• 電子書籍【PR】
  • 紙書籍【PR】

表題作アンチデスティニー

三条 隆臣
ホテルグループの御曹司,高校3年生→社会人,18→23歳,α
松前 海
大手商社のトップ営業,28→32歳,Ω

その他の収録作品

  • 番外編 αの独占欲
  • カバー下漫画(松前家/三条家)

あらすじ

商社に勤めるエリートΩの海が出会ったのは、究極の恋人――運命の番だった!! けれど、そのαの隆臣が大企業の御曹司で婚約者候補もいると知った海は、身を引こうと黙って海外へ…。そして4年後、密かに帰国した海を捕らえたのは、企業のトップに成長した隆臣だ。「俺を裏切った貴方を、絶対に逃がさない」以前と違い冷たい目をした隆臣に、強制的に発情させられて!?

作品情報

作品名
アンチデスティニー
著者
楢崎ねねこ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
徳間書店
レーベル
Charaコミックス
発売日
電子発売日
ISBN
9784199610486
4.1

(9)

(2)

萌々

(6)

(1)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
4
得点
37
評価数
9
平均
4.1 / 5
神率
22.2%

レビュー投稿数4

様子おかしい(褒め言葉)年下攻め好きさん、大集合ォ!!!!

「アンチデスティニー」
というタイトル。

ですが、今作は攻めと受けが運命の番同士であるオメガバースです。

では、いったいどうして「運命」という言葉の前に「アンチ」という単語が??!
というと、、、


出逢いは四年前。
薬により、大手商社に勤務できるなど、あまり社会的に制約を受けることなく働けるようになったΩの海。

その日は、工事中で道を迂回するしかなく、できれば避けたかったαの名門校を通過しようとしたとのことだった。
互いにひとめで分かってしまった運命の番、隆臣と出逢ってしまったのだ。

海よりも十歳年下で、まだ学生の隆臣。
けれど、育ちがよく、いい子である隆臣に好感を持った海は、隆臣が御曹司と知って驚いたが、度々逢うようになる。

やがて告白されるが、、
ある日、隆臣には婚約者がいて、しかも親戚はΩに対してよく思っていないことを知ってしまい、隆臣の前から消えることを決意する。

けれど、四年後、隆臣は急遽日本へ帰国することになり、、、

という展開。


もうこの流れだけで、逃げを受けを好きな方や、どこまでも追ってくる攻め好きには、堪らないストーリーだと思います!!
(まりあげはは、執着&様子おかしい(褒め言葉)攻め大好きマン)


そしてなにより、受けが逃げ出さないようにと、監〇まがいなことをして、上機嫌でルンルン(死語)な攻めが最高すぎて、このお話一冊まるごと推せる!!ってなりました///!!


とくに最高! となった攻めのpointは、受けを探すために、それ相応どころかそれ以上の権力を努力して手に入れ、いつ受けが日本へ帰国してもキャッチできるように、その環境を整えたくらい愛が強強だったところです。
しかも、すでに受けの戦略により、フェロモン遮断薬を飲まされ、受けのフェロモンが分からないというのに。


だからこそ、タイトルの「アンチ」がつき、運命をも凌駕するほどに、攻めが受けを大好きすぎる想いが伝わってきて、避妊薬のくだりも含め、めっっっっちゃ好き…♡
って、心震わせたマンのまりあげはでした。


ちなみな、受けも逃げる理由には、αに対してトラウマがあり、そのトラウマも切なかったですが、この年下攻めにロックオンされ、愛されまくって良かったなあ! と、終始すべてに興奮した一冊でした。
すき!!

0

「みーつけた」...10歳年下・健気ワンコαの変貌、執着、囲い込み

健気無邪気なワンコ高校生>>>>>「受けを監禁する執着攻め」への変貌に
ゾクゾク…!!!

楢崎ねねこ先生の新刊は、
年の差(10歳)オメガバ×運命の番("抗う受け"…!)という
自分の萌えツボを突いた設定。

仄暗さ漂う執着攻めオメガバースがお好きな方に、
特に刺さるのではないかと(。-∀-)

こちら表紙のインパクトと、帯の言葉に惹かれて
メイトさんで表紙買いしました。
(電子は29日〜配信だそうです☺︎)

後ろから海(かい・受け)の首元にぐるりと手を回し、
角度を固定し横目でこちらを見ながら
今にも「噛み付くよ?」と言わんばかりの攻め・隆臣の表情が良いーーー...!!!

開始数ページで偶然出会い、その瞬間
「運命の番だ!」と互いにピンとくるというスピード展開。

正直ちょっと(ちょっとだけ...!)
「早すぎ、あっという間に納得しすぎー!」と
困惑もしたのですが;

その後の二人の、
心通わせるほのぼの交流・交際→隆臣の婚約者候補の発覚、海の決意
→一方的な別れ..からの再会、監禁(!!!割とかなり好き...)

という荒波襲う怒涛の展開に、いつのまにか
のめり込んで一冊読み終えていました。

一周目を読んでいる時、実は受け・海の勝手さに
「む...」と思ったところがあったのです。

一人で勝手に決めて勝手にいなくなり
隆臣を置き去りにするばかりか、
最新のフェロモン遮断薬を利用し自分自身だけでなく、
隆臣にも甚大な影響を与えているー

「隆臣のためだ」と言いながら相談することもなく、
全部一人で決断するその姿になかなか共感は覚えず、
うーん…と思っていました;

が!

じっくり読んだ2周目、海の行動はやっぱり
自分本意で勝手だなとは思うものの、
ちょっと見方が変わった…!

というのも、海には元カレαとの間の、
忘れられない記憶・トラウマがあるのですね。

自分から「ヒートの海が見たい」と言っておきながら、
いざセッした後に”淫乱” ”あさましい”なんて言葉を投げかけるなんて。
許せん...!(怒)

あの時と同じ冷たい目、言葉を隆臣から投げかけられたら…と
怖気づく海の気持ちが2周目でグッと強く伝わってきて、
海というキャラの解像度と共感度が上がった瞬間でした

そんな”Ωの本性”を見せることへの怯えに加え、
10歳という年齢差や
本当に隆臣自身に対して好意を抱いているのか、
それとも「運命の番」という強制力に引っ張られているだけなのかー

と悩み迷い、葛藤する過程もまた読み応えあり。

きっかけは”運命”だったけれどー

と語られる隆臣の言葉が、真理!と思えて
うんうん頷いてしまいました。

海の一方的するぎる別れの仕方も問題アリなら、
再会してからの隆臣の囲い込み方もかなり強引だったけど...

そこは執着年下αの粘り勝ち(。-∀-)و✧

海を攫い、傷つけようとした元婚約者への
3年越し?の復讐も恐ろしかったー...!(描き下ろし)
事件直後ではなく、数年後にドカンと制裁を下すところが
また怖いのです。。

ラスト、α用避妊薬をゴミ箱に放り込む描写なんかも
ゾクゾク度MAX。

可愛い可愛い愛の結晶が生まれ、
「これで俺の元から離れられなくなったね...」と
怪しく微笑む隆臣の姿が見えます。
(でも絶対、「海さんにとっての一番は俺!」と思ってるだろうな)

カバー下、両家のほのぼのコメディが
シリアスな本編の後、ほっこりさせてくれるお話で微笑ましかった❤︎

両手両足見えない鎖でがっちりホールド、全ての服にはGPS。
愛するΩを囲い込む攻めの姿に、仄暗い萌えを感じ
ニヤニヤ止まらぬ、オメガバース物語でした...!


★修正:tn白抜き(紙本)

アニメイト特典ペーパーは、10歳差を気にする隆臣が
「せめて10年前に出会えてたら」と零すお話。
8歳×18歳かあ…ショタ隆臣の執着もすごそうです(*´艸`)

3

年下スパダリの狂気…?

オメガバースといえば「運命の番」、そういう意味では王道ど真ん中の作品。

シゴできリーマンの海(Ω)と高校生の隆臣(α)は偶然出会ったが、お互いひと目で「運命の番」だとわかる。
何度か2人で会って隆臣の良さはよくわかるけれど、隆臣は御曹司。
その上、海はαに対してあるトラウマがある。
だから海は隆臣の両親に相談して、彼の前から消えることにする…

だが結局は再会し…というのがドラマチックあるある展開なわけだけど、隆臣は離れていた4年間の間、ド執着、ド執念が積もり積もって…
海を離さず(拉致)、帰さず(軟禁)、海が理由としていた困難を取り除き(婚約者候補と親戚たちを排除)。
帰国がすぐにわかるように空港ビルの経営陣になり。
一見、愛を貫くために努力を惜しまないスパダリ。だけど、海は優しかった隆臣を自分が変えてしまった…と後悔する。

年下の一途な想い…を極端に思い詰めてもはやヤバい域に達してる隆臣。
隆臣のためと言いながらも結局は自分の事しか考えてなかった…と思い知る海。
ヒート中のセックスに関しての行き違いや、元婚約者の暴走等、起承転結の「転」を経て無事にハッピーエンディングに向かいますが。
やっぱり隆臣の執着心や独占欲は異常の域に達してるかも。お父さんもビビってるもん。まあ、海がいる限り大丈夫か。
「萌x2」で。

0

運命を否定したうえで選ぶ

タイトルからもわかる通り、「運命の番」に抗う作品。
他に好きな人がいるから、運命の番という存在に抗って、その好きな人と結ばれるというお話が王道ですが、こちらは「運命の番」に惹かれているにもかかわらず、「運命」そのものに抗うお話です。

街中で偶然出会い、お互いに運命の番だと認識した海と隆臣。
このときの隆臣が純粋で素直で、運命に出会えたことを喜んでいて本当に可愛い。しかも好青年。
一方の海も、営業トップとしてバリバリ働く会社員で人当たりも良い。
積極的な隆臣の勢いに乗ってデートを重ねて、順調に関係を深めていく二人には何の問題もなさそう。
ところが、隆臣が親に紹介すると伝えた辺りから、何やら不穏な気配が…。
確かに、デートを重ねながらも、海の態度はどこか一歩引いたものでした。
その小さな違和感がまさか、あそこまで頑なな拒絶に繋がるとは思いもせず。

海のトラウマがそれだけ根深かったということなのだと思いますが、それがあまり伝わってこなかったので、海の心情に寄り添うことが難しかったです。
後々、トラウマの元凶と同じことを隆臣にしてしまったと自覚し後悔する場面が出てきますが、海は本人の同意なく、隆臣にフェロモン遮断薬を投与(正確には隆臣の親が実行)しているので、トラウマの元凶より更に酷いことをしていると思います。
フェロモン遮断薬を投与されても、番になれば番のフェロモンは感じられるので、結果的に安心と言えば安心なのですが、読んでいる最中はそのように考えられませんでした。

「フェロモンなど関係なく、その人を選ぶ」という選択がまさに「アンチデスティニー」です。
ですが、海が消えてしまってからの隆臣の変貌ぶりに胸が痛くて、素直に喜べませんでした。
運命に抗うお話は好きなので期待していましたが、私が期待したものとは少し違ったようです。
どこまでも執念深く、傷付けてくる相手には容赦なく、好きな人を監禁しちゃうキャラは好きなのですが、海が逃げなければ、あの素直で純粋な隆臣のままだったのでは、と思うとなんだか辛くて…。
そもそもそういう素質を持っていたということだと思いますが、海と出会った頃の隆臣が本当に可愛かったので…。
隆臣を変貌させてしまうほど、海の存在が隆臣にとって大きかった、と考えれば、少しは辛さも緩和されるかな…?

最後はハピエンでよかったです!
あの隆臣も好きなので!海と仲良く幸せに過ごしてほしいです。

0

この作品が収納されている本棚

ちるちる評価ランキング(コミック)一覧を見る>>

PAGE TOP