美男の殿堂

神葉理世さんの代表作

神葉さんの好みの受け攻めがアパート住民の中に揃っているので、この話が気にいるかどうかで、ファンになるかならないか判別出来そうです。
殿堂とＺの２冊出版されていますが、セットにして「美男の殿堂ＤＸ」として出版されています。書き下ろしもあるので、未読の方はＤＸの方がお勧め。

このアパートの入居条件は、夢を持ち、明日に向かう輝かしくも洗練された美しい若者であるということ。
通称「美男の殿堂」と呼ばれ、有名なスポットになっています。

act.1
アパートオーナーの殿下叶(殿下)王子様攻め×大学生で路上ミュージシャン・名取淳哉(御前)普通の男の子受け　
ミュージシャンの夢を反対され、家を出た淳哉が、殿下に拾われてアパートにお試し入居することに。
朝から股間をタッチするという不思議な挨拶？をする殿下に不信感大だが、住民もキラキラしていて怪しくて。
殿下と御前と呼ばれるようになる二人の馴れ初め編です。

act.2
外国人でモデル・クリス(伯爵)マイペース攻め×寿司職人修行中・姫野有祐(姫)ツンデレ硬派受け
姫野は、アパートのまかない係り担当です。
寿司をクリスにけなされてから、いつか美味しいと認めさせてやると日夜、寿司修行に励む日々。
クリスの過剰なスキンシップに悩まされて、ついには自分は女じゃないと拒絶してしまって。
すぐに手が出てしまう姫野と、全くめげずにラブアピールするクリス。
神葉さんお気に入りのカップルらしく、エピソードにも力が入っていました。

act.3
軍司将・23歳(将軍)純情硬派攻め×郁実(太夫)小悪魔誘い受け
タカビーな郁実の意外な過去と、とてもいい性格の恋人をゲットするまでの話。
薬まで使っての誘い受けで男を落としこもうとする積極さ、嫌いじゃないです。
殿下と太夫の特別な仲の訳や、相変わらずのバラエティー豊かなカップル達の反応まで。
ノーマルな住民もいるらしい事が判明するも、出番皆無。

act.4
バレンタインデー編で、それぞれのカップルでバレンタインを祝うの巻。
殿下と御前は相変わらずの進展ゼロ。
一番このカップルが好きなだけに、もうちょっと頑張ってほしい所でした。

act.5
御前の入居半年を祝って、ボンテージファッションに着せかえられる淳哉。
猫耳まで、つけられちゃってます。
殿下が思わせぶりに外しつつも、淳哉が逃げるので、エロまで中々いかないという。

青い空の下で
皆でピクニックで、王様ゲームを男同士ですることに。
カップルそれぞれの反応が楽しめます。

作者の力が入っているカップル以外は、エピソード不足を感じます。
わいわいがやがやな雰囲気で楽しいですが、１カップルをじっくり読みたいです。
どうしても細切れ感が漂って、萌えきれませんでした。