特典付き
トパズ(グリフォン)×コウギョク(魔物の王)
えむ先生の描くファンタジーは
設定がしっかりと作り込まれているので
読んでいてすごくワクワクして楽しい!!
衣装や小物も凝ってるから
コウギョクがコルセットを外すだけでエロいのは
何なんですかね??腰のライン?体勢?
トパズの触り方もいちいちエロくて目が離せなくなる!
シャツまで脱がしちゃうのが…素晴らしい!!
トパズのメガネは説明があるまで
コウギョクの付き人として
舐められないようにするためかなって思ってた笑
メガネを外すと髪型のせいもあるのか
ちょっと幼く見えてかわいい!
こぼれ話でヒスイの元に修行へ行った
コウギョクのトパズへの気持ちがすごくよかった!
昔はトパズが心の癒しとなる存在で
今はそれに加えて唯一弱い部分を曝け出せる存在になったんだなぁ
人間との戦いで再び襲ってくるのを恐れていたけど
結局どうなったのか描かれずに
有耶無耶になってしまったのが少し残念でした。
魔法と宝石があふれている島のファンタジーストーリー。
王様(魔王)のコウギョクが未成熟のグリフォンの卵を自分の魔法を注いで羽化させて生まれたトパズ。この二人の主従関係です。
コウギョクは魔王として莫大な力を持っているんですが、結構お茶目で島の住民思いで、自分の力をフルに使って島の防衛や、過去に戦で無くなった人の蘇生など日々忙しくしていて、とても働き者の魔王様という感じです。そんな忙しいコウギョク様を傍で仕えているトパズは大人になって、コウギョクに対して少しずつ恋愛的な気持ちが出てきていて。コウギョク様に触れたり、身体の線をつい見とれてしまったり。コウギョクもいつの間にか自分より体が大きくなったトパズに触れられて喜んでいる自分に気づいて。二人の恋はゆっくり目覚めて行く感じが良かったです。
ある出来事でコウギョクの力がとても弱まってしまい、それでも島を守る事、島民の蘇生、全て諦めたくない!と、わがままを通している姿は自分の好きな物は絶対手放したくないという強い意志の表れに思えました。そしてそれはトパズも手放したくない!という気持ちを強くした出来事だったのですが、トパズは力の弱まったコウギョクの為に自分にできることは?と考え自ら人の姿でいることを諦めてしまいます…
魔王の立場や重圧の中で島民の幸せの為に尽くしながらも、自分の最愛の人トパズも元に戻したいと苦しみながら模索するコウギョクがとても健気なんです。強い力がありながらも健気。コウギョクがとても魅力的で、それに対して、感情を抑えながらもちょっとずつコウギョクと関係を深めて行く(恋愛未経験の)トパズのドキドキしながらゆっくりと身体の関係を進めて行く様子がとても萌でした。
普段はサングラスをしていないといけないトパズがベッドに入る時だけサングラスを外すのが見ているこちらもドキドキしました。そして、恋人になって欲しいとコウギョクに告白する際に渡したトパズからの贈り物。これがとても素敵なアイテムだったのです。
子供時代のトパズの顔はとても可愛くて微笑ましかった。そして子供の頃から育ててくれた人を好きになって攻めになるという設定は自分の癖だと気付かされました。
五月女先生というと、BLにハマった頃に手に取った作品の影響か、
個人的にエロ特化的なイメージがありました。
だけど、近頃ではそこに“ファンタジーBLの名手”という肩書も
追加されました。
本作もそんなファンタジ―作品のうちの一つで、
オリジナリティ溢れるファンタジーの世界にどっぷりと
浸からせてくれる1冊でした。
物語の舞台は“宝石の島”。
魔物たちが暮らし、魔王の紅玉が治める平和な島。
魔王である紅玉の側近でグリフォンのトパズは
育ての親でもある紅玉に密かに恋焦がれており…。
紅玉とトパズの主従の恋を軸にストーリーは展開してゆきますが、
その過程で人間と魔物の戦いや島の住人たちとの交流など、
宝石の島の魅力がたっぷりと描かれ、読み応えを感じさせてくれました。
コウギョク様とトパズ、それぞれの深い愛を最初から最後までたっぷりと感じられる作品。
お互いに向けての愛のみならず、周囲の存在に対する愛も溢れている。
更には周囲の存在たちにもコウギョク様やトパズに向けた愛があるので、作品全体に愛が満ちています。
でも、愛が満ちているからこそ、切なさも苦しさも増してしまう。
冒頭のトパズの生い立ちからして、深い愛と切なさが満ちています。
グリフォンの習性として、生存の可能性が低くなったトパズの卵は親に置き去りにされてしまう切なさ。
そして、その卵を拾い、自身の魔力を注ぎ続けたコウギョク様の愛。
この時点では、コウギョク様の行動や想いは、魔王として当然の、普遍的な慈しみだったと思います。
それが、共に暮らし、トパズが成長していくにつれて、少しずつ変化していく。
そのトパズの成長に関わっているのがコウギョク様だけではないところが重要だと、個人的には思います。
ヒスイとシンジュの元で過ごした時間は、トパズにとって見識を広げ、コウギョク様のことを改めて考えるきっかけとなった。
あの離れた期間があるからこそ、トパズはあのトパズに成長したし、その成長したトパズがコウギョク様の心を射止めるに至ったのだと思います。
飛び跳ねてる幼いトパズがめちゃくちゃ可愛かった!!
ところが、そんな深い愛や慈しみを持つ魔王のコウギョク様だからこそ、庇護している魔物たちのために自らの身を犠牲にしてしまう。
深い傷を負った直接の原因は、トパズが人間から酷い攻撃を受けたことですが、その後も魔物たちを守るために頑ななコウギョク様は、だから慕われる魔王なのだと思うと同時に、見ているのも辛かったです。
だからこそ、トパズの決意にも納得できましたが、その決意もまた辛くて。思い遣りやあたたかな心を感じるからこそ、余計に辛い。
トパズの野生化を抑えながらの3年間。コウギョク様たちはどんな想いで過ごしていたのか、どんな苦労があったのか、想像するだけでも辛い。
でも、決して諦めなかったからこそ、戻ってきたトパズ!
人型に戻ったトパズとの再会の場面は本当に感動しました!美しくて、見惚れました。
記憶がないトパズが恥ずかしがっているのも可愛い。
トパズは本当に誠実な好青年で、かっこいい。とても魅力的な青年に成長したと思います。
そんなトパズから好意を向けられたら、そりゃコウギョク様も惚れてしまう。
でも、二人とも責任感が強く、両片想い状態が長く続いていたのはもどかしいですが、だからこそ応援したくなるし、そんな二人が好きになりました。
その状態でトパズの野生化に抗う期間に突入したので、彼らの胸中を思うと…。
描写上では、びゅんっと飛んでくれて助かりました(笑)
あの島やヒスイやシンジュたち含めた彼らには、これからも幸せに暮らしてほしいです。
困難はまた訪れるかもしれないけれど、乗り越えながら。
宝石や鉱石が出てくるのも嬉しかったです。
五月女えむ先生の既刊作品は拝読させて頂き、今作も作家買いさせて頂きました。
個人的、各項目5段階で
ファンタジー 5
健気 3
主従 3
エロ 1
な感じだと思います。
トパズさん×コウギョクさんのカプです。
今作は魔物や魔法使い、グリフォンやケンタウロスなどの様々な種族や人間も登場するファンタジー物です。
自力で孵化することが出来なかったらグリフォンの卵を魔力を注ぎ、孵すことにした魔王のコウギョクさん。
親代わりとして可愛い子供、トパズさんを育てるけども、青年となったトパズさんはコウギョクさんに想いを寄せるようになっていく。しかし、コウギョクさんの方もトパズさんへの好意があるようで。
昔は親子な関係でしたが、現在はどちらかと言うと主従関係の両片想いカプですね。グリフォンのトパズさんですが、コウギョクさんの魔力を貰ったことで、人型になっています。でもグリフォンの姿になって空を飛ぶことも出来るので、一応人外攻めですね。
魔王のコウギョクさん。でも悪役とかの魔王ではなく、島やそこに住んでいる魔物達の為に魔法壁を張ったり、魔物達を蘇生したりしています。魔物達の為に尽くそうとして、逆に意地っ張りになったりもします。そしてトパズさんもコウギョクさんもある意味健気な一面もあります。
ファンタジー要素満載で、魅力的なキャラクター達も数多く登場し、脇役カプのヒスイさんとシンジュさんのことももっと知りたかったですね。そしてトパズさんとコウギョクさんの相手を想うが故の葛藤の切なさや主従が恋人になる描写が素敵なので、是非とも読んでほしいです。