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表題作飼育係・理伙 上

複数
複数

あらすじ

学園の憧れの君・理火様と男子寮で同室になった夏目ヒロは、生徒達のジェラシーの的。そんな彼を、学園のトップエリート集団「サロン」の私刑が容赦なく襲う!!暴力的SEXが横行する弱肉強食の男子高で、ヒロの貞操は!?本仁戻が満身の力を込めて贈る意欲作!!
(出版社より)

作品情報

作品名
飼育係・理伙 上
著者
本仁戻 
媒体
漫画(コミック)
出版社
ビブロス
レーベル
スーパービーボーイコミックス
シリーズ
飼育係・理伙
発売日
ISBN
9784882718970
4.3

(35)

(23)

萌々

(6)

(3)

中立

(2)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
6
得点
150
評価数
35
平均
4.3 / 5
神率
65.7%

レビュー投稿数6

設定はぶっ飛んでるけど、主人公を応援したくなる

 レイプだけに留まらず、刃物で傷付けられたり階段から突き落とされたり、物理的に痛々しいシーンが多々描かれている作品。読む人を選ぶかとは思いますが、私はこういったジャンルに耐性がある方なので、なんとかそこばかりに引っ張られず、ストーリーを読み込むことができました。上巻では気になる点がたくさん出てきて、それがどう回収されるのか、今後の展開が楽しみですね。

 最大のキーとなってきそうなのは、ヒロの兄であるテツがこの学園でどんな存在で、理伙とどんな関係を築いていたのかということですよね。ただ、もちろんそこも気になるのだけど、私はやはりヒロの行く末が一番知りたいかな。なんといってもタイプなんです、彼のビジュアルと性格が。黒髪短髪という登場人物の中で一番学生らしい爽やかな髪型なのに、優しく下がった目尻にとっても色気があって、クールに俯瞰するタイプかと思いきや行動力もあるし、でも、過去の経験から心が壊れそうなほど苦しむ時もあって。彼には強く生き抜いて欲しい。そういう視点で続きを読むのも楽しみです。

2

鬼畜学校

本仁戻さんによる1999年発表のスクールカーストもの。
絵柄が美麗なだけに、その内容のなんとも言えない強烈さがより際立つ感覚です。

舞台は、中高一貫の全寮制男子校。
生徒たちには厳然としたヒエラルキーが存在し、一般生徒の「ジャック」たちに対して、裏の支配階級「サロン」が存在し、中でも「A」(エース)は幹部たちの事。会長・会長補佐・渉外・図書係・そして飼育係。
一般のジャックたちもおキレイではなくて、学内にはストレス、暴力、性欲が渦巻き、それらの結果としての学内リンチやレイプを許可制でコントロールしているのが「サロン」の役割、なのだ。
学校そのものは名門で、議員や警察幹部の子弟もおり怪我や犯罪性も全てもみ消しが可能…

…という設定で物語は進みます。
いやこれがもう何とも胸糞の悪い読後感。スクールカーストものってやっぱりこういう感じで進んでいくのかなぁ…今絶好調の「カーストへ◯ン」と変わらず、というより昔からずっとこういう作品は生み出されていたんだなぁという感想です。
本作はここにマザコンや近親相姦のトラウマのような設定が根底にありそうです。
主人公は、高校からの外部入学の夏目ヒロ。
以前この学校の生徒だったが自殺した4才上の兄・テツの事を知りたくて。
ヒロはサロンの幹部・飼育係のリカと同室になり、サロンの実態、リカの秘密、テツの秘密に近づいていく………
下巻に続く。

2

圧倒的破壊力

ちるちるさんの記事を読んで、気になって購入!
皆さんがおっしゃる通り、想像を裏切るシリアスさで、後半にいくにつれて歪み度が増していました。
甘い恋愛感情は皆無で、それぞれが歪みや傷を抱えていて、一癖二癖ある展開に一気に引き込まれます。
上下巻、テツ×リカ編を読んで終わるのかと思いきや、まさかの未完!?
おったまげました。。
続きが気になり過ぎて、モヤモヤが治りません。。
全寮制学園物は数あれど、かなりエゲツない環境だったので、あんな学校に無理して留まることないのに。。とふつーに思ってしまいました。
BLというかマザコンの話というか近親愛というか。。
人を魅了する見えない力を持つが故の苦悩、自己愛の極限というのか、自分の中でなんとも消化し難い複雑な感情を呼び起こされました。

3

最強・最悪のトラウマものですが名作と言わざるをえません。

閉鎖的な全寮制学園でのヒエラルキー
そこに存在する抑圧・暴力・セックス・カオス。
それの頂点に存在するのがサロンとその「A」(エース)達。
リンチから逃れるため、サロンのメンバーになりたいと望む生徒達。
そんな学校に外部受験で入学したのが夏目ヒロ。
兄・テツの死の理由が知りたくてやってきた彼はサロンの飼育係・理火と知り合う。
テツの死の謎、レイプ、それらが混とんとして、まだまだ謎の中である。

おおよそ、BLと呼ぶにはあまりに特異な設定状況。
はびこる暴力とレイプに、嫌悪感さえ抱きかねないのだが、それを凌駕する圧倒的魅力でひきつけるのは、理火の神秘性に他ならないと思う。
「ママ」「タスケテ」この二言はキーワードとして、ヒロ・理火・テツを結びつけるのだが、理火を求める者達のキーワードでもあるのです。
この上巻だけではわからないので、下巻必至です。

5

ママ。

 すごく衝撃を受けました。男だけの閉鎖された空間だからこそこうした歪んだ仕組みが生まれるんでしょうか?
 学園の憧れの的リカちゃんは、飼育係というポジションについているのですが、ママなんです。存在がママ。
 サロンという支配階級があり、強姦・暴行が横行している高校に入ったヒロは、リカと同室になるのですが、ヒロはリカを神聖視することはなく、普通に接していくので、リカの狂った心の鎮静剤。ヒロが本当に普通の男の子なので、そこがいいです。
 しかし、サロン内部でも軋轢はあって、どろどろしてます。時に痛い。
ほんと脱帽な話で、痛いけど特異な作品を読みたいときに、どうぞ。

6

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