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水上シン先生の2005年発表の中華ものBL。
「経穴」ってナニ?ツボですよツボ!
そう、鍼とか指圧とかでいうアレ。さて、恋に効くツボなんてあるのかしら?
…なんて軽い気持ちで読み始めるとヤケドしますよ!
ストーリーは3Pあり無理やりあり、絵柄は衣装も背景もガッツリのディープで濃ゆい水上シンワールドのはじまりはじまり〜…!
物語としては、鍼医師の明秋(めいしゅう)を取り巻く友人や知人、患者の愛や恋に明秋が絡んで発展したり騒動になったり、それを時にコミカルに時にシリアスに描く、という感じでしょうか。
特にコミカルとシリアスの渾然一体さ、またその振り幅の広さがいつも通り強烈。
まず明秋の友人・孫海の恋。
孫海は明秋の患者の孫・彗星(すいせい)に恋をしている…
それを知った明秋が恋を取り持ってくれるお話なんだけど。
要は媚薬香を焚いて催眠、その上でぐったりした彗星を孫海と明秋とで愛撫し…。但し、明秋も3P的に参加してはいるけどあくまで孫海への協力なんですよね。うまくいって明秋も嬉しそう。ヘンなひと!
続いて、ちょいワルな商人・総龍のお話。
総龍は金欠貴族に金を貸す代わりに息子の楊寿(ようじゅ)を養子によこせと。
プライドの高い楊寿を監禁して無理やり犯す毎日。楊寿は反抗するが…
総龍は実は明秋の同級生。明秋は総龍の愛情表現が下手なのをよく知っていた。
明秋のお節介で楊寿にも総龍の気持ちが伝わって…というお話。
レイプ三昧から急に甘くなる。この振り幅がザ・水上シン!
ラストは明秋ご本人の恋。
彗星の地味で貧乏な友人・月影は、実はきらびやかな明秋に憧れていた…
老若男女問わずの遊び人、恋多き男の明秋とは釣り合わない月影だけど。
このお話は、はじめ軽い明秋のどうしょーもなさを笑うコミカルさが強く出てるけど、次第に切なさも…明秋の実らなかった初恋の切なさ。
でもやっぱりおバカテイスト?もう本当に明秋は…!
月影頑張れ〜‼︎
全部で3組のカップルが登場するシリーズもの。
表紙になっている鍼灸師の明秋を軸に、他の2カップルがリンクしているという作りになっています。
攻め様も受け様もキャラ設定がそれぞれのカップルで違っていて、どのお話も安定感があって楽しめました。
中でも特に気に入ったのは、俺様で執着心が強いのに不器用な総龍と貴族で気位が高い美少年の楊寿のお話でした。
攻め様のこういう設定が大好きなので、このカップルのお話は一番萌えました。
気が強くて中々思うようにならない受け様も元気があってよかったです。
攻め様の想いが全く受け様に伝わってないもどかしさが切なさを感じさせます。
全体的には明るくてコミカルな雰囲気なので楽しく読めました。
指圧や針で、悩める人々を救う明秋先生のお話です。
治療と称して、あちこちの老若男女に手を出している明秋。そんな明秋が間違って手を出した(フェラのみ)のは、暗い・猫背・貧乏の三拍子揃った月影でした。
月影は、恋人同士ですることをなぜ自分にしたのだろうと考えて、明秋に似合う男になろうと、努力するのです。友人に手伝ってもらって髪型と猫背を直せば、月影は見惚れるほどの美少年だったのです。
それからは、積極的に行動する月影。反対に、諦めさせるためにプレイボーイなのを見せつける明秋。
最後に勝ったのは、月影の一途な愛でした。大人になった月影がカッコ良かったです。今まで苦労した分、将来月影の方がモテモテになって、明秋を困らせればいいと思いました(笑)
他は、明秋に治療(?)してもらって上手くいくカップルが描かれています。好みだったのは、楊寿と総龍のお話でした。俺様で不器用で、監禁して凌辱するやり方でしか愛せない総龍に萌えました。
どのお話も、面白くてエロくて、楽しめました。
針の医師である明秋を軸に物語が短編で綴られていく
一冊です。
まあ、明秋はひょうひょうとして食えない男なのですが、
人を助けたり、キューピッド役をしたりと
なにげに皆の恋の役に立ってます。
でもそんな明秋にも恋の話が巡ってきます。
いやあ、相手(攻め)は一途なワンコで可愛いですねー
背も明秋より低いし、体格も明秋より一回り小さいんですが、
なついてくる犬のように可愛い!
あの淫乱な明秋にもやっと恋の話が……と
思いましたね。
ちなみに相手(攻め)は、
父が体格がいいようなので、
将来は明秋にも釣り合う男になるでしょう。
水上さんは歴史物はやはりお得意ですね。
もっさもさの、ダサダサ男が、好きな男ができたことでイメチェン!
超美男子に変身!?というお話。
相手は男女問わずの淫乱サマ。
フェラチオ=淫猥菜行為=恋人とすること
ちょっとした早とちりをして思わずの行動にでてしまう具合が可愛い(´∀`)ヘヒャ
一途で一生懸命な可愛い系攻と、遊び人で浮気性な受のお話。
相変わらずのアジアンチックな物語に、ほのぼのとした雰囲気が美味しい作品。どれも、明秋せんせいをとりまく周囲で~なお話。
冒頭のお話がなんだかんだで好きです。
3Pに見えなくも無い。
はっ!!
間に挟まっている素直になれない~な攻なお話も好き。
好きならば、愛しければ優しくしてやればいいものを、支配、暴挙、監禁。
そんなことでしか表現できないというくくりが面白かった。
とはいえ、全体的にもホノボノ色の強い作風なので安心して読めるのではないでしょうか。