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表題作TOKYOは夜の8時

(リバ)山崎 一志
飲食店を展開している会社のデザイン部所属
(リバ)瑛介
大手輸送機器メーカーの研究開発

あらすじ

「カズくん、一生のお願い。俺を抱いてください」

仕事を終え、疲れ切った一志が自宅マンションに帰り着いたのが夜の八時。
出迎えたのは、ワイシャツにエプロン姿で土下座をしている幼なじみだった――。

幼なじみの十年越しの片想いLOVE!
長身で屈強そうに見えるけど、中身はヘタレの瑛介。 身長は伸び悩んだけど、中身は男前な一志のほっこり幼なじみリバップル。

作品情報

作品名
TOKYOは夜の8時
著者
吉田美野 
イラスト
あわのすけ 
媒体
小説
出版社
電書バト
電子発売日
3.6

(3)

(1)

萌々

(1)

(0)

中立

(1)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
1
得点
10
評価数
3
平均
3.6 / 5
神率
33.3%

レビュー投稿数1

10年の片想いの矛先を侮ることなかれ

普段あまりリバップルものは読みませんが、試し読みが面白かったので興味心から購入。10年の片想いを拗らせた幼馴染みワンコのガッツ愛が響く物語です。

リバップルものなので、どちらも攻め受けになるお話ですが、表紙右のフリフリエプロンの彼がメイン受けです。身長…大きいですよね?^ ^ 因みに体格差カップルでもあるので、そのギャップとインパクトはなかなかのものがありました。
本当は瑛介(右のエプロン)の方が、一志(左のカレ)を抱きたかったみたいなんですが、あまりにも一志のことが好きすぎて、好きな人と身体を繋げられるなら自分が受け側になってもいい!…そんな強い思いと経緯があって、大柄な瑛介の方が抱かれる側になっています。
まぁ、最後は念願叶って一志を抱く側にもなるので、ポジションに拘らずに受けとして強引にアプローチしたのは間違ってなかったかも?(笑)
瑛介と身体の関係を持ってから、一志の心は確実に瑛介に向き始めましたし、瑛介の諦めない気持ちがBLの神様の心も動かしてくれたのかなぁと思いました。

一志からすると瑛介の強行突破は寝耳に水だったかもしれないけど、10年間ずっと好きだと言っても本気にせず、ちゃっかり彼女も作り、しかも最近まで結婚秒読みの同棲していた彼女もいたとあっては、これまでかなり瑛介の想いを振り回してきたと思う。いくら同性だったとしても、少しは気付いてあげろや……( ̄∀ ̄)と、ツッコミたくなること多数でした。
ただの幼馴染の独占欲だとタカをくくっていた一志には、その後瑛介からの襲撃を受けて初めて幼馴染の本気を知ることになるのですが、幼馴染から恋愛への好きへと次第にシフトしていく一志の感情変化は見どころです。瑛介の想いにちゃんと向き合い始めたことによって、2人の好きが同じ意味へと到達していくことにワクワクが止まりませんでした。

自分が抱かれる側になっても良いと思うのも瑛介のためで、瑛介がどれだけ喜んだかは容易に想像がつきますよね。一途ワンコの想いが10年の時を経て願いが叶うその瞬間は、これまで受け側として見せていた姿とは違うエロさがあって良きでした。
瑛介は攻め受けどちらのポジションでも才能ある感じでしたし、一志もまた同じ。ようやく結ばれた2人にはこれからもリバップルとして仲睦まじくイチャイチャしていって欲しいなと思います。

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