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前回の作品に圧倒され次の作品もとんでもなく凄いのだろうなと思ったら本当に凄かった。昭和のこの時代の背景を事細かく取り入れ、まるで読む中でタイムストリップでもしたような感覚。
資料を徹底的に調べて漫画に流し込む、本当に凄いです。
そして、ホラー感というのか、ミステリー感というのか今回の作品はそういったものを強く感じられまだ一度読みしかしていないので大体しか掴めてないのでこれは何度も読み込むたびに理解出来ていくのだろうなとさえ思いました。
下巻も楽しみです。
上巻はとにかく苦しくて読んでて辛かったです。そして世界線も緻密で繊細で、私の頭では追いつけないこともありました。
でもこの作品は何度も読むことによって、味がしみてくるタイプだなって思いました。
だから下巻を読み終えた時に、きちんと2人に幸せに終わる世界線でよかったです。読んでいるこっちも救われたような気がしました。
上下巻読んで余韻がまだ残ってます。あと1本の映画を見たような気分でしたね(ある意味…笑)
こんな拙いレビューですが、多くの人にこの本を読んでもらいたいです。きっと心に刺さると思います。
素敵な作品をありがとうございました。
八田先生の作品は『遥か遠き家』で知りましたが、あちらは美しすぎる程のメリバでしばらく何も手につかないぐらい心に響いたので、今回も読む事を躊躇っていました。(メリバが嫌いなのではなく、本の事ばかりをグルグル考えてしまうので)
結論からいうと、『紙の船で眠る』はハピエンです!!王道と言っていい程の夜明けには刺さる作品だと思いました。
昭和初期の頃の日本。バスの衝突事故を境に文字を書かずには居られない【死神】に取り憑かれた憬はその文才を認められ天才脚本家として活躍しましたが、彼が脚本のモデルにした人物は必ず不幸になるため、これ以上書くことを拒みながら自堕落に生きていました。そんな時に同じバス事故の生き残りである燿一と出会い、彼に魅了されます。不幸にしたくない、と願いながらも燿一の事を書きたくなる…。
憬の葛藤やトラウマがメインの話にはなっていますが、燿一も過去に囚われ、無邪気で明るい顔の下には言いようもない不安が隠されていてその表情がこの世界の美と醜をごちゃ混ぜにしたかのような素晴らしい画力で表現されていて何度もはっと息をつくシーンに出会います。
出会っては離れ、を繰り返す憬と燿一は運命と言わざるをえません。
上巻は二人の蜜時…と言えるような甘くて幸せな時間の切り取りが見ていて本当に幸せになれるぐらい甘いです。お互いに相手に憧れを持ちながら身体を重ねる美しい男性二人…!最高ですね!!二人の微妙〜な身長差がいいですね。憬が年上なのに可愛く見えます!
しかし、幸せだと思っていた所に押し寄せる黒い【死神】。その正体が分からないまま上巻は進んでいくので黒いモヤがかかったように感じます。
ぜひ下巻も合わせて読んでほしい作品です。
推し作家様の作品です!待ってましたって感じ
前作の遥か遠き家がほんとに素晴らしくて、あとヤクザさんのお話も大好きで、笑わせてくれます。
実はこの作品去年の年末に上下巻とも買ってすっと眠ってました!読むのがもったいなくて…(笑)
今回のお話は前作よりもずっと暗くて混沌としたお話です萌
幼い頃の悲惨なバス事故で生き残った2人の少年のひとり憬、彼はバス事故以後才能を開花させるのですが、いつも死の影がまとわりついています結果的には筆を折るのですが、そんなときに出会ったのがもう一人の生き残り耀一、彼は太陽みたいに明るくちゃめっ気があって、子犬みたいに可愛いんです!大型犬ではなくて子犬!っぽいですね。まるで耀一は憬にとっての精神安定剤ですがみたいに落ち着ける存在、しかし太陽みたいな耀一にもまた仄暗い過去があって…
とにかく八田先生の画力は素晴らしい!美しい!耽美的です
背景も細かくて滅多にないHシーンはキュンときますね。
特に憬の妖艶さや目つきがたまりません
すぐに下巻も読みたい!どうか少しでいいからハッピーな終わり方になりますように