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表題作紙の舟で眠る 上

三上燿一
アマチュアカメラマン
北原憬
天才脚本家

あらすじ

俺の灯火

戦後、横浜。
元・天才脚本家の憬は、もう筆をとらないと決めていた。
脚本のモデルにした人物が、必ず不幸になるからだ。
ただ死を待っていたが、ある日、生きる理由が現れてしまった。
それは泥酔していた憬を、居候先の娼館で介抱してくれた燿一。
彼の無邪気さと妖艶さに、惹きつけられずにはいられず、どうしても燿一を書きたくなる……。
他の誰を犠牲にしても、何を犠牲にしても、
燿一だけは不幸にはしないと誓うが――。

作品情報

作品名
紙の舟で眠る 上
著者
八田てき 
媒体
漫画(コミック)
出版社
プランタン出版
レーベル
Canna Comics
発売日
電子発売日
ISBN
9784829686881
4.4

(147)

(98)

萌々

(30)

(13)

中立

(5)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
23
得点
654
評価数
147
平均
4.4 / 5
神率
66.7%

レビュー投稿数23

No Title

Can't express how much I love this story. I'm in awe at how breathtakingly beautiful the art style is and how amazing the storytelling is. It's a little bit dark and I have prepared myself for some angsty, heartbreaking love story. In the end, it's just another masterpiece from Yatsuda-sensei for no doubt. I really recommend it. I love Yatsuda-sensei so much.

2

買って損はさせません!

表紙も綺麗で上下巻合わせて飾りたくなります。
形態は漫画ですが、長編小説を読んでいるようなそんな気分になりました。言葉選びはわかりやすいですが、非常に文学的で文豪好きの私にはとてもハマりました。
明治~大正辺りの文学作品が好きな方はハマるかも知れません!
ぜひ紙媒体で買って欲しい作品で、読了後カバーを外すとそこにも仕掛けが施されています。
主人公の憬が葛藤する描写が鮮明で細かいので読んでいるこちらもドギマギしたような、心拍が早くなるような感覚になりました。
戦後日本の時代に翻弄される2人の人生が美しく、残酷に描かれています。
買って後悔はないのでぜひ上巻だけとは言わず下巻も一緒に買って欲しいです。上巻だけ買ったら後悔して直ぐに下巻も買いに行きたくなると思います。
同じ作者さんの他の作品も気になっているので読んでみようと思います。
素敵な作品に出会えて良かったです。


⚠️ここからネタバレ含みます⚠️
上巻の後半からラストに至るまでずっと2人が心中してしまうエンドなんじゃないかとハラハラしていました。心中エンドはそれはそれで趣がありますが、2人には幸せになって欲しかったのでハッピーエンドでホッとしました。良い意味で何回も期待を裏切られた作品でした。
2人の葛藤には時代背景が深く絡みついていて、どうしても逃れられないものだったと思います。高校で日本史を勉強しましたが、戦後の日本について少しおさらいしてから読むとまた深く感情移入出来そうなので勉強し直そうかなと思いました!

2

神すぎてむずいけどすごい

難しくて理解できているかわからないけど、おいてきぼりにはされずに引き込まれました。もはや画力がすごいを超えたところにいる感じがするというか。娯楽というより文学作品でBLなのかどうかももはやどうでもいいか、な?こんな作品描いたら魂燃え尽きちゃうんじゃないかなって思いました。

2

言葉、景色、命の全てに圧倒される

小説を読んでいるようでした。2人の魂が示し合わせたように寄り添い合い昇華するような、ただただ美しい漫画でした。安っぽい言葉で語っては伝わりそうもないのでこの辺にしておきます。文句無しの神評価です。

2

貴方と紡ぐ夢物語

死んだら、生まれ変わる。
綺麗事を並べて、この腐りきった世界で貴方とまた夢を見ながら旅を始める。
死に損ないの2人は、昏い世界でどんな景色を見るのか。
物語全体を通して2人に本当に命が宿っているかのようなそんな世界が広がっている。
前回の漫画が好きで今回は作者買い。この作者さんの描く世界は本当に惹き込まれる。
冒頭のシーンから出会って、再び巡り会って、運命の赤い糸で結ばれたその糸は固く、何度も2人を呪い殺して。
憬の魔性さが本当にとんでもない。(?)
なんだこのエロスは…こんな男が現実にいてたまるか。でもめちゃくちゃいそうなのがまた沼なんだよなあ…
リアルと折り混ぜられて描かれてる感じがガチ感増してめっちゃ浸れる。

こういう本は装丁がめちゃくちゃ凝ってるから凄い好き。装丁も合わせて世界観なんだわ…!本の身ぐるみ剥がして見てほしい。(?)

憬の存在がエグすぎて耀一が薄れてるけど、多分憬にとって耀一の認識は読み手にとっての憬なんだよな、その関係性本当に好きすぎる。

死に損ないがひと殺しになって、この物語を精算するために2人で一緒に幕を下ろそう。
上巻は1度離れたふたりがまた運命の歯車によってふたたび再会して、_までの展開。下巻がどうなるのかめちゃくちゃ気になります。
同作者の前回の漫画の展開を踏まえると下巻を読むのが怖すぎるし超ドキドキする。

この作者さんの漫画は絵柄好みじゃなくても読んでほしい。2人だけの世界がそこにある、本当のふたりだけのこの世界がいちばん好きになれる。

1

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