切り替わる。心理描写に重きを置いて読もうとすると、なぜこの場面で別視点に移った?と思うシーンがいくつかあり、恋愛小説として読みやすい構成ではなかった。ストーリーを追う分にはとても面白く最適。
文章は比喩表現が綺麗で好き。

恋愛より人間ドラマ的な面が大きく、最初にメインキャラの伏線を散りばめて、それらを徐々に回収しながら進む。
今作では理人の仮面がはがれたのかな。ずっと敵ばかりの中で生きてきたと気を張る描写が長く続き、弱ったところで久我に過去を打ち明ける。まだ父親のことや上司の意図など謎は残っているが、久我に心を開いたことで恋の気配が見えてきた。
最後の変わりっぷりはすごかった……キスだけであそこまで動揺する理人は今後支配人としてやっていけるんだろうか(笑)

BLの相手役はたぶん久我。正直まだ上手く魅力を掴み切れていない。やりたいようにやる独裁者、だが主張は正論ど真ん中で客を平等に大事にしてるシェフという。キャラ設定があまりにベタすぎて、この作品独自の萌えどころが見え辛かった。
タイプでいうと、とても好きな性格のキャラなので今後に期待大!

レストランスタッフは皆良い人で、わちゃわちゃ感もあって楽しかった。坊宮がお気に入り。

巻末はパティシエ一のお話。こちらはちょっと読むのがしんどい。普通じゃなきゃダメなのか、偽物の家族じゃダメなのか。今となっては語り尽くされたテーマを短編でさらっとやられても、消化不良になってしまう。
とりあえず一はメインカプに絡んでこないらしいと分かって残念。笑顔描写は久我より一の方が萌えた。

メインカプやキャラへの萌えは少なかったが、ストーリーは好き。既視感がここまでなければ神だった。BLとしてはここから始まる雰囲気だったので、次巻が楽しみ。

1

混乱はあれど

3冊合本版で読みました。最後まで読んでのレビューです。

「愛と混乱のレストラン」というタイトルながら、愛=ラブがほぼなく序章も序章という印象。まさに1冊の本の3分の1あたりまで読んだなという感じ。シリーズ全体なら萌or萌2で悩むぐらいなのですが、この1冊だと少々物足りなくて萌評価です。人気作だと知っていたので期待値を上げ過ぎたのも良くなかったかも!文体は読みやすくサクサク進めました。

合冊版(シーモア)でも表紙や挿絵、後書きはしっかり収録されています。

0

続きが気になる

愛と混乱レストラン1作目。
つぶれかけたフレンチレストランの再建を任された支配人鷺沼とシェフ久我のお話しです。

水と油のような二人(しかも二人とも強気)で常に言い争いをしている感じです。
まだBL要素は少なく萌度は低いですが、すごく引き込まれる作品です。
特に暗い影をまとっている鷺沼の事情が気になって一気に読んでしまいました。

鷺沼が久我に自分の過去を話すシーンはうるっと来ました。
早く2巻が読みたい。

最後には、パティシエの一と先生の短編が書かれていました。
一と先生と海ちゃんの訳あり家族の切なく暖かいお話しでした。
番外編としてこの二人の話が出ているそうなのでそちらも読んでみたい。

0

これからな感じ。ラブより涙な1巻

3部作のうちの1冊目です。こういう既刊したシリーズものは大体セットで購入してから読むタイプなので、この作品のように(1)だけというのは珍しかったのですが、試しと思って続編は未購入のまま読みまして…後悔しました。続きが気になる!とすぐさま2(美女と野獣と紳士)を購入して到着待ちです。そわそわ。

受けか攻めの一方、または主役二人からの目線からの作品を読むことが多かったので、語り手が多いこの本に最初はちょっと戸惑いました。でも、独り言のように自分で内心を語らせるのでなく、相手が感じる描写で気持ちを推測させる手法が良かったです!理人が風邪を引いてお見舞いの場面とか特に顕著で、読んでいてニヤけてしまいました。

「愛と混乱のレストラン(前・後編)」とパティシエ・樫崎一が主人公の「愛のように甘い」が収録されています。どちらもこれにて完結、ではなく続いていくぞ、という感じです。あと、両方ともラブより情の方でかなり泣かされました。特に理人は、端々で切なさが覗いていた上に、哀しい過去には号泣でした。

さらに私はワーキングものが好きなので、レストランの再建に励むメンバーの活躍も読んでいて面白かったです。主役の一方が好意を持っているのではなく、「食」「レストラン」が軸になっている二人が新鮮でした。

この本だけだと二人はようやくキスをしたばかりの初々しい関係です。それも心を通わせてじゃないですし。これから久我が寂しい理人を変えてくれるという予感にドキドキしました。一応この1冊でもストーリーでまとまってはいるのですが…それだと甘さは物足りなく思えそうです。

泣かされたという点では「神」ですが、その原因が萌え的な涙ではなかったので、「萌2」評価にさせてもらいました。

ラブより仕事重視、反発しあう関係、迫力のある男前な攻め、切ない過去持ちの美人受けがお好きな方にはお勧めです。あと、これから読まれる方は3冊購入されてから読み始めることも、自身の反省を込めてお勧めします(笑)

2

萌え?

と、悩む感じの評価です。
高評価が多い中 真逆の評価もあって・・・正直自分が混乱(笑)
読んでみなきゃ分からないわぁと手に取りました。なぜか3冊全部。
以下3巻までの総評になります。

攻めの結構な俺様ぶりと受けの異様なほどのツンツンぶり
受けのツンツンは過去のトラウマで納得ですが・・・ちょっと頑固すぎました。攻めの作った料理をほんとにおいしくなさそうに食べてる・・・
2巻が終わってもまだ・・だめですか・・とがっかり
攻めもやさしくしたいのになかなか上手くできなくて2巻での無理やりH。
受けの抵抗具合が半端ありません(泣)
なんだか受けも攻めもかわいそうになってきました

ラストのラストでめでたしでしたが、もう少しふたりのイチャイチャをみたかったなぁと思います。

スピンオフがあるようですが自分は読まない・・かな。
このお話は自分にとって ちょっとキャラがカタかったです。
まったく萌えなかったわけではないので萌え評価で
ちょっと残念でした~

0

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