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きみは尻尾を隠せない

kimi ha shippo wo kakusenai

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表題作きみは尻尾を隠せない

早良椿
服飾専門学生
此代柊護
警察官

その他の収録作品

  • 描き下ろし
  • カバー下漫画

あらすじ

警察官の柊護はパトロール中、こちらをチラチラ見てくる人物がどうも怪しく感じ声をかけることに。 職務質問をするも、挙動がおかしくドンドコドンドコ聞こえる祭り囃子。 音の正体を辿ると、まさかこいつの心臓の音!? さらに警戒するも、ヘラヘラ絡んでくる美形青年は警察官である柊護にナンパをしてきて怪しさが更に募る…。 別の日、近所のコンビニでたまたま遭遇し様子を伺うも、柊護に気づいた瞬間、どうもおかしい、尻尾のようなものが見える…!? 妙に馴れ馴れしいこの美形男子の正体は一体…?警察官である柊護に接触してきた目的とはーー? 好きすぎるが故、職質されに行くという暴挙に出る!? 美形年下わんこ攻め×真面目堅物警察官の新感覚ラブコメディ!!

作品情報

作品名
きみは尻尾を隠せない
著者
榮田m. 
媒体
漫画(コミック)
出版社
ジーオーティー
レーベル
picn comics
発売日
電子発売日
ISBN
9784823608155
4.6

(46)

(34)

萌々

(8)

(3)

中立

(0)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
8
得点
211
評価数
46
平均
4.6 / 5
神率
73.9%

レビュー投稿数8

一途なワンコ系イケメンと硬派な警官の恋

3年前の偶然の出会いから、柊護(警察官、受け)に片想いしていたイケメン・椿(専門学生、受け)。
柊護になんとか近付きたくて、わざと職質される椿の行動力すごい(笑)
なかなか破天荒なお近付き方法だったので、読み始めは正直どうなることかと心配になりましたが
椿がものすごく真っ直ぐで一途で、ただひたすらに柊護だけを好きで、なんとか接点を持とうと正攻法で頑張りまくってて、最後まで一気に読み進めました。

柊護の言葉や行動に振り回されてる感じもあり、ちょっとかわいそうな気もしたけど、柊護には過去の恋愛でのトラウマもあったし、おまけにあんな怪しい出会い方(職質)しちゃったら、そりゃ簡単に信用出来ないよね・・・しょうがない。
人から信用を得るには時間がかかるし、たくさん誠意を示さないといけないし、想いはきちんと言葉にして伝えないと伝わらない。
この作品はその辺りをじっくり丁寧に描いていて、好感が持てました。

ところで、「尻尾が見える」のと「祭り囃子のような心音が聞こえる」っていうのは、結局柊護の幻想と幻聴だったのかな?
あと、やたら職質されるおじさんの飼犬の名前と柊護の元カレの名前が「つばき」だったのは何だったんだろう・・・。
最初、あのおじさんの飼犬「ツバキ」が人型に変化して柊護に会いに来たのかと勘違いしました(笑)。
この2点がちょこっと気になったかな。

とはいえ作品自体は面白かったですし、絵柄も可愛くて綺麗、エチシーンも愛ある感じで丁寧に描かれていて非常に良かったです。
頑なだった柊護が、恋人になってから椿に対して柔らかい表情を見せてくれるようになっていたのが個人的にはツボでした!
意外とイチャラブするの好きそうだし、コスプレまでしてくれちゃってるしね。
(あと、椿がベロ出してる表情が可愛くて好き。)

デビューコミックスとの事ですが、もう何作か描いていそうだなと思えるくらい完成度は高かったので、次回作も期待しています♪

0

好物

おまわりさん受けとか絶対買わないわけがない!期待通りの堅物警察官受けだったので読み始めからうはうはさせてもらったうえ、そのうえ攻めも美形にそれに加えて大型わんこでもあったので、尻尾ふりふりしてるのも可愛かったです。
受けのおまわりさんは過去に恋愛で辛いことがあったため、他人からの好きは受け入れられず。でも段々と攻めの猛烈アタックに絆され、すっかり好きになってしまい。けど、色んな誤解が積み重ねられ終盤で無事ひっつき合体もしましたが、結構長めにハラハラしたので、最後二人の幸せそうな光景が見れてとても良かったです♡

0

ずっと尻尾が見えていた

タイトルに納得です。
たしかに終始尻尾が見えていました(笑)

警察官の柊護はある日、パトロール中に怪しげな青年・椿に出会います。
その後も幾度となく遭遇し、異常なほどにエンカウント率が高いと
思っていたら、突如椿から告白されてしまい…。

過去の失恋が原因で恋愛にトラウマをもつ柊護。
椿からの告白にもはじめのうちは疑心暗鬼で塩対応ですが、
じわじわと絆されてデレが滲み出てゆく過程にニヤついてしまいました。

そして、何度フラれようとめげずに「好き」を伝え続ける
椿の一途さにもキュン不可避でした!
こんなキラキラな外見にもかかわらず柊護の言動一つで
喜んだり、ショボくれたり…ピュアで恋愛初心者という
ギャップもまた萌えどころなんです。

序盤はちょっぴりストーカーめいていましたが、
忠犬ハチ公のごとく柊護を健気に待ち続ける姿に
そんな変態みも全てふっとんでしまいます!

前半はツン度高めな柊護でしたが、
椿の告白を受け容れてからは急速にデレ始めるので、
塩→甘の落差にニヤニヤが止まりませんでした///

何があっても好きで好きで好きで…と
一途でまっしぐらな恋愛成就が大好物の方には
響くこと間違いなしの1冊です♪

1

バランス最高

表紙のふたりの見つめ合う横顔が美しくて一目惚れ…!
帯の魅力的な言葉たちにも心掴まれてしまって、
"絆されていくまでの密着24時"を見届けるべく読み進めました。

出会いの場面から椿の怪しさは全開で、ただのチャラい奴なのかそれとも何か企んでいるのか…?という得体のしれなさがあったけれども。
早い段階でその言動の意味が明かされてわんこな一面が見えてくると、その印象は「怪しい」から「可愛い」に大変身。
あっと言う間に彼のキャラに引き込まれていました。

純粋すぎる柊護への想いとベタで不器用な駆け引きがなんとも言えず可愛いし、一生懸命すぎるがゆえの空回りもまた彼の真っ直ぐさを引き立てていて。
『ザ・堅物』な柊護がじわじわ絆されていってしまうのも納得です。

恋愛に対してトラウマがある柊護がそれを乗り越えられるまで、上手く噛み合わずにすれ違ってしまうシーンはすごく切ないけれど。
そこでの葛藤も両想いに繋がるための試練だとわかるので、苦しくなりすぎずに読めたかな、と。
基本楽しくて笑える部分が多いので、その切なさがとてもいいスパイスになっていたように思います。
無事に気持ちも身体も交わったあと思わず涙するふたりの姿に、こちらも同じような幸せを貰えて嬉しかったです。

ドンドコ太鼓のように鳴る心音、ぶんぶん振っている尻尾と感情に合わせて動く耳。
わかりやすいくらい大好きがダダ漏れな椿と、これを見ている柊護の冷静さのバランスが最高で、
ふたり丸ごと推せる美味しさを存分に味わえた作品でした。

2

「恋」と「変」は紙一重というけど、まさしく

ブンブン揺れる尻尾と人懐っこい笑顔がめちゃくちゃチャーミングなワンコ攻め。健気で可愛いくて、"一途"が服を着て歩いてるようなキャラクターにメロメロになりましたヽ(´▽`)/
結構な頻度で尻尾がひょっこり現れますが、この作品は獣人ものじゃないです(笑)
柊護のフィルターを通してしかブンブンしない幻の愛すべき尻尾です♪


攻めの椿の恋心の熱量に対して、警察官・柊護のクールさの温度差が面白い!柊護に冷ややかに対応されたとて、全くめげないポジティブな恋心にたくさんのキュンと元気をもらいました。
接点を得るために職質されたいなんて、どんだけ拗らせてるんだろうか……。恋と変は紙一重というけど、まさしくでした(笑)
好きが有り余って常識はずれの行動をとってしまう椿の猛アプローチに何度も笑い転げてしまいました。

だけど、いつも取り澄ました柊護とて、椿に全く心が動かされないわけじゃありません。柊護の過去のトラウマが、自分の気持ちに正直になることを阻害しているという何とも厄介な恋愛事情が絡んでいるのです。
明らかに惹かれているのに、柊護の臆病な気持ちによって椿を遠ざけてしまうのは切ないものがありますが、ワンコ椿の存在が柊護の閉ざした気持ちを明るく染めていく過程は胸アツです。ゆっくりと絆されていく丁寧なストーリーにジンとくるものを感じました。


いかに過去のトラウマを断ち切るか。ここが一番の問題点です。
それと、柊護が自分の気持ちにどう向き合い、椿との恋の行方はどうなっていくのかも同じく注目すべきポイントでしょう。
椿のブレない恋心にオチていく足音にはドキドキもしたし、ワクワクもしました。
逃げる柊護をとことん追いかけ回す椿の突き抜けた恋は変態じみてるけど、そんなところがおもしろ最高の作品です^ ^

ただ、気になってるところがちょいちょいまだ残ってるんですよね。
元カレの名前も"つばき"って名前にしたのは何か意図があってのことなのかなとか(ついでにいうと職質オッチャンの犬の名前も)、柊護の右の眉毛はなんでああなってんだろ、とか。あと、柊護って何だかセックスに慣れてる感じがしたけど、どんな恋愛遍歴なんだろとか。セックスに関して言えば、失礼ながら経験なさそうに見えたので、意外でした。

本編の脈絡には影響ないけど、地味に気になってます。
もしかして続編の含みなのかと思ったりなんかしているのですが、そうであれば嬉しいですね( ´∀`)
あの尻尾ブンブンをぜひまた見たいです。

1

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