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小説
今回は王の甥の狼獣人と伯爵家次男の烏鳥人のお話です。
軍鴉になれず家を出された受様が
不良王子と噂の攻様との出会いで新たな未来を掴むまで。
軍神クリグは金色の狼と漆黒の鴉を忠実なる僕とし
氷に閉ざされた北方大陸を創成します。
軍神が斃れたのち大地に流れ込んだ軍神の魔力で
狼は神獣に鴉は神鳥となり、狼獣人と鴉鳥人が生まれ、
国を興します。
受様は神鳥の血を引く鴉貴族で
王国軍の要職に就く父を当主とする伯爵家の次男です。
受様は鳥化飛行が得意で父に期待を掛けられますが
7才の時に魔力光過敏症と診断されて欠陥品とされ
使用人扱いされても家族に認められたいと働き続けますが
2年前に兄の縁談が受様の存在が原因で断られた事で
家を出る事を余儀なくされ
受様の将来を案じた祖母が残してくれた土地と家屋を改装し
街に「パンと焼き菓子の店」を開店します。
唯一の従業員の狼獣人は接客が得意で
半年前から受様宅に身を寄せる5才の弟が
看板息子して宣伝を担ってくれて大いに助けられていますが
特出した魔力光の感知能力のある弟を軍鴉にしたい父が
飛行能力の上ゲルために受様に預けたのですが
弟はひこぅくんんよりも店のお手伝いに熱心なのです。
今日も新商品のチラシ配りをしていましたが
「キラキラ、はっけん!」と駆け出していき
背の高い狼獣人の男性に突撃します(笑)
彼が今回の攻様です♪
華麗な軍服に身を包んだ攻様は
王族の証である輝く黄金色の狼獣人で
数日前から街で噂の信認の強度防衛軍長官に間違いなく
受様は慌てて非礼を詫びますが
弟はひるまず受様が無料券を渡して店に誘っていて
受様は弟の手を取り店にダッシュで店に逃げ帰ります。
無邪気に攻様を待つ弟に受様は
社交辞令という現実を教えるのですが
なんと攻様は「ガキに頼まれたら断れねぇだろうが」と
受様の店にやって来て!?
不良王子と噂される郷土防衛軍長官の攻様と
実家を出されて菓子店を営む受様の
もふもふファンタジーです♪
あらすじから俺様風な攻様に純な受様が
絡め捕らめとられる感じかなと思ったのですが
(大筋では間違いなかったけど)
攻様の俺様な不良王子な態度は隠れ蓑であり
本当の攻様というか素の攻様は
誠実で優しくて心ある温かい獣人でした♡
そんな攻様に受様も協力する事になるのですが
攻様の捜査が進んでいく事で
受様もまた呪薬の被害者であることがわかるとともに
一見無関係そうな登場人物達に徐々に共通項が見えて来て
ドキドキ&ワクワク増し増し♪
攻様が黒幕を捕縛し悪評を覆し受様を伴侶にするまで
大変楽しく読ませて頂きました ヾ(≧▽≦)ノ
受様にどんな未来を選べると魔装の指輪を差し出す攻様が
とってもかっこ良かったです。
狼とカラス(共に獣人)が、協力し合い戦場で共に戦うー
というバディ設定の世界観にまず、おおお…!とテンションアップ⤴︎した
こちらの作品。
(※攻め受けの二人が、実際にバディを組むわけではありません)
言葉も乱暴な”不良”狼獣人王子×”無能”と虐げられ、軍に入れず
パン屋を営む健気カラス獣人という二人のお話です。
以下、あらすじと感想、見どころなどを..
鴉(カラス)鳥人の名家に生まれたトア(受け)。
幼い頃から、名誉ある軍鴉(ぐんあ・軍で斥侯(せっこう・敵を密かに監視する兵)や
間諜をやり抜く軍属のカラス)になることを夢見ていましたが、
ある”致命的な体質”のせいで夢を諦めざるを得ず、現在は
パン屋の店主を営んでいます。
そんなある日、わけあってトアのもとに預けられている幼い弟・ルッデが
”遊び人の不良王子”という噂の狼獣人王子・リカルドを
店に客として呼びこんでしまいます。
当初はリカルドの粗野な態度や言葉に怯えていたトア。
しかし次第に、彼の誠実で真面目で世話焼きな面を知り、
特別な想いを寄せていくように…
そんな中、リカルドが秘密裏に調査を進めていた案件に
トアや弟・ルッデが巻き込まれる事態になりー
と続く、体格差×身分差あり、事件というミステリー要素ありの
ファンタジー。
先生のあとがきによると、「王道可愛い」をコンセプトとして
書かれたということですが、まったくその通り!で、
健気頑張り屋のトアの奮闘、そしてトアの弟・ルッデの子鴉姿
(↑鈴倉温先生のイラストで可愛さ大爆発)、
そして狼獣人のモフモフケモミミ&尻尾とツンデレ…から次第に見えてくる
スパダリみとのギャップ...(スパダリだけど可愛い)
と、タイプの異なるいろんな”可愛い&萌え!!” の詰まった一作でした(*´◒`*)
もちろん、そんなキャラ萌えの他にストーリーの方も
グイグイ先へ先へ…と読ませてくれる面白さが。
-受け・トアの抱える”致命的な体質”とは?その原因は?
-”不良”を装うリカルド(攻め)が秘密裏に進める調査の内容とは?
その黒幕は?
-同性同士、また身分差のある二人は無事添い遂げられるのか?
と、見どころ盛りだくさん。
トアが実の父親に見限られた原因でもある、
”魔力光”への耐性のなさの理由が意外な結末と共に明らかにされたり。
ギャップ攻め・リカルドがある組織の摘発に力を尽くす理由、
その切なさに胸を締め付けられたり。
モフモフいいな、仔ガラス可愛いな…というほのぼのふんわり、からの
見事なミステリーを織り混ぜた展開に、夢中になって
ページをめくりました。
そしてまた、個性的な脇キャラの魅力が
キラリと光っていたのも印象的・:*+
特に自分のお気に入りとなったのは、黒髪長髪、
トアのお店の陰キャ内気なお得意様・詩人のヴィンターです(*´艸`)
物語にコミカルな風を吹かせてくれつつ、
意外にも(!ごめんなさい)重要な役どころで、
隠れファンとしては嬉しい限りでした◎
ひとつ欲を言えば、主人公・トアが”致命的な体質”解消後
もう少し自力で何か乗り越え克服していく姿が見たかったかな..?
父親の命令によって弟・ルッデと引き離されそうになった際、
リカルドの言葉によって心奮い立たせるトアでしたが、
自らの意思や力で、父親に立ち向かう気概を見てみたかった気がしました
とはいえ!
ルッデのことを心から愛し、心配し、暖かく見守るお兄ちゃんっぷりには
じーん...と心打たれます。
いつでも「お兄ちゃん」として、
自分自身は甘えることをしてこなかったトアが
リカルドと出会い、初めて”甘えられる場所”を得られたことに
ほっと安心、良かったね…!と心から思える幸せなエンディングでした✨
電子限定のSSでは、モフモフの醍醐味!
リカルドが狼のしっぽでトアを優しく包み込む描写も見られ、
糖度と萌えキュンがMAXに。(*´˘`*)♡
傲慢な不良に見えて、実は心優しきスパダリ狼のギャップに落とされ、
弟思いの健気なカラス受け+ちびカラスの可愛らしさにハートを射抜かれる。
そしてシリアスな事件にドキドキハラハラ…と、
一冊で何度も美味しいファンタジー、没入して堪能しました✨