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愛している。『永遠に――』
小説
みやうちしうこ先生の作品は、根底に神と人との関わりがあるように感じます。
今回えがかれた神はある意味究極の神ではないでしょうか。
主人公のケリーの姿は、自然災害の前で呆然と畏怖を持って立ち尽くす人々のように感じました。
私には刺さらなかったお話ですが、この物語を出版された事に敬意を払いたいと思います。
こんな作品を読むのは初めてかもしれません。
全然噛み合わない、睦み合わない、理屈が通らない。超強制的一方通行愛?
ケリーが生まれちゃったのが運の尽き?
人生のほぼ1/3を病んで暮らして気の毒です…。
ラドネイドの正体はうすうす予想できるものの、どうやって両思いになるの?無理でしょ!な状態がずっと続き…続き…続く…。
もう死ぬまで生きてるしかないケリーですね。
最後にラドネイド視点のネタバレ?動機?があります。う〜ん、惹かれちゃったから仕方ないの?強い気持ち強い愛なのか?
う〜ん、う〜ん、ただ愛でたい妻にしたい、可愛がりたいだけだったのに…。
この噛み合わなさが醍醐味なのでしょうか?
何故なんだ!何でこんな評価させるのだ!しかしこれ以上の評価にできないことが残念です。
みやしろ先生の『緑土なす』が数十回読み返してる位好きなので、期待してしまったからでしょうか。
キャラに魅力がない。主人公CPが相思相愛でもなく、受けの描写は気の毒なだけで全く共感できず、攻めが何故それほど受けに執着するのかもわからないまま。最後まで読めば昇華できるのかと、何度も本を置きつつ、頑張って読み切りましたがモヤモヤしたままでした。何でこんなことになったのやら…こんなレビュー載せて本当にすみません。
でも先生の世界観好きなので、次の作品に期待してます!
今回は国王の相談役と訳ありで領地養生する男爵のお話です。
心身に傷を抱えた受様が8年ぶりに訪れた王都で
出会った攻様によって人生を変えれる顛末を収録。
この世界は
天の神、地の神、闇の神が支配する領域にわかれています。
基本は不可侵ながらも民が願えば行き来は可能で
地上にも天神と闇神の神殿もあります。
晩秋のある日、
侯爵家の三男で男爵位をもつ近衛騎士の受様は
国王の勅命にて闇神からの加護を得るため
闇神の意志を拝聴する使者に選ばれます。
受様は断絶した地上と地底の交流を再開を目指し
300年以上前には地上と地底を繋ぐ交通路でだった
「闇の祠」に向かいます。
この時祠ではすでに
地神の神殿、宮廷の文官が儀式を行っていましたが
良い結果は得られていません。
攻様も3日間、儀式に臨みますが何事も変化はなく
任務の失敗をどう取り繕うかを考え始めていていると
突如松明の炎が激しく燃え出し
受様は激しい豪風に襲われて上下左右も把握できなくなり
重々しいのに陽気な声をもつ巨大な何かに胎内を弄られ
脳をいじられ、四肢をばらされ、繋げられて
肉体と魂の契りを結ばれてしまうのです!!
この強大な何かが今回の攻様ですが
受様には何が起こったのかすら知る術はありません。
受様にはいったい何が起こるのか!?
勅命で行った闇の祠の儀式で心身ともに傷ついた受様と
受様に執着する攻様のダークファンタジーです♪
タイトルいメードで前世で因縁のある2人が再会して
一騒動あるドタバタファンタジーかと思ったのですが
最初から重い展開でダーク系で読み手を選ぶお話でした。
攻様によって心身衰弱となった受様は
領地での養生を余儀なくされます。
攻様は受様と繋がった事で受様の願いを知り
それを叶えるために行動するのですが
受様の願った王家と国と民の安寧のため
攻様がどういう手段でこれを行ったのかは語られません。
受様がやっと再び前を向き始めるために戻った王都で
王の相談役となっていた攻様に捕らわれていく展開は
受視点では何が何やらわからない流れですが
天上・地上・地底という三界を絡めながら
人である受様と読者には想像できない攻様の言動が
意味するものを考えさせられワクワクでしたが
タイトルに絡む攻様と受様の過去は
攻様視点の中で語られるまで一切触れらないため
受様の先行きはハラハラしかありません。
受様が気概がないわけではありませんが
攻様の力が巨大過ぎて阻む者がなく
不憫系受様が攻様の愛と執着を好んで
自ら捕らわれていく展開は好きなのですが
本作の受様は自らの意思という部分が感じられず
個人的には萌えられなかったです。
ただ物語としては凝っていて面白かったので
「萌2」としました。
わぁ〜……( ̄▽ ̄)
タイトルはポップな感じだけど、中身は全然ポップじゃないギャップ(笑)
一応、溺愛ものです。
一応、執着ものです。
一応、ヤンデレものです。
"花嫁"であるケリーのことを相当に愛してはいますが、一方通行の愛情であり、相愛ではありません。それ故に、ハッピーエンドかと聞かれるとさてどうでしょうか…。
攻めのラドネイドと受けのケリーとではとる立場が違うので、一概にハピエンストーリーかどうかを当てはめるのは無理がありそう。だって、ラドネイドからすると、最高にハピエンの物語なんですもん^ ^
分かりやすい攻めの溺愛と、その愛を一身に迎え入れる受け。双方の想いが通じ合ったラブラブエンドを期待している読者さんからすると、思っていたのと違うと感じる方もいるかも知れません。
そういう意味では、読む人を選ぶストーリーだと思います。
ラブラブなシーンはなく、グチャグチャなシーンはあります。
セックスシーンはありますが、ふむ……果たして2人の接合シーンが、私たちが普段目にしているセックスシーンと言えるのかは疑問です。内臓まで喰らい尽くしちゃうような激しい欲情を抱いていますので、ほんのちょっと力加減を間違うだけで、あられもない状況になってしまうので。
溺愛と執着も限度を過ぎれば、こんな風な愛情を向けられるものなのね。と、闇神の激重な愛を理解するには十分な描写でした。
かなり攻めた内容に最初驚きましたが、読み終わっても驚いています(笑)
甘々な話に定評のあるアルファポリスさんの話っぽくなく、どちらかというとキワモノ系?のストーリーでしたが、これはこれで面白かったです。
ケリーの気持ちに寄ると可哀想さが増すので一旦置いとくとして、ラドネイドの一途さは結構健気でいじらしいですよ。ケリーへのアプローチの仕方を念入りに考える姿は、可愛いとこあんじゃんって思ったりもしましたし。
このストーリーをストレートに受け取っちゃうと、見ようによってはホラーにも受け取れますが、角度を変えると映る景色が変わり楽しく読み入りました。
何言ってもヘコたれないラドネイドのマインドに何度も笑いましたし、返しがウィット効いていて上手い!^ ^ 会話のやりとりがクセになる面白さでした。
闇神の寵愛が規格外すぎて、久しぶりに興奮した一冊です(笑)