もっと、かわいそうにしてあげたいな。

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彼のシュシュと消せない夏

Kare no shushu to kesenai natsu

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表題作彼のシュシュと消せない夏

イエン
主人公を拾った謎の青年
記載なし
高校生(主人公)

あらすじ

今年の夏もとても暑く、あの頃と同じように、10代の過去の忘れられない記憶を呼び起こすような炎天下の夏。
3年前、ケンカで意識を失っていた少年は、イエンと名乗る謎の青年に拾われ着替えと傷の手当てをされた。彼の一見温かそうな気遣いとしぐさに、少年は警戒心を失い、誰も気にかけてくれない自分の哀れな境遇を訴えるも、彼は自分が一歩一歩罠に向かって歩いていることに気づかなかった。
「かわいそうな君を、もっとかわいそうにしてやりたいな」
そして始まる牢獄生活の果てにあるものとは……?

作品情報

作品名
彼のシュシュと消せない夏
著者
TaaRO 
媒体
漫画(コミック)
出版社
ホビージャパン
レーベル
ルナティックロマンス
発売日
電子発売日
ISBN
9784798637938
4.1

(18)

(11)

萌々

(2)

(3)

中立

(1)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
8
得点
73
評価数
18
平均
4.1 / 5
神率
61.1%

レビュー投稿数8

ヒリヒリからの最後に泣いた!!

海外の名作BLをお届けする溺愛・執着愛系BLレーベル、Lunatic Romance が始動されたそうです!

おめでとうございます!!
奇数月刊行で、その初回の1冊はなんとも美しい長髪受けが手首にしたシュシュが印象的なこちらの作品。

なんとなく帯や、あらすじからヒリヒリさが伝わってきますが、、、
なんと毒親に育てられ、ケンカで意識を失っていた少年(お表紙の彼)は、気付けば見知らぬ家の浴槽にいた。

イエンと名乗るその青年は、一見優しそうに見えたが、その日から三週間その少年を家に〇禁した。

もちろんそこで丁重に扱われることはなく、性〇隷的な扱いを受け、日々ムリヤリ致されるなどタヒを考えたりする日々。

けれど、イエンが時折見せる涙や腕の傷跡などを目撃してしまい、イエンに対して見方が変わっていくが、、、


万人受けのジャンルではありませんし、ハピエンとなのか、メリバ……なのか、はたまたバドエンなのか、、
読む人によって解釈が違うだろう印象を受けた作品でした。
一瞬、受けが攻めのもとに監〇されたことで、攻めへの救済にもなったけれど、結果受けは攻めの元を去ってしまったことであの結末を招いてしまったので、バドエンなのか、、、

いや、でも三年後の受けの夢の中に出てきたイエンは幸せそうだったので、ハピエンだったのか、、、(そしてそのイエンの顔を見て、ブワッと涙が出たまりあげは。最高すぎるラストでしたね、と思った)


ちょっと色々な方の解釈を読みたい所存のまりあげはでした。

シュシュの意味は、知ると切ない。

あるよね、そういうなぜだか捨てちゃいけない大切なモノ。

3

終わり方が逆に新鮮

監禁もので、結構愛のない感じでえぐい作品です。
(でも最終的にはちゃんと愛はあったと感じられたのでそこは良かった)
とはいえ、日本の作品じゃないということで、読んでいてところどころに実感できるところがあり、新鮮な感覚もありました。
主人公の感覚がすごくまともだったし、女々しくなくて良かったです。攻めも受けも孤独な2人でしたが、攻めのほうが結構メンタル弱くて、主人公はちゃんと強い子でした。ラストは賛否両論だと思いますが、変にご都合っぽくなくて納得感はあります。

3

【誰からも愛されない子なんだろう? 僕がたっぷり可愛がってあげるよ(イエン)】


エロス度★★★

おやおや。居場所が無かった少年にとって忘れられない夏・・・・・・壊れた青年から残された傷が少々痛みますね。

イエンと少年が紡ぐ呪いと祝福の物語・・・・・・開幕。

監禁されワケも分からずにイエンから蹂躙される少年の地獄に囚われた姿が非常に癖に刺さります。

少年は強気に反抗しようとしますが、イエンからの社会的に致死に値する脅迫に屈するしかなく、無理矢理犯されて苦痛・屈辱そして快楽に染まる姿がたまらない。

重苦しいストーリーで、残された人たちにイエンが刻んだ消えない傷が彼が居た証となっているのがグッときます。

2

鬱BLと聞いて

ちるちるさんで鬱BLとして紹介されていたので興味をもち購読しました。
読後感としては決してハッピーではないけれどじめっとした鬱ではないなという印象です。「少年」に限って言えばどちらかというと爽やかな気さえしました。

結果として一番切なくやるせなかったのはヤクザだろうな…
イエンは心残りだった妹のことを「少年」が自分から逃げ助かったことで昇華し(むしろ昇華できたからこそ自殺したのではないかなと)、悲惨な目にあった少年はそこから更生しまたイエンの過去を知ることできっと良くも悪くも思い出として風化させていくのだと思います。
ただヤクザは何年もイエンに寄り添い、想いを寄せてきたのにイエンの最期を導くことも遺したものを受け取ることもできないままで、きっとこれからも忘れることはできないんだろうなあ、、と。シュシュを少年に渡すことができたヤクザはこの中で一番心優しい人なのだと思いました。どうか幸あれ…

1

余韻がある作品...

麗しい表紙イラストにつられて購入したけれど、一気に読んで「えっ、もう終わり…?」って思った。いい意味で、展開が期待を裏切ってくれた。
冒頭は、薄暗い強制愛系BLかと思いながら読み進めていたけれど、イエンの過去やヤグサくんとの関係性が明かされたときには衝撃を受けたし、同時にどこか奇妙な安堵感もあった。
真夏の蝉の声に合わせて、もう一度読み返したくなる作品だね。
最終的に、少年が“ふつう”の人生を歩んでいく結末に収束するのも、悪くないと思った。

1

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