【完全版】【電子限定描き下ろし付き】
物心ついた年齢でまだ赤ちゃんの弟(ヒロ)と共に母親に捨てられた兄(キハチ)のお話。
母親に捨てられた事を理解している兄と、その存在すら知らずに育った弟の気持ちを思うと本当に胸が痛くなります
自分の人生全てを弟に捧げ『弟だけは自分が幸せにする』というキハチの兄としての強く大きい愛がお話を通して伝わってきました
また、一方で、母親の愛も知らず、頼りにならない父親の元で兄だけの愛に育まれたヒロの、兄に対する感情の波にあっという間に引き込まれてしまいました
あることがきっかけで家族愛の線を越え、お互いひとりの人間としての愛に気付きますが、兄はやはり弟の将来を第一に考える方向に辿り着きます
第9話の遠征に行く弟を兄が見送るシーンは何度読んでも泣けます…兄にとっては自分を含めどんな犠牲を払ってでも優先されるべき存在が弟で、その弟のためにする愛ゆえの決意が数ページに見事に凝縮されていて心臓を掴まれた感じでした
続編がスタートして間もないですが、1話進む毎に一巻を読み直しその度に号泣しています
どうかふたりが幸せになれますように…
P158の上段3コマ、電話越しに聞いた八尋の言葉を聞いて流れる涙と堪えるキハチの描写が本当に良くて、ここだけでも購入した甲斐があった…!と感じました。
元々微妙なバランスで成り立っていたと思しき兄弟関係が兄の動画をきっかけに一気に動き出すのですが、行動に感情が後から上乗せされるような感じで話が進んでいくのが面白かったです。初読は弟八尋の行動が唐突に思えるところもあったのですが、二読の時はすんなり読めました。
身を引いたキハチと追いかける八尋のこの先が気になります。続編を気長に待ちたいと思います。
禁断のテーマなのに2人のやりとりに不思議なくらいに違和感や嫌悪感がなく、むしろそれまでの兄ちゃんからの弟への弁当とか御飯とか、丁寧に描かれてるからか、大きな切ないほどの愛を感じて泣けてきました。
でも、泣けるだけでなく、何か2人だけに許される希望みたいなものを感じてしまう。
これは、この作家さんの物語へのキャラへの愛が深いからなのか、素晴らしい作品だと思った。
電子短編でも読んでおり、続きが気になっていました。兄が出演したゲイビを見てしまうところから感情が狂わされてしまう八尋。兄弟ものって歪んだ雰囲気になりがちですけれど、不思議とこの作品は暗さと温かさが共存しているような印象なんですよね。たまたま愛のベクトルが兄弟間で双方向を向いてしまっただけで、相手を監禁したいとか自分以外を見ないでほしいとか、そういう強めの執着が前面に押し出されていないからかもしれません。キハチがゲイビ出演を決めたきっかけを知り、八尋には一生黙っているだろうけど、兄としてはどこまでもできた人だと思いました。どちらの想いが強いということもなく、どちらも相手なしでは生きる気力がなくなりそうで、案外バランスのとれた兄弟なんだろうと感じます。
もう好きすぎて…何度も読み返しました。コミックも特典のフリペ欲しくて何冊も買いました!
兄弟ものはもうやり尽くされたと思っていましたが、全然まだまだあるやん!と思わせてくれて。続きも連載中なので、追っかけます!
久しぶりに奥深くまで刺さった作品で、私の中で2025年の1番です!!
