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本編は常に特別で突拍子もない出来事が続く本作ですが、日本家屋でゆっくり過ごす2人の萌える短編でした。
1Kアパートの人口密度は相変わらずで、大家さんはもう慣れているだろうけれど、ちょっと困っているのではないかと思わされたりしていたら、リドの弟登場で、さらに人口密度アップ、顔面偏差値の高い男性たちがみっちみちの楽しいアパートになります。
リド弟の配慮で、透也の引っ越し先候補として紹介されたのが、まずはいかにも、というタワマンで、その後が日本家屋というのがツボをついていて、さすが兄弟、と思いました。
リドはどちらも似合っているようで、似合っていないようで、やっぱり似合っているのがすごいです。
広い畳の部屋でたくさん言葉を交わしながら、たくさん愛し合うふたりが素敵でした。
今シリーズで最高の色っぽさのある交わりシーンがかなりの迫力で圧倒されます。
そうかと思えば、護衛の2人が外に立ち「広い家はいいな」、「声が聞こえてこない」と空を見上げて、髪の毛を風になびかせているので、思わず吹き出して笑ってしまいました。
今後もきっといろんなトラブルがあって、どたばたしたりしつつも、名物夫夫となってこの1Kアパート取り壊しが決まる日まで2人で住み続けるのかな、と、2人の甘くて楽しい将来を思い描くことのできる素敵なラストでした。