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表題作境界の庭

橙李
研究所で生まれたドラッグ
真戸 幸哉
22歳、第二性の研究所アシスタント

あらすじ

【ドースバース作品】
近年発見された第二性、生まれつき病弱な“クランケ”と触れるだけで病気を治せる“ドラッグ”がいる世界。
特異体質の無い“ノーマル”の真戸は、第二性の研究所アシスタントとして働いていた。
上司からいつも仕事ができないと怒られる真戸の癒しは、ドラッグの橙李と会えるお昼休み。
橙李に触れられると、甘い痺れが身体中に広がって嘘みたいに疲れが消えていく。
もっと、もっと癒して、僕を楽にしてほしい──。

冷徹なドラッグ×お人好しノーマルの、甘美に閉ざされた共依存ドースバース!

※『Fall in Heat バースBLアンソロジー』に収録されている作品の分冊配信です。重複購入にご注意ください。

作品情報

作品名
境界の庭
著者
音海ちさ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
双葉社
レーベル
チルシェコミックス
電子発売日
3

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萌々

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中立

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趣味じゃない

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レビュー数
1
得点
3
評価数
1
平均
3 / 5
神率
0%

レビュー投稿数1

センチネルバース×共依存の短編

短編、21P。
短いけれど、読み応えがあります。

ダークな作品なので、好みは分かれるかなと…

音海ちさ先生らしい、攻めによって巧妙に受けが闇堕ちさせられる
センチネルバース×共依存のお話でした。

第二性の研究所でアシスタントとして働く真戸(受け)。
仕事のできない”期待してはダメ”な新人の彼は、
「この仕事向いてない気がする」と、ストレスを感じながら働いています。

けれどそんな真戸の最近の癒しは、入所してすぐ、
迷っているうちに入り込んでしまった先で偶然出会った橙李(攻め)。

彼は病気にならずなんでも治せるという”ドラッグ”の人間で、
ここのところ真戸は橙李に日頃の愚痴を聞いてもらい、
彼に触れられることで体の疲れを癒していました。

そんなある日、パソコンのキーボードを打っていると
突然目眩を感じ倒れてしまった真戸は…


と続きます。


そこからは優しく穏やかな顔を見せていた橙李の表情が一変、
体調が”よくなった”と感じていたのは一体何だったのかー


という真実が橙李の口から明かされて…



自分に長く触れ続けさせることで自らの懐のもとへと
引き摺りこむ橙李の狡猾さ…!背筋がゾクっと冷たくなります。


最後のコマがもう、あああ…とため息が出るものでした。
もう元には戻れず、真戸は一生無自覚でこの檻に閉じ込められたままなんだな、と。。


攻め→受けへの執着に絡め取られてしまった、哀れな受け。
受け本人がそれに気付いておらず、”幸福感”を味わえている、というのが
唯一の救い(?)となる部分なのかな。。


後味は決して良いとは言えないのですが、
忘れられない強烈なインパクトのある作品でした。
萌えるか萌えないかは、読み手の好み次第。

読み応えはあるんだけど、そしてダークさを期待して読んだのだけれど、
やっぱり自分には”夜明け〜光”の作品がちょうどいいかもー…!

と、しみじみ感じてしまう後味の悪さでした(いい意味で…!というのも意味不明なのですが)。


★修正:tn白抜き(Kindle)

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