イラスト付き
―この婚姻は、幸せだったか。
この問いに対するセナの答えが何度読んでも本当に心に残ります。
激動の世界を、陛下とイザクがそれぞれの愛し方でセナを想うふたり。
セナと出会い心を取り戻し、全てをかけてセナを生かし心の宿る言葉を伝えたイザク。
そして、「どうかセナが生きる世界が美しくありますように。」とセナを想う陛下の愛し方がとても好きです。
ついに合冊版の発行、そして紙書籍化!本当に素敵な地図まで!こんな素敵な商業化を実現してくださった関係者の方々に感謝の気持ちしかありません。
たくさんの方に読んで欲しい名作です。
電子のみのときも小山田あみ先生の表紙絵と人物紹介絵でこの壮大な物語に想いを馳せていましたが、ついに紙(神)書籍として販売され、こうしてノミネート対象になって感無量です。無謀な政略結婚の果てに見出される道。それは定められたものだったのではないかと、真の神とは苦難の道程を躓きながら突き進んだ先に見出された姿。それは全ての世界に等しく光を与える聖母だったのでは?とフレスコ画のような物語の世界観に圧倒されます。
佐伊先生は長編小説の名手です。私も、初めての長編でのファンタジーを読んでみましたが、読み始めたら止まりませんでした!主人公セナを、皇帝アリオスと護衛官イザクがそれぞれの形で愛する話です。セナが、彼らそれぞれを想う気持ち、過程が良く分かり、とても共感しました。セナの気持ちに同調しながら、私も読みました。小山田あみ先生の作画、表紙、カラーイラスト、国旗、中のイラスト、全てが美しく素晴らしいです。地図があり、一緒に、見ながらストーリーを読みました。セナと皇帝アリオスの息子アスランの運命に沿って話が進みます。竜王の世界観、人種の問題、3人を、取り巻く周りの多くの登場人物の話もあります。それら全てが一つのお話にまとまり、終盤にかけて、一気にゴォ〜と感動の渦が、うごめきます!。3人の愛の形に本当に感動しました。美しいお話です。何回も読み返して、竜王の婚姻の世界に、私も入り込んでいます。今年、私はこの作品に出逢えて幸せです。
お試し読みでピンときた方はまず買って間違いないです。そして厚さにビビることなく迷わず上下巻購入し連休初日に読み始めることを激しくおすすめします。なぜなら冒頭の面白さがもうずーっと本当に最後の最後まで続くので日常生活に支障が出るからです・・・!連載中に読まれていた方々はご無事なのでしょうか・・・
このボリュームで中だるみ一切なし。次から次へと迫り来る波乱、こまやかな人物描写、そしてなんといってもセナを愛するふたりの攻め様がどちらもいい男すぎて・・・それだけにつらいシーンは胸に迫るものがあります。
必読は上巻ラストシーン!BL史上に残る名場面だと思います。
どうなるの⁈この先どうなるの⁈
最初っから最後まで、ずーっとこの気持ちにさせられました。
出てくる人間は多いし、肩書きもあるし、私は常に相関図を書き足しながら読んだんだけど、読むのも大変だし心も持ってかれちゃうんだけど、本当にみなさんに読んでいただきたい。
最後の最後、ほんとうによかった‼︎
しびれた‼︎
読んでよかった‼︎‼︎
読了まで2週間まるまるかかったけど損はさせません‼︎
これから2周目読んで理解を深めます!