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狼殿下と黒猫愛妻の献身

ookami denka to kuroneko aisai no kenshin

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表題作狼殿下と黒猫愛妻の献身

ランフォード・フェイ・ルアーノ、狼獣人、ウェロン国王弟で国一番の騎士
シェイン・フェイ・ルアーノ、猫獣人、ランフォードの伴侶

あらすじ

貫井ひつじ先生の大人気作品「狼殿下と黒猫」シリーズ第3弾!

声を失った猫獣人のシェインは、身代わりとして狼獣人の国の王弟で騎士ランフォードに嫁ぎ、思いがけず互いが唯一無二の番となる。徐々に声を取り戻すシェインだったが、まだランフォードの前以外で声を出せずにいた。そんな中、犬獣人の国から王位継承者候補の双子の王子がやってくる。ランフォードに憧れる兄王子は傲慢な性格をしており、次々と問題を起こし、さらにシェインを侮辱してランフォードの逆鱗に触れる。シェインは兄王子にうまく反論できないことに落ちこむが…?

作品情報

作品名
狼殿下と黒猫愛妻の献身
著者
貫井ひつじ 
イラスト
芦原モカ 
媒体
小説
出版社
KADOKAWA
レーベル
角川ルビー文庫
発売日
電子発売日
ISBN
9784041144923

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5

4.8

(31)

(26)

萌々

(4)

(1)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
7
得点
149
評価数
31
平均
4.8 / 5
神率
83.9%

レビュー投稿数7

護られるだけではなく

本シリーズは王弟の狼獣人と声を失くした猫獣人のお話です。 

交換留学の双子王子によって
王宮内で起こる騒動の顛末を収録。

受様は生国ヴェルニルの末王子の猫獣人ですが、
実は婚姻を嫌う王子の身代わりとなった庶民です。

攻様は敏感すぎる嗅覚で相手の感情を見抜く事から
受様が偽物と知りつつも純粋無垢な誠実さに惹かれて
受様を伴侶とし、

その後に本物の末王子が起こした騒動で
受様は本物の王子に、本物は偽物認定される事となり
受様は攻様への信頼を深めた結果
すこしづつ声をだす事ができるまでになります

そんなある日、
攻様の兄王の第一王子が留学した犬獣人のクアンツェから
双子王子が留学してくることとなります。

クアンツェの国王には遅く得た2粒種ですが
第一王子から見ても問題のあり過ぎる王子達なのです。

兄王子は攻様同様嗅覚に優れている事で
次期王は自分と公言している尊大な性格で
弟王子は考古学に傾倒しているものの
兄の資質が無さから仕方なく王位を継ごうとしている
残念な性格なのです。

兄王子は騎士団への所属穂希望しますが
配属先に不満を零して指示に従わないばかりか
猫獣人は奔放で兄王子の憧れの人である攻様に
受様は相応しくないと攻様に言い放つほどの
お馬鹿さんなのですよ♪

弟王子はそんな兄王子の言動にうろたえながらも
その場で兄を諭したり、謝罪を促したりもせず
結果的な尻ぬぐいをウダウダと行うだけという
こちらもバカと評されて仕方のない人物なのです。

こんな双子王子がウェロンにもたらす騒動とは!?

既刊「狼殿下と黒猫新妻の蜜月」に続く
人を寄せ付けない攻様と声を失った純真無垢な受様の
3巻目は他国から招いた王子が巻き起こす
悲喜交々になります♪

本シリーズは獣人それぞれの気質がキャラの性格に繋がり
ぶつかる事でさらに際立っているのが面白いです。

攻様の受様への溺愛が激しすぎて萌え
受様の言動が攻様や読書の思う以上にまっすぐで
きゅんきゅんされられる2人なのですが

本作もそれぞれの持ち味が十二分に活かされ
攻様の受様への匂い付けが普通じゃなくなっていたり
受様が攻様への信頼を深めた事で護られる存在から
自らも他者を護るように行動していて

ウェロン王城内の人々を振り回した双子王子の結末と
王弟夫婦が更に愛情を深めてのハピエンまで
たいへん楽しく読ませて頂きました (^-^)/

本作はシーンによって視点者が変わっていくため
先に留学してクアンツェ王族の事情を知る第一王子が
ちょっと気の毒というか可哀想ながらも
読者をニマっとさせてみもくれて面白かったです。

4

ランス

1作目が超大好きだったシリーズの3作目。良かったでした。溺愛しているが何か?という様子のつよーい騎士様王弟殿下と、発声に難あり、物静かな黒猫ちゃんのお話。まだ読んだことない方がおられましたら是非是非1作目から。「ランス」と呼ぶ黒猫ちゃんの声が脳内再生され感動します・・本編230Pほど+あとがき。可愛いんだよ、黒猫ちゃん。

王弟の居城で仲良く暮らしているランスとシェイン。ある日、犬獣人の国ツアンツェから双子の王子が留学してきます。兄王子は嗅覚に優れていることから、同様に嗅覚に優れているランフォードを崇拝していて・・・と続きます。

攻め受け以外の登場人物は
レンフォード(国王、攻め兄)、ノエラ(王妃、豪快)、カークランド(第一王子)、その他王子王女少々、ダルニエ(医師)、犬獣人の双子の王子(バカ)。

++お話について

ランスがシェインを溺愛しているのは通常運転なのですが、今回はなんと命知らずの横やりが!横やりを入れようと考えるだけで「バカ」確定なのですが、それを実施してしまうのです。双子王子の兄が。
単なるバカというか、本当に腹立たしいバカっぷりで、一ミリも笑えなかったですね。よくもまあこんなバカを国外に出してきたものです。(とはいえ親である身、うちの子は大丈夫かという気も少々。精進せねば)

そのバカに振り回されるランス、シェイン、レニー、ノエラ、そして第一王子のカークランドでした。今回カークランド視点があれこれあって、良かったです。頑張れよカークランド!それと、シェインがそっと「ランス」という声が沁みてとても好きな一冊でした。

2

ルビー文庫の救世主

「ルビー文庫の救世主」とは私が勝手に貫井ひつじ先生に付けている呼び名でして、私にとって一時期最低の印象だったルビー文庫の印象が覆ったキッカケが貫井ひつじ先生でした。

今作は大好きな「狼殿下と黒猫」シリーズの第3弾です。前作では三つ子の甥っ子たちがランフォードの匂いの被害にあってましたが、今作ではその下の双子の姪っ子たちにまで及んでいて、狼獣人の成長の過程を知ってニヤニヤが止まりませんでした。www

そして前作では狐獣人の国からの使者が問題でしたが、今回はウェロン国の友好国である犬獣人の国の双子の王子が留学して来たことから起こる騒動でした。

この双子の兄王子の方が災厄級の馬鹿でして、問題を起こすたびに最後にどんな処罰が待ってるのかと期待しながら読んでました。

ランフォードの溺愛は加速していて、それ以上を返したいと願うシェインの思いが健気でした。こんなに純粋だからこそランフォードのみならず皆に愛されて大事にされてるんだと思いました。

だからこそ犬獣人の兄王子の愚かさが光るんですよ。ただ、心配したランフォードがシェインをダルニエ医師に預けるんですが、前回もダルニエ医師の作業場で危険な目にあってました。今回もシェインの居場所が早々にバレてたし、これは鉄板なんですかね?

個人的には王太子のカークランドが、双子の王子のせいでとても大変そうで気の毒でした。彼にも支えとなってくれる番が現れて欲しいです。そのお話が読んでみたいと思いました。

4

パワーアップした溺愛に大満足

続巻楽しみにしてました!!最高でした!!

まず不憫受けで可哀想だった黒猫のシェインがランスや周りの人たちからの愛情をたくさん受け、強く、そしてより愛情深く成長していく様に感慨深くなります。声も出せないシェインがそれでも自分の意思を伝え大切な人たちを守ろうとする姿、本当に尊い…!

そしてもちろんランスからの溺愛もめちゃくちゃパワーアップしてます。でもランスからの愛と同じくらいシェインからも愛も大きくなって重くなって本当に重い同士ちゃんとつり合いが取れているの推せます。理想的だ~

そして相変わらず登場する嫌な奴がとことん最初から最後まで嫌な奴でいてくれて、しっかり成敗される爽快ストーリーなのも本当に推せます!!

かなり読みやすい上にストーリーの面白さ、読後感の良さ、2人の溺愛と推せる要素しかない小説です。本当におすすめです!!

5

兄王夫婦にもってかれたかな?

溺愛妻家ランフォードとシェインの物語第3巻。

今回は隣国の双子の王子が留学にやってきます。とんでもないバカ兄王子としょうもない弟王子がやらかすやらかす。特に兄の方がもうどうしようもなくて。

復習してないのですがこれまでのシェインの印象が、ランフォードに抱かれてるか、ぷるぷる震えているかが強かったんですよ。
またそうだったらがっかりだなあと思っていたら。
今作では強くなりたい!ランフォードの心を守りたい!とシェインが成長しましたね。

二人を引き裂こうとするのが、シェインの心を傷つけて身を引かせような悪意や巧妙な感じじゃなくてまだ良かったですが…。一歩間違えたらシェインの心は死んでましたね。

溺愛死、あるかもしれない。愛ですね、愛。

もう兄王のレンフォードも妃も最高です!惚れるわ〜。みんなわかっててのお仕置き。見事です!やっぱ溺愛って最高ですね!理想の夫婦だわ〜。

ランフォードも愛し方を改めるかな?守り閉じ込めるだけじゃなくシェインの自立?成長を見守らなきゃ。

5

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