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特級αの愛したΩ

tokkyuuα no aishitaΩ

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表題作特級αの愛したΩ

有磨 礼
弁護士、特級α
大関 司
絵本作家、代理出産ドナーΩ

同時収録作品特級αの愛したΩ

北見
高校教師,β
大関 司
高校生,Ω

その他の収録作品

  • 描き下ろし

あらすじ

知性、能力が究極に秀でた【特級α】の有磨 礼は、どこへ行っても注目の的で、女の子たちや世間から、いつも追いかけ回されている。そんな彼が唯一、普通の高校生に戻れる場所を、同級生の大関 司がくれた。絵本作家になる夢を持ち、いつもひとり美術室で絵を描いている司の傍で、たわいもない話をしながら2人きりの甘い時間は過ぎていく。そんなある日、司にヒートが来て、司がΩだと初めて知った礼は…。──突然の別れと空白の10年が過ぎ、2人は再会する。幸福と葛藤のオメガバース開幕!

作品情報

作品名
特級αの愛したΩ
著者
神波アユミ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
リブレ
レーベル
ビーボーイコミックスデラックス
発売日
電子発売日
ISBN
9784799772867

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1

4.6

(206)

(167)

萌々

(26)

(3)

中立

(2)

趣味じゃない

(8)

レビュー数
36
得点
950
評価数
206
平均
4.6 / 5
神率
81.1%

レビュー投稿数36

なるほど!!これはBLでオメガバだから!のお話しでした

評判の多さ、評価の高さに押されて拝読させて頂きました
BLのオメガバース作品でなければ絶対に描けないストーリーとなっていたので、とても引き込まれて読みました
読み応えがとてもありました

俯瞰して読むととてもドラマティックで一途な想いを実らせ合った2人の姿に「良かった、本当に良かったね」と思わずに居られません

礼と司だけに焦点を絞って読むと、褪せない想いを大事にし続けたひたむきな2人だからこその展開に胸アツです
そして2人に常に焦点が絞られるように余分な話が可能な限り削ぎ落されてるからこその展開だったと思います

正直、ここは私個人の好みだとは思いますが、このスッキリとした展開故に少しだけ2人の置かれた環境の中での情景が見え難かったです

長い年月を経たお話しであればこそ、「その間」をもう少し知りたかった・・・と思いました

続編が決定したとの事なので、その後の2人は勿論、見たかった「その間」も知れたら嬉しいな、という思いを乗せて続編の期待値を残しての評価とさせていただきました

高橋さんと胸筋センパイも是非また続刊で会いたいです!!

1

泣きました

続編決定おめでとうございます!!!

今以上に大勢の方にお勧めしたい一冊なので、あえてネタバレなしでレビューしたいと思います!

オメガバに、更に少子化問題や他にも大きな問題を扱っているので、とても情報量もりもりなんですが、そんな中でも2人の心の機微がみずみずしく描かれていて、その問題に2人はどう立ち向かうのか、ストーリーを追いつつ、2人に悶えつつ、と一冊読んだだけでドラマワンクールくらいのカロリー消費量になります。

凄く面白かったけれど、もう少し2人の様子が見たいなーと思った所に、続編決定発表、こんな痒いところに手が届く作品、最高ですよね!

絵が美しいのは表紙を見れば全人類理解できますが、中身も1コマ1コマ、とても美しい線でなめらかに描かれていて、読んでも眺めても満足の作品です。
良い作品を読めて幸せになりました。

7

見つめ合う視線と表情、距離感だけで惹かれ合うことが分かる二人の輝き

お話も好きですが、絵の説得力が好きです。
屈託なく、相手への好意を表情に滲ませて見つめ合う高校時代の2人の眩しさ。
だけど、恋心を打ち明けられない意地っ張りともどかしさ。
残酷な事件によって引き離され、10年を経て再会した時。2人はちゃんと「大人の顔」になっています。そして、不器用ではあるものの、欲しいものを欲しいと言い、自分の心に素直になっている。この成長が、表情の描き方で見えるのがとても好きです。

ストーリーのほうは、まず、再会愛の説得力となる、前段の高校時代が、もうエモくてここだけで泣きそうでした。

「特級アルファ」だから、「オメガであることを隠している」からこそ孤独だった二人。オメガの司は、当然、特級アルファの礼のことを知っている。でも、ツン属性が発動して、「特級アルファ? ふーん。知らねーし」みたいな態度を取る。(もう礼を意識し始めているがゆえの強がりだと思うのだが、礼も若すぎてそんな機微には気づかない)
特別視されないことが、礼には居心地が良い。
二人は互いにとってかけがえのない存在になるが、礼は、初めて司がオメガであることを知る。隠れて強い薬を飲んでいた司に悪いから「俺もラット抑制剤飲むから」と言うが、司からは「お前には何も求めてない」と突き放され、無力感に苛まれる。
司に対する無力感ゆえ、のちに司が事件に巻き込まれて理由も言わずに自主退学した時は、何もできない。特級だともてはやされているけど、「好きな人の役に立てない自分」に心は傷付いたまま司は大人になる。仕事柄や、大人になったせいもあるだろうけど、10年後の司が最初冷たい印象なのは、高校時代の心の傷も影響してるのだろうな…と。

10年後再会した二人は、
ますます洗練されたイケメンで国際的に活躍する弁護士になっていた礼と
高校時代からの夢をかなえて絵本作家になっていた司と、
立場は違えど、ビジュアル的にも魅力的な大人になっている。

赤ちゃんを求めるが番はいらないと、頑なに拒む司。
礼は、自分がドナーであることを明かさず(明かさせず)、精子を人工授精用に提供する。
一度は提供を受けようとはするものの、直前になって司の脳裏に浮かぶのは礼の顔。やはり感情的に受け入れられず、人工授精は失敗する。
礼に会いたいと病室を脱走するために窓に出て、周りからは自殺と勘違いされて大騒ぎ。そのせいで足を滑らせた司を助けてくれたのは礼。
その夜、司は礼の自宅に泊まる。

「俺は好きな人に触られたらどんな気持ちになるのかも知らないんだ」この台詞にノックアウトされました。

司の高校時代の性被害を知り、「あの男が触れたところ全部触れさせてほしい」と礼。ここで再びノックアウト。司への思いやりや優しさと、嫉妬と執着が混じり合った感情の迸りがいい。

礼に触れられた司は激しいヒートを起こし、落ち着いたら、「身体中の細胞が生まれ変わったような」感覚で、カーテンにキスをする(ここめっちゃ可愛くて好き。しかもそれを礼に見られるの萌える)。

さすがにここまで来たら、礼も、司は自分を憎からず思っていることに気づいたか、やっと告白して二人は結ばれて…。

破廉恥厚顔無恥(元)教師が司のサイン会に現れて、礼がやっつける…と思いきや、同級生だった妊婦・高橋さんのパンチがクリーンヒットするページはめちゃくちゃ笑いました(ごめんなさい)。効果線とかが少年漫画のそれで…面白かったです。

ラスト5ページくらいは、もう幸せ過ぎて、ここにたどり着くまでの二人の心の痛みを思うと感慨無量で、「よかったねえ」言いながら涙ぐみながら読みました…。描きおろしも良かった…。

本作は今年の商業BLマンガを代表する一作になると確信しております。(謎の自信ですが。笑)

10

尺が足りない

もともと一般作品で活動されていたそうですが、『アンノウン』の連載から始まり、神波アユミ先生が商業BL漫画家としてデビューされるまでをリアルに追っていたので、コミックスの発売は感無量です。
そして商業デビュー作品として選ばれたのがまさかのオメガバース!正直あまり好んで読むジャンルではないので戸惑いましたが、ウルッとくる台詞やシーンが度々あってとても感動的で素敵な作品でした。
ただ、オメガバースである必要性は感じなかったかな。オメガバや妊娠・出産という要素がなくても十分成り立つストーリーだったと思います。
気になったのは、司が一番苦しんだであろう10年間があっさり「それから10年後」で済まされていたこと。礼は司のことを10年も思ってたわりには必死に探したりしてなさそうだし、「10年愛」の重みが感じられず残念でした。1冊でまとめるには尺が足りないのだと思います。上下巻くらいでじっくり描いて欲しい作品でした。

高橋さんのパンチめっちゃスカッとしたんですが、礼と司以外のキャラの作画がモブ状態で、せめて高橋さんくらいはあんなに活躍したんだから力を入れて描いて欲しかったかな。

5

最高だった!

第1話から情報量が多く物語に引き込まれます。

αの中でも100人に1人の特級αの有磨 礼くんは国の少子化対策の研究に協力させられてる。高校生だけど、研究所行ってから登校。学校生活は常に誰かの視線を感じるくらい注目を浴びてて盗撮&無断SNS掲載、つきまとわれてウンザリ。
静かに過ごせる場所探してたどり着いたのが美術室。そこで油絵を描いていた大関 司くんと出逢う。特級αの自分を特別視しない司くんの元は心地良くて校内のオアシス。
礼くんは司くんに会う為に学校に来る感じになってる。
司くんの方もいつしか礼くんに特別な感情を持ってそう。
ある時、校内で司くんが体調不良を起こしその様子を知った礼くんが颯爽と抱き抱えて保健室に。
実は司くんΩで特級αの礼くんといる事でΩのホルモンバランスが崩れがちでいつもの抑制剤が効かなくて強い抑制剤を摂取した事による副作用が出ちゃってたんだって。
対処法として礼くんがラット抑制剤飲むと伝えるも「そんな事頼んでない!」と強く拒否られ凹む礼くん。

体調不良で休んでる間のノートを司くんの為に取ってあげて渡すんだけど、普段授業をノートなんて取ってない(そんな事しなくてもテストで高成績取れる)礼くんの小学校低学年ぶりの授業ノート、イラストの方が主張激しくて、でもポイントはしっかり抑えられててさすが特級α。
とっても嬉しそうでノートの中身見て爆笑の司くんと渡す時喜んでくれるかドキドキしてる礼くんの姿がとっても可愛い。

渡した後の礼くんの言葉が、カッコいいんだ。
司くんの為にノート書いてる時楽しかったけどお前が休んでていないとつまんないから抑制剤飲むからって前に抑制剤飲む事断られたけど、理由も言ってもう一度伝えるの。そんな事言われたら嬉しくてYESと言うしかないよね。

発情周期を把握し合う本来はαとΩの妊活用のアプリをお互いにダウンロードして同期。それでトラブル回避して友達継続出来るって思ったのも束の間…。

クソ野郎のせいで司くん深い傷を負って高校退学しちゃって10年両片思いのまま礼くんと司くんは過ごす事になんのよー!
10年ぶりに出逢う事になるんだけど、礼くんは敏腕エリート弁護士、司くんは代理出産のドナーΩ登録してるのに妊娠しなくて訴えられた被告人。

ここまでで第1話ですよ!
他の作家さんなら3話くらい使いそう、下手したら単行本1冊使いそうなくらいのボリュームです。
説明は少なく、行間を読むタイプの作風なので私は読み取れてない部分も少しある。
ある事件の後に司くんが礼くんの写真を大量にSNS掲載した事が問題になって司くん自主退学になるし、礼くんとの仲も途絶えるんだけども、あの写真はどういう事?美術部の顧問の先生が買ったデジカメで2人で撮った写真。
顧問の先生にレイプされた後に礼くん写真SNS掲載。あれは、司くんが載せたの?先生が司くんのアカウントで載せたの?どういう事なの?
ここわかってないんですが、まぁいいとして…
(いいのか?)

結びつきの強い相手とは離れてもまた出逢える運命なんだなー、ドラマチック。
10年ぶりの礼くんはいかにもエリートな佇まいでやっぱりカッコいい。司くんは伸びっぱなしのセミロングでちょっとやぼったい。(でもラスト近くで髪切ったら高校生時代の可愛さに戻って、髪型で人は変わるなーなんて思った)

なんか長々と第1話だけで語っちゃったけど、読み応えがあって漫画が面白いです。
エリートならではの悩み、レイプ被害者のトラウマ克服、レイプ加害者に対しての制裁(高橋さんグッジョブ!でも、あれだけじゃ足らない。もっと懲らしめたい)

神波アユミ先生のアンノウン未読なんです。
こちらも早く読もうと思います。

電子では白抜き修正

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