電子限定かきおろし付
古澤エノ先生、BL小説の挿絵でお見かけする先生で、いつもいつも綺麗で可愛くて小説の世界を更に盛り上げるような素敵な作家さんだと思っていました。
先生初のコミックスとのこと、表紙はさすがの美麗絵で引き込まれます。
季節を司る鬼達の物語。
夏を司る攻めの立夏、梅雨を司る受けの涙。
それぞれ四季の鬼達のビジュアルも最強揃いですが、
キャラクターだけでなく、
背景や差し込まれる一コマの風景で日本の情景や空気が伝わってくるし、
下の人間界と上の鬼の世界の空気感の違いなども丁寧に描写されていました。
ストーリーも展開も無理がなく、優しくてあたたかい素敵な物語だったと思います。
攻めは他の鬼達と居るときの素はやんちゃそうなのに、涙の前ではとにかく優しいクールな攻めになっちゃって…。クーデレも好きだけども!(ちょっと残念)
受けも健気で優しいよい子でしたが、萌えとしてはちょっぴり足りないかなという個人的好みの問題です。
でもお話は素晴らしかったー。優しいファンタジーが読みたい方にはぜひ。
美しい鬼たちと世界観に惚れ惚れしてしまいます。
花や風景などもとても美しく描かれており、花言葉を調べてみるのも楽しいです。
大きな動物たちが神聖さを感じますが、反応や行動がとても可愛いです。
額の紋様がお揃いなのもきゅんとします。
小さい小鬼と呼ばれる生き物も、やんちゃでとっても可愛かったです。
物語は、夏を司る鬼・立夏と、梅雨を司る鬼・涙の話が主になっており、健気な涙が立夏に少し振り回されているような印象です。
長い間一緒にいることが窺えるやりとりが、とても好きです。
秋の鬼・愁に唆されてる涙と、怒る立夏も好きです。
それぞれの鬼がとても魅力的でした。
'涙'という名前の意味を知ると、涙なしには読めないお話でした。
二人とも愛おしいです。
これからの季鬼たちがとても楽しみです。
季節を司る鬼たちの恋愛物語。夏を司る立夏と、梅雨を司る涙。司る鬼の美しさ=季節の美しさということもあって、人物の美しさはもちろんのこと、季節の表現もとても素晴らしいです。立夏の過去、涙との出会い、そして涙の名前の意味。とても感動しました。立夏と涙だけではく、小鬼たちの可愛さ、ほかの鬼たちの美しさも必見です。作者さんがイラストレーターさんでもあるということで、漫画好きさんだけでなく、イラスト好きさんにもとてもお勧めな本です。
季節を司る「季鬼」のいる世界で、邪氣を失った夏の鬼、立夏を助けながら暮らす新入りの梅雨の鬼、涙。2人で過ごす何度目かの夏、涙に甦る昔の記憶と立夏が邪氣を失ったその理由が明かされて…。とても美しい絵と季鬼が人間の世界の自然を巡らせている麗しい設定。
意地悪キャラの愁が関西弁なところとか、宿敵冬牙の格好良さとかツボが満載!何より立夏と涙のお互いへの想いが、切なくて愛おしくて。
何とも優しくて美しいその世界観の中、そぼ降る雨にしっとりと包まれて心地良くなってしまう、そんな素敵な作品。他のキャラ視点での続編などもぜひに〜!