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世話焼きDomは孤高のSubを懐かせたい

sewayaki dom ha kokou no sabu wo natsukasetai

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表題作世話焼きDomは孤高のSubを懐かせたい

武岡英輔
警視庁捜査一課ダイナミクス犯罪対策室二係補助担当巡査,36歳,Dom
桐生皐
Subの追跡能力を生かして捜査協力する民間人,20歳

その他の収録作品

  • 世話焼きDomは懐いたSubを甘く愛でる
  • あとがき

あらすじ

「DomがSubを加害する事件」専門の捜査のために疑似パートナーとなった刑事の武岡と桐生。
〈追跡〉のコマンドで犯人のDomの残留香をかぎ分ける桐生は、優秀だけど人の心の機微に疎いクール系。
そんな桐生をかまって世話を焼いてしまう武岡だったが…。

作品情報

作品名
世話焼きDomは孤高のSubを懐かせたい
著者
幸崎ぱれす 
イラスト
幸村佳苗 
媒体
小説
出版社
リブレ
発売日
電子発売日
ISBN
9784799771112

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36

4.3

(24)

(16)

萌々

(3)

(4)

中立

(0)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
6
得点
104
評価数
24
平均
4.3 / 5
神率
66.7%

レビュー投稿数6

萌え転がるほど好き

Domで刑事の武岡とSubで特殊能力持ち桐生がバディを組んで殺人事件を解決していくお話です。

愛想がなくて口が悪くて生意気な桐生が段々と武岡に心を開いていく様子がとても可愛く、武岡が桐生自身もよく分かってない胸の内を理解して優しく包み込むのでとても素敵でした!

バツイチでノンケだと自認していた武岡が桐生を好きだと認めてすぐに恋人同士のプレイに及ぶので少々唐突に感じましたが、それ以上に懐かない野良猫のような桐生が段々と武岡に懐いて、最後には武岡を大好きになっていくという過程がとても好みで萌え転がりました!!大好きです!!

もっと2人を見ていたいので、続編希望です!!

1

優しい攻のムクムク育つ〚支配欲〛

もう、年上攻め好きのフェチが詰まりすぎて最高でした!!
人間に無関心で警戒心の強い高貴な猫ちゃんのような受けに振り回されて「やれやれ…」と思いながらも、そんな受けを放っておけずに、わざわざ面倒臭い事に頭から突っ込んで泥だらけになって「やれやれ、お前は本当に…」って言いながら受けをギュッと抱きしめる系の攻めに悶絶……!

攻めの武岡さんは、強すぎるDom性故に相手を傷つけないよう、意識的に“庇護欲”に全振りしていて、とにかく優しいんです。

Subのお世話をして、とことん甘やかす事でDomの欲求を満たしていた筈なのに、桐生に惹かれるにつれて“支配欲求”がムクムク育っていって……
優しさの権化のような武岡さんが、桐生だけに見せる強めのDomっぽさに「何ソレめちゃくちゃ萌えるーーー!!!」と荒ぶりました。
支配欲が強まっても〚桐生第一〛で、自分本位ではなく相手を思い遣る優しさを保ってるのは流石です!
でも、エッチなコマンドで意地悪しちゃうのも素晴らしい(合掌)

そんな武岡さんに、徐々に心を開いていくトラウマ持ちの受け・桐生
最初は武岡さんの名前すら覚えない塩対応だったのに、最終的には武岡さん大好きになる変化が可愛すぎて堪りません♡
生まれつきの特殊能力のせいで他人との関わり方が分からず、実は凄く健気で思い遣りのある優しい子なのに誰にも伝わらなくて孤独を抱えている…という(泣)

この彼のポンコツな健気さが、いじらしくて愛おしくて堪らん!抱きしめたい!!!となりまして。
だからこそ、武岡さんが桐生を「お前は本当に≪良い子≫だな、≪可愛い≫な」って褒める度に、私の庇護欲も満たされていって満足感が半端ないです。

そして、Dom/Sub設定が活かされたミステリーとしての完成度も高く、実際にDom/Sub社会ならこんな事件ありそうだな…と思うほど自然で没入感も抜群!

性格も性質も正反対のふたりが、事件を通してバディとしても恋人としても最高のパートナーとなる変遷が丁寧に描かれていて、〚溺愛に至るまでの過程が大事派〛的には大満足な一冊でした♡

5

No Title

帯の文句にめちゃくちゃそそられました。
そりゃあ私も目が離せないだろうとホクホク読み始めましたら…。

崖っぷち刑事の武岡・ドムが天才サブの桐生と組んでというより組まされて。事件を速攻解決していくんですね。
桐生が特殊なサブなのも良い変わった性質で良かったです。ほぼセルフ満足サブ?

だけど桐生があまりにも心配だし心を開かないので武岡が信頼を芽生えさせたいと世話を焼いてると?
あら可愛い!ちょっとずつ懐いてくるんですよ。それにわかってくる桐生の性格もめっちゃ良い子じゃ〜ん!

なんですがね。その世話焼き部分が私には長すぎて。いや、大事な信頼関係を築く重要なところだし、桐生の本質もわかったし良かった良かったなんですが。

いつまでも続くので…。発売日に買ったのにもうそこでお腹いっぱいになっちゃって。
ごめんなさい!

4

いや~、世話焼き攻めとツンツン猫受けって相性良すぎますよね?

すごく良かったです!個人的にDomSubで読みたいポイントが押さえられていて色々と満たされました~。
1点…1点だけ気になる点があったので迷ったのですが、総合して神評価にさせていただきます!この2人の続編もほしい!

刑事でノンケ離婚歴ありの強い世話焼きDom・武岡と、なかなか懐かない野良猫系ツンツン美人受けSub・桐生のCPです。

個人的にDomSub読みたいポイント…例えば↓
・コマンドプレイだけでなく、日常生活もDomSubの性質が出ること(普段の世話をしたり頼ったり)
・Subだけでなく、Domも満たされる描写があること
もし同好の士がいらっしゃったら、是非おすすめです。
ちなみに、DomSubとしての2人の関係で暴力などはありません。

「世話焼きDom」にふさわしく、攻めの武岡がしっかり男前で頼りがいがある上にご飯をあーんして食べさせたり寝るときは運んであげたり、とにかく甲斐甲斐しい!でもどこか無骨というかノンケの30代男性さがリアルで良かったです。

そして「孤高のSub」らしくツンツンすぎる受け桐生。
頭脳明晰、特定のコマンドによって嗅覚が異常に発達し、それを利用して事件解決の手伝いをしています。自分を客観視して合理的な考え方をするマイペースな情緒迷子な子。
武岡と一緒にいることで徐々に出てくる桐生の不器用健気の可愛さがたまらないです。
(別界隈で申し訳ないのですが、2人で1人の特撮系ヒーローの図書館にアクセスする彼を彷彿とさせました。あんな感じ!※双方へのリスペクトを込めて)

作中で武岡の「じいちゃん家のネコ」の例え話が随所に出てきて、2人の関係性の変化が分かりやすかったです。野良猫だったのが徐々に懐いていく様子や往生まで…終盤には桐生が自らそのネコに自分を重ね合わせてみたりして(可愛い)、ツンで懐かない野良猫がじいちゃんとどう過ごしたのかそちらも必見です(笑)

事件パートではハラハラもあり、先が読めない結末で面白かったです!
その事件を通しての2人のすれ違いや距離感の変化も読み応えがあり、とても満足でした。

総じて満足度が高いのですが、ただ1つ気になったのが…
2人のパートナーから恋愛への関係性の変化がちょっと唐突だったかなという点です。
ノンケで30代男性の武岡がパートナーとしての関係の構築に成功して、それをそのまま恋愛に移行させるのに違和感がありました。桐生も武岡に促され、そのまま受け入れて(その感情の名前を愛として正解かもしれないけど)お互いにもう少しクッキリ明確に意識していく過程が見れたら良かったかなと。そこの説得力が薄く、あっという間に恋人同士になった2人に若干乗り遅れました。

ボーイズラブという観点から言うと恋愛パートの大事なところなので評価を迷ったのですが、でもでも本当にそこ1点だけだったので今回は下げずに評価入れさせていただきました。

幸村先生の美表紙を見たときから思っていたのですが、カラーがSubは首輪Domは腕輪っていうのが最高設定でした!
支給品でなく2人でカラーを買いに行くくだりも最高で、最後は甘々な2人が見れて大満足です。(もっと読みたーい!)

4

警察×バディ、絆されDomと絆されSubの事件解決ラブコメ

幸崎ぱれす先生、つい先日新刊を拝読したばかりな気がしますが、
またこうして新刊が読めるなんて嬉しい〜!✨

前作はオメガバースファンタジーでしたが、
今作はページ数も280P超えと、読み応えあるDomSubもの。
シリアスな事件もありますが、どちらかというとコミカルタッチな感じの強い
一作なように思います。

”DomによるSubの加害事件”専門の調査のために、
一時的な疑似パートナー/バディとなった刑事の武岡(Dom・攻め)と
特殊能力持ちの協力者・桐生(Sub・受け)。

「追跡」というコマンドを出されることで嗅覚をもとに
犯人を追うことができる桐生は、ツンツン懐かない野良猫だけど、
実は超絶健気なところのある可愛いキャラ。

そんな一回り以上も年下の桐生に、世話焼きDomである武岡は次第に絆され、
好意を抱くようになっていきー

と続きます。


もーーーーまずなんといっても、ツンツン桐生の裏に隠れた健気さ、
物語が進むにつれ、素直になって武岡に甘えるようになっていくところが超絶可愛い・:*+.

Domのプレイ&手厚いケアをされても、自分は「追跡」以外のコマンドでは
本当の意味で気持ちよくなれないことを知っているから、
「する必要はない」なんて冷たくビジネスライク、切り捨てるような一言を
言ってしまうけれど…

それも本当は、Domに同じような熱量のものを返してやれないことを考えての、
相手のことを慮った上での言葉だったりする。

そんな言葉足らずでツンデレな桐生の気持ちをきちんと汲み取り、「可愛いなぁ」と愛でる武岡の
絆されっぷり愛しっぷりもまた、楽しい見どころでした◎

こんな可愛いコマンド、初めて見た!と萌え転がったのが、
作中の「舐めて」と「寝転がれ」。
(英語ではなく日本語で分かりやすいのも、なんとなく嬉しい)

栄養の足りていない桐生にせっせ、せっせと給餌し
「舐めて」のコマンドでスプーンを舐めさせ(舐めるのそっちなのー⁈と興奮)、
「寝転がれ」のコマンドで寝不足の桐生を寝かしつけてやる武岡。

そんな彼の甘やかしっぷりに、終始ニヤニヤしてしまいました( ̄∀ ̄)

そんな2人の恋の進展、人間の心の機微なんて分からないー
と言っていた桐生が、なんだかんだと世話を焼き、自分を甘く包み込んでくれる武岡にオチてしまうのは必然❤︎

一方、ノンケで女性との離婚歴あり、の武岡が
桐生の健気さに触れ絆されるのは理解しつつも、
そこから”恋”へと気持ちが変わるには、何かこう、もうワンプッシュ欲しかったような気もしたかな…?

とはいえ、2人でカラーをオーダーしに行く場面なんて
会話もお互いの態度もラブラブ度全開で眩しくて、くうーっと萌えてしまったんですが//

そして、物語のもう一つの軸である連続殺人事件。
こちらもサスペンス好きの自分には謎解きのような要素が楽しく、事件の真相・犯人が分かるまでの過程を終始ドキドキ、わくわくしながら読みました。

桐生の背中に残る、バツ印のトラウマ。
事件解決後、その傷跡の上を丁寧に、優しく舐めて辿っていくいく武岡の姿が
桐生の心の傷をも舐めとり消し去っていくように感じられ、じーん。。

連続殺人事件解決というシリアス面と、
互いに絆され恋と愛を知っていく、甘い恋愛面と。

そんな2つの側面のバランスが心地よい、
Don/Subバディ物語でした・:*+.

6

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