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イタリアのレストランを舞台にそこに集う人々の物語です。
BL作品ではありませんが、
人の魅力は年齢問わず、とお勧めしたいマンガです。
今巻ではまず、温和で人当たりの良いシェフのフリオと
給仕長クラウディオのエピソードから入ります。
2人は若い頃に面識があるのですが、
フリオはそれをすっかり忘れているようです。。
若い頃のフリオは、今の物腰柔らかい姿からは
想像がつかない位素っ気なかったのですが、
それを知るクラウディオの眼差しは温かなのですよ。
体調を崩し労ってもらった彼が、
そっと呟く言葉はまるで長年の片想いをこぼしたかのようで、
何はなくともここに一番悶えてしまいました。
クラウディオは未だ変わらない自分を
不甲斐なく思っていますが、
それは彼らしさを無くすことなく年を重ねてきた
姿だと思います。
どのような歳月を歩んできたのかは、
かつて迷う自分に言葉をくれた女性と
再び出会えたことが答えなんでしょうね。
そして、スタッフ内では一番若く豪気なシェフのテオ。
中々店に馴染めずにいた彼が、徐々に打ち解けていく
様子をそっと窺う年長組が微笑ましいです。
そんなテオが慕う女性シェフのヴァンナや
オーナーの奥さんやその友人など、
女性達の存在もこの作品には欠かせないものです。
ここに登場する人物達は、色々な出会いと別離を経験して
年を重ねた大人達。
流れていく時間のなか、彼らが過ごす日々の
ひと場面に立ち会っているかのような気さえします。
それにしても、弱っているクラウディオは色気がありますのー。