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表題作べな 4

べな,壱と暮らす鬼
壱,べなの恋人

同時収録作品べな 4

若水,町医者
鬼平太,若水の情人

その他の収録作品

  • 描き下ろし
  • よもやま噺
  • あとがき

あらすじ

――鬼と添い遂ぐボーイズラブ、堂々完結。

若水の情人「鬼平太」奪還のため、両国へと向かうべな一行。道すがら回向院に身を寄せ、ダンゾウと再会を果たす。
二三の供養にケリをつけるが、あの忌々しい見世物小屋を前に壱は足がすくんでしまい…?
そして江戸の町に迫る不穏な危機に、彼らが出す答えとは。
生きとし生ける者たちへ贈る、縁と救いの春景色――。

作品情報

作品名
べな 4
著者
こふで 
媒体
漫画(コミック)
出版社
双葉社
レーベル
マージナルコミックス
発売日
電子発売日
ISBN
9784575381566
4.7

(44)

(36)

萌々

(7)

(0)

中立

(0)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
11
得点
208
評価数
44
平均
4.7 / 5
神率
81.8%

レビュー投稿数11

壱の美しい表情に何度も見惚れた

 最終巻に相応しい幸せ溢れる大団円が描かれていて、大満足でした。壱と出会った頃のべながまだ子供だった印象がなかなか抜けず、この2人に萌えるまで時間がかかってしまいましたが、4巻では今まで比較的冷静に読んでいたのが嘘のように、なんて愛おしい恋人同士なんだろうと萌えが止まらなくなりました。これくらい印象が変わることがあるから、最初そこまで刺さらなかった作品でもせっかくだから次巻を読んでみようと思えるんですよね。こふで先生、ありがとう。

 見世物小屋と再び相見えることになり、意識が負の方向に引き戻されてしまった壱。いくら元気になったといっても、自分を苦しめた元凶を前にして平常心を保てる人間は多くないでしょう。力が抜けていく壱が痛々しくて見るのが辛かったけれど、朝太郎の咄嗟の言葉で自ら力を取り戻すことができたことを本当に嬉しく思いました。あの頃と違って、今の壱はたくさんのものを得ましたからね。人生を諦めようとする鬼平太に情人への執着を糧に生きろ!と発破をかけるべなにも痺れました。好きな人と生きていける可能性があるなら、不安なことも2人で分け合ってお互い悩みながらでも生き抜いた方がきっと死ぬ時に後悔しないはず。べなと壱も、若水と鬼平太も、朝太郎も、そしてダンゾウも、皆この縁を大切に、暗い所から抜け出して良かったと心から思える人生を送ってほしいです。

0

良い物語読んだ

待ってました4巻。完結だなんて寂しいけど最高の終わり方だった!

江戸時代のお話しですが話し口調がほぼ現代風なので読みやすいです。

今回は壱の古巣に行くということで心配だったけど、壱の強さに感動して、、
鬼平太を説得したべなは本当に成長したと思うし、ダンゾウはどんどんいい人になるし文助からはふみの雰囲気を感じでジーンとしました。
朝太郎も好きで幸せになってほしい。

巻を増すごとにべな壱の絆も増して本当に感動しました。

0

感動〜

や〜よかった。最後まですばらしかったです。
1〜3巻があっての4巻、お見事でした。
べなと壱どちらもやさしくて自分より相手のことを思うあまり心配事が耐えなくて。
べなは言葉を覚え自我が芽生え、恐れを乗り越えて自分を信じられるようになった。だから壱のことも信頼できる。
そんなべなを見て壱も変わっていき。
火事の中へ飛び込んでいくべなを信じて送り出せるようになるという。1巻の頃では考えられないような信頼っぷりで。ここまでくる過程を全部見てきたし手にとるようにわかるし感慨深かったです。

鬼平太が自分は悪党で不精者で、自分を信じられない。救いの手を差し伸べる善人を自分がいる所へ引きずりおろしたくなると語るのとてもよくわかる。弱い愚か者の言い分(私も同類なので)
そんな鬼平太に啖呵を切るべながかっこいい。それも壱を見てきたからわかるというのが愛ですね。

最初にべなを見つけたのが鬼平太で、その時のべなは恐れを体現したような存在で。
それが今は逆転している。
「鬼ですら変わった」
「毎日 好いた人の横で飯食べて!」
「毎日 隣で眠ってる!」
「羨ましいだろう!」←これが図星だった。
鬼平太が実は望んでいるものを鬼が手にしていた。
鬼平太は月並みな幸せを欲している。そこに若水は惚れている。となんとまあ上手い作りです。

ダンゾウが寺男になっていたのも泣かせます。
二三を思い起こさせるような文助も。
4巻で今更ですが、子どもの描かれ方も好きです。ただかわいいだけでなく迷惑なくらいの好奇心とか、無防備なとこや間抜けなとこ逞しいとことか。

あと朝太郎が最後までいい味出してました。
さすが、べなと壱の初めての友だちw
若水と鬼平太の世話で苦労しそうだけど、絶対幸せになってほしい。
やっぱり名作は名脇役あり!と改めて思いました。

すばらしい作品を最後まで描き続けて下さりありがとうございます。

4

一気読みしてみました!

この4巻で完結という事と前評判がとても良さそうなので一気読みをしてみました
作品レビューの前に少し電書サイトの情報を書いておきます(あまりにも驚いたので!)
恐らく完結記念でどこも最初の巻とかはお買い得になってたり期間限定で無料だったりというのはよくあると思うのですが、今回驚いたのはシーモアさんキャンペーン内容
先ず、1&2巻は23日まで無料で読めるのですが、購入の場合でも両方とも100ポイント(実質は110円)で購入出来てしまいます!!!
あまりにも良い作品なので絶対に読み返したくなるので購入、お勧めです
その上3巻も半額で買えてしまいます
未読の人いたら折角なので取り合えず2巻までの無料分を読んでみてはどうでしょうか?

自分のメインサイトでは普段は無いのですが今回は太っ腹なサービスにシーモアさんで全巻購入してみましたが大満足だったのでこれはお勧めせねば、と思い作品内容では無いですが書いてしまいました


こんなに本格的な和風作品は自分は初めて読んだので、最初は正直慣れていない事もあり読みにくさもあったのですがお話しの展開がとても気になる進み具合なのでとにかくばーっと1・2巻を読んでいきました
何となくの大枠が分かって来ると読み返しで最初分かりにくかった所も見えて来て、2回目を読んだ時にはもうこの2人の不器用さに早く幸せになってくれ、と思わずにいられない感情が芽生えてました
そして一気に4巻まで購入し、今、全てを読み終わった所です

ファンタジー、人外苦手✖
文字多いのも苦手✖
和風、興味ない✖
でも、、、気にはなるかも、、、?いつか読んでもいいかも、、、?
というベースの方で、普段の好みが【切ない、健気、成長→困難を2人で乗り越えるのを応援したい】という読者ならこの機会に読んでみて欲しいです
無理に読む必要は当然ないですがこの折角の機会は活かすに限ると自分の経験を踏まえてお伝えすべき!と珍しく使命感さえ感じてしまう程の作品でした

こんなに長いレビューも初めてですw
その上作品内容には殆ど触れていませんが、、、
とにかく今回はこの作品を読むきっかけの一助になれば、という思い強めのレビューで終わります

5

普段人外モノや江戸BL読まない人にも読んで欲しい

完結おめでとうございます
1-4巻まとめた感想です。

言葉もろくに喋れずまさに言葉通りのバケモノだった“べな”が壱にご飯と名前を貰ってから特別な感情を抱くようになり、その感情が何かも分からぬまま言葉を学び、人を(壱を)大切にすることを学んでいく...壱もべなと出会ってから自分を大切にすることに気付かされます。このふたりの関係性に男同士であること、人間と鬼という差があることは関係ありません。見世物小屋で出会ったのは間違いなく運命でしょう。
お話の中で2人を邪魔したり乱暴を働くもの、偏見の目を向けるものもいますが話を読み進めていくとメインとなるキャラクター達は皆、敵のように見えても実は自分の大切なものを守りたいだけの、生きるのに不器用な者たちばかりなのです。みな一生懸命だからこそ空回りした時に周りとの歯車が上手く回らなくなってしまうだけなのです。読み進めている時はドキドキしたりモヤモヤすることもありましたが読み終えた頃にはキャラクター皆が愛おしく感じるようになりました。

壱の過去のこともあってか2人や、2人の周りの人間がが自分たちの性別に違和感を抱くような描写はほとんどありませんのでBLである必要はあるのか?と思う人もいるかもしれません。が、壱とべなの関係の間に性別など関係なく、そこにはただ2人がお互いを必要としお互いを愛しているという事実があるだけですのでそれ以上でもそれ以下でもありません。たまたま男同士だったというだけなのです

1巻では感情も制御できないバケモノだったべなが、4巻で「鬼の俺もここまで変わった、お前も変わりたいならー」と手を差し伸べるところ、普段は甘えたで泣き虫のべなが、あまりにもかっこよくてドキドキしました

全4巻、まだ読んでない方は少し手が出しにくいかもしれませんが本当に読む価値大ありの素敵な作品です。最後まで壱とべなのお話を見届けられて感無量です。

5

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