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拈華を待っていた

nenge wo matteita

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表題作拈華を待っていた

田鍋 篤智
刑事
瀬藤 唯真
僧侶

その他の収録作品

  • 描き下ろし
  • あとがき

あらすじ

僧侶である唯真は、捜査中に殉職した刑事の幼馴染・羣司を喪って以来、涙を流せなくなっていた。
行き場のない怒りと、最期まで告げることのなかった羣司への想いを抱えて生きる唯真には、煩わしく思う存在がいる。
羣司の月命日になると必ず墓を訪れる後輩刑事・田鍋。
自身の抱える深い喪失感を実感するたびに明るく前向きな田鍋の性格が、忌まわしくて仕方がない。
羣司に可愛がられていた田鍋への苛立ちは、思いもよらぬ言葉に変わり…?

「あの人の代わりに私を慰めてくれますか?」

吾瀬わぎもこが描く情念と救済の物語。

【収録作品】
拈華を待っていた1~6
描き下ろし

作品情報

作品名
拈華を待っていた
著者
吾瀬わぎもこ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
竹書房
レーベル
バンブーコミックス 麗人セレクション
発売日
電子発売日
ISBN
9784801987449

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81

4.3

(128)

(68)

萌々

(43)

(10)

中立

(3)

趣味じゃない

(4)

レビュー数
16
得点
545
評価数
128
平均
4.3 / 5
神率
53.1%

レビュー投稿数16

田鍋さん素敵な人だ…!

麗人で毎回とても楽しみにしていたお話でした。
連載当初、僧侶と刑事の組み合わせが斬新で素敵で“さすが吾瀬わぎもこ先生だー!”とドキドキ興奮したのを覚えております。

田鍋さんは、先輩の羣司さんが幼馴染の唯真さんのことを凄く気に掛けていたことを知っていたから、羣司さんが亡くなってからの唯真さんのことを凄く心配していたのでしょうね。本当は自分も傷付いていたでしょうに…。
いつも自分のことより唯真さんのことを気に掛けて思いやってあげる優しくて強くて素敵な田鍋さん。
そんな田鍋さんだから、唯真さんも自然に自分の思いを吐き出せたり、涙を流すことができるようになったのでしょうね。

田鍋さんと唯真さん、亡くなってしまった羣司さんを想いながら、語りながら、抱き合いながら、ぶつけながら、辛い気持ちが癒えて愛に変わっていく様子に胸を打たれました。

田鍋さんの優しく包み込んでくれるような笑顔がとても印象的でしたし、発言も行動も裏表なく本当にまっすぐな光!という感じで大好きでした。

吾瀬わぎもこ先生の描かれる肉体がやはりとても美しく迫力があって体温や湿度がこちらに伝わってくるようでしたし、表情にも引き込まれました…!

0

レトロでウェッティな作品

最愛(片想い)の人を亡くした僧侶・唯真(いさな)と、最愛の人の後輩刑事・田鍋による、魂救済系の作品でした。
途中、受けが女性と絡むシーンがあるので、苦手な人はお気をつけください。

唯真と田鍋は早々に肉体関係を持ちますが、唯真がノンケである田鍋を初めて誘ったくだりは、正直無理があるなと感じました。
誘いに乗った田鍋にも違和感を覚えましたし。
この始まり方だけが惜しかったです。

ファーストコンタクト以降は心理描写が丁寧で、唯真の生臭坊主っぷりも現代的だし面白かったです。
絡みシーンもわぎもこ先生の画力が素晴らしく、画集のようで眼福でした。

わぎもこ先生はデビューコミックス以外は一貫して方言ありの作品ですが、何となく本作は方言が気になって作品世界に入りきれませんでした。
あくまでも私個人の意見なので、方言BL大好き!という方は違和感なく読めると思います。

どこか昭和・平成感が漂うレトロっぽい作風で、ちょっと重みのある作品です。
ウェットな作品が好みの方にオススメします。

2

画力

ひたすら絵が上手い。圧倒される。こういう漫画読むと雑な線の漫画読めなくなるのが辛い。

5

イサナさん〜

なんと言いますか
イサナ様、色気が凄いです。
タナベくん
これは堕ちますわ(笑)
イサナ様のホクロがまた
色気倍増ですわ〜
タナベくんの顔とカラダのキズアトが色々とあるのは
また次の時にあかされるのでしょうか
次巻がある事を願います。

後、
先輩がなくなったのは残念
生きていたら
色々とアテウマになるのか
それともイサナ様と付き合ったのかとか
妄想してしまいますが
先輩は絶対にひとたらしだろうから
老若男女にモテてただろうな
先輩のパートナーは大変だ(笑)

イサナ様が女性とベッドを共にしている場面がありますので
苦手な方はお気を付けて下さい。

4

いつも強烈なえちと、ナニかを残していく、わぎもこ先生の作品。

殉職した幼なじみの刑事を想う僧侶の唯真と、殉職した刑事に可愛がられていた後輩刑事の田鍋とのお話です。

冒頭から、唯真の幼なじみである年上の羣司の存在感の強さに、いったいこのお話はどんなふうに仕上がっていくのだろうか。
立場は違えど、大切な者を亡くした同士、救済の方向へ向かうのだろうと、ある程度は予想がつきました。

が、なかなか唯真のなかの羣司が消えるわけがなく。
告白すらできないほど、あまりにも羣司の存在が偉大すぎて、想う気持ちも強かったわけで、、

そのきもちのなかで、羣司を好きすぎるがゆえに願った幸せなど、堪えてきた感情もたくさんあったわけで、、、


一方で、生きているからこそ歩み寄れる田鍋の存在も大きくなっていくわけで。

心做しか、冒頭の田鍋と終盤の田鍋の表情がめちゃ変化していて、ちゃんとラストには唯真を支えられるくらいの頼もしい人物となっているように思えたのは、まりあげはだけでしょうか。


防刃ベストのくだりが出てきた瞬間、ヒュっと嫌な予感に唇を噛んだまりあげはでしたが、そうそうサイアクな自体が二度も起きることはないと自分へ言い聞かせ、迎えたラスト。
泣き虫になってしまった唯真を、責任持って、永遠に幸せにしてほしいと願いました。

それにしても、相変わらずえちシーンは眼福すぎて、息を呑むばかりでした。
そして、方言と言えばわぎもこ先生…で、今回も方言により物語が匂い立つ感じがして、夏にピッタリな、ちょっとアングラな映画のようだと感じました。(超絶褒め言葉)

また、他の作品も読んでみたいです!



追記: ホーリンさんの有償特典小冊子は、田鍋さんの過去の傷に触れながらのえちえち8Pに、終始ガン見の眼福特典でした♡


1

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