己を突き入れて、悦楽に啼かせてやりたい

小説

  • そのかたわらで天使はまどろむ

そのかたわらで天使はまどろむ

sonokatawara de tenshi wa madoromu

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表題作そのかたわらで天使はまどろむ

麻生直哉 元ホスト(27歳)
不破真史 御曹司(20歳)

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

不破家の御曹司・真史は叔父が経営する会員制バーに行くことに。そこでエスコートしてくれた男が叔父の右腕の直哉だった。温室育ちの自分とは違う野生の獣のような直哉に戸惑いつつ惹かれていく真史。ある日直哉が担当する店の客の罠に落ち、催淫剤を飲まされてしまう。抑えられない熱に高ぶる無垢な体……しかし陵辱される寸前、直哉に救出される。そして「楽にしてやるから……我慢しろ」と蕩けるほど繊細で淫らな愛撫を与えられ──!?
出版社より

作品情報

作品名
そのかたわらで天使はまどろむ
著者
松幸かほ 
イラスト
榎本 
媒体
小説
出版社
ワンツーマガジン社
レーベル
アルルノベルス
発売日
ISBN
9784862960870
4

(5)

(2)

萌々

(1)

(2)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
2
得点
20
評価数
5
平均
4 / 5
神率
40%

レビュー投稿数2

ドキドキ・ハラハラ

不破コンツェルンの御曹司として、躾は厳しく、でも家族に愛され優しく育てられた純粋培養の真史と、父親の借金による一家離散、自分だけの力で苦労を重ね生きてきた元ホストの直哉。
そんな育ちの対照的な二人が出会ったんですが、真史はともかくも、直哉は嫌っていたんですね、真史を、甘ったれのお坊っちゃまだと思いこんで。

それが罪悪感から真史に付き合ううち、どんどんと人となりに触れ、愛しさが募っていくんですねぇ。
もちろん真史は、無自覚で直哉に一目惚れだったんだと思っていますけど。

で、お話の半分くらいで薬を盛られちゃったことがきっかけになり、まずはカラダから……になるんですけど、そのシーンが妙にドキドキして。どうしてなんでしょうか、その理由がはっきりしないんですけど。こんな感じ、初めてでした。
そのあと、気持ちもちゃんと通じ合うわけですが、そう簡単に『めでたし、めでたし』となっちゃったら面白くない!
当然、二人の仲を引き裂く出来事なり、人物が登場するんですよ。

幸せだったはずなのに、一気にそこから突き落とされる真史。大好きな直哉の迷惑になっちゃいけないと、逢いたいのに逢いに行かない。
(この辺は、大好きな“健気受け”です~!)
また直哉も、追いかけたいのに嫌われたらイヤだと、追いかけることも出来ないヘタレ。
思いっきりのすれ違いです~。

真史の少しの勇気と、それをくみ取った直哉がやっと行動を起こして、真史が大事で可愛くて仕方のない兄・三笠から取り返し、元の鞘に。

Hシーンでドキドキし、すれ違ってはハラハラし、最後にホッとさせられるほんわかしたお話でした。

3

『最初』の安易さがつくづく惜しい。

あらすじや表紙のイメージよりも、ずっと可愛らしいストーリーでした。タイトルがいちばん直球でしたね。

なんといっても、真史(受)が純粋培養のピュア~な健気ちゃんなんですよ。あまりにも天然無垢なので、最初は疎ましく思っていた直哉(攻)もつい惹かれて行って・・・とまさしく『王道』なんですがそれはいいんです。
わかりきってても楽しめました。まさに純愛です。

ただ、最初のHが、他の男に催淫剤を盛られて宥めてるうちに最後まで~という、イヤもうありがち過ぎて『何十回読んだっけ?』な展開なんですが、キャラクターのタイプからしてたとえ事情はあれど『いきなり身体から』はそぐわないな、と感じました。

ここで!ここでぐっと堪えて、せめて真史をイカせるだけで終わってくれたら、ストーリー全般に、なんというか深味が増したと思うんですが。

『(これがあるから)薄っぺらで読むに堪えない』というわけではないんです。だから逆に『これさえなければ・・・!』という気になるんですよ。

トータルでは結構好きなんです。他がよかったと思うだけに、この安易さがなんとも残念でした。

あとはイラストですが・・・
申し訳ありませんが、ない方がよかったとさえと思ってしまいました。まったくいいところがなかったです。

1

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