「俺にあげられるものならなんだって渡したい」SNSでバズった献身愛BL

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黒猫の黄金、狐の夜 上

kuroneko no ougon, kitsune no yoru

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表題作黒猫の黄金、狐の夜 上

クロ
コガネの養子、目の見えない子猫→王立学園学生、副会長、黒豹獣人、5歳〜10代
コガネ
狐獣人、父の借金返済労働者、15歳〜20代

あらすじ

父親が残した借金を返すため懸命に働くコガネは
ある時、記憶を失い目も見えない猫獣人の子どもを助けると
クロと名付け育てることを決意する。
村人から虐げられてきたコガネは
クロとの暮らしで初めてともいえる安らぎを得るが…。

「俺にあげられるものならなんだって渡したい」
コガネはどんな犠牲を払ってでもクロを幸せにすると誓い――

無上の献身愛を描くファンタジーBL!

■収録内容
・「黒猫の黄金、狐の夜」第1話~第7話…電子版CIEL掲載作を加筆修正

作品情報

作品名
黒猫の黄金、狐の夜 上
著者
本庄りえ 
原作
伊達きよ 
デザイン
yoco 
媒体
漫画(コミック)
出版社
KADOKAWA
レーベル
あすかコミックスCL-DX
発売日
電子発売日
ISBN
9784041171950

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4.4

(11)

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萌々

(2)

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中立

(0)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
2
得点
48
評価数
11
平均
4.4 / 5
神率
72.7%

レビュー投稿数2

とにかく切なくハラハラする…

なんて切ない…。
小説原作のコミカライズ、原作未読です。

父親に捨てられ、代わりに村人へ借金を返し続けるコガネ。父親が村人から盗んだため、コガネへの当たりは厳しく生活も苦しい。それでも健気に働き返し続けるコガネ。
そんな暮らしの中で、ある日黒猫の獣人を拾い育てることにーと始まりますが、もう冒頭のこのコガネの境遇から不憫で切ない。

目の見えない利発なクロとの暮らしを、人生で一番幸せだと言い、二人の間の絆や温かさがよく伝わってきました。

クロの目を治し、学校へ通わせるために、コガネはスオウ医師の治験を受けることに。

離ればなれになって時が経ち、立派に成長したクロがコガネを想う様子に、執着攻めの片鱗が見えました。(コガネは受けだったか)

学園で暮らすクロに、叔父が訪ねてきて素性が分かったり、コガネの行方が分からなくなっていたり…と、とにかく切なさとハラハラに満ちた展開。さすが小説原作です。

コガネの献身と自己犠牲にどう決着がつくのかな…。ボロボロになって尚、クロへの愛情を支えにするコガネの姿が本当に切ない。

とにかく切ないしか言っていませんが、これからクロとコガネがどう再会するのか、二人に幸せが訪れるのか信じて下巻読みたいと思います。

1

献身を与える側、与えられる側。双方の苦悩に思いを馳せる物語

伊達きよ先生の原作小説、既読です。

小説拝読時、目が腫れるほど泣いて泣いて泣いて、
涙が止まらなかった強烈な記憶が今も残っています…

大好きだけれど、あまりに切なすぎて
なかなか読み返すことはできていなかった作品のコミカライズ化。

楽しみに楽しみに待っていました…!

紙本も予約済みなのですが、届くのがちょっと先…
ということで、電子版で一足先に拝読しました。

こちら、原作小説未読の方でも問題なく読め、
没入できるファンタジーだと思います。
「夜明け」の物語、「不憫受け」というワードに
アンテナが反応する方には、特に深く響く物語かと…!

小説版ではイラストをもとに想像を膨らませ
思い描いていた黒猫・クロのきゅるんとしたおめめや
動作が、コミカライズ版でたくさん見ることができるのが嬉しい☺︎
二人が養父と養い子としてささやかな幸せを感じながら
日常生活を送る様子に、ほっと癒されます。
(この後辛い展開が待っているのだけど…!泣)


「献身」がテーマの、こちらの作品。

愛ゆえに身を捧げる者が受ける苦しみ、
またその愛を捧げられる者の苦しみー
この双方が描かれており、時に愚かにも思えるほどの
一途な献身の意義とは何なのか…と考えさせられます。


上巻であるこちらは、狐獣人の主人公・コガネが
川で黒猫・クロを助け、養父として彼を
懸命に育てるお話がメインに描かれています。

光降り注ぐ中で微笑み合う二人の表紙からは
幸福感が伝わってきますが、コガネに降りかかる試練、
その不憫さに序盤からもう、胸が締め付けられる…!( ; ; )

村人からお金を盗んで消えた実父に代わり、
懸命に働きながら借金を返す孤独な日々を送るコガネ(受)。

ある日、川に流れていた籠の中から、
目の見えない黒猫獣人の子どもを助け、
クロ(攻)と名付けて育てることを決意します。

そうして二人の幸せな生活は数年間続きますが、
どんどん賢くなるクロを見て、目の手術ときちんとした教育を彼に受けさせたい、と考えたコガネはー

と続きます。


実父の行いゆえに、また必要な知識・学がないばかりに
村人たちから搾取され虐げられるコガネの様子に、
読んでいて胸が痛む…!

そんなコガネを見て村人に態度や”親の罪を子が背負う”という制度そのものに疑問を持ち、憤るクロ。

賢いクロがコガネに語り聞かせようとする内容は
確かに「正しい」もの、正義なのだけれど…

自分の罪(本来はコガネが悪いわけではないのですが)や、無知に向き合わなければならないコガネにとっては、クロの語るまっすぐな言葉は怖くてたまらないものなんですよね( ; ; )

「すまない」「俺には少し難しい」と言ってクロの話を遮り、耳を閉ざしたコガネは一体どんな気持ちだっただろうと想像すると、切なくてたまらない気持ちに。

ただただクロを幸せにしたい、目が見えるようにしてやりたいー
という思いから怪しい医師・スオウの提案に乗るコガネのことを、責めたり咎めたりする気持ちにはなれない…

この、スオウが言葉巧みに自身の目的のため
コガネを取り込む様の描写、秀逸だった…!
コガネの体に不気味に蛇が絡みつく様子に、ゾクっと震えました((((;゚Д゚)))))))

クロの手術〜王立学園入学、立派な副会長となるまでの2年半は
コミカライズということもあり、ぎゅっと凝縮されているかな。

でも、コガネから送られてくる文字なしの手紙を
心の拠り所にして楽しみに待ち、再会を夢見るクロの姿など、大事な部分はしっかり描かれています。

もう会えないと知りながら、手紙に葉っぱや木の実を入れていたコガネ。
そんな彼の気持ちを考えると、ここでもまた切なさが込み上げてきます。。

下巻での展開の鍵となる、クロの首元の鈴の音と
コガネが自分の尻尾の毛を入れて刺繍するハンカチ。

この2つのアイテムが、さりげなく、
でも印象に残る形で描かれているのも良かった…!

学園での活躍から”黒猫”ではないことが分かり、
その高貴な素性も思わぬ形で明らかにされ、果たしてー

と、(結末wそ知ってはいても)気になるよ!!
というところで「続く」となる上巻。

「さらっと読んで楽しむ」というよりも、
読み込んで色々感じ、考えるタイプの物語かなという点で、
もしかしたら好みが分かれるかもしれませんが…

時に愚かにも見え、愛ゆえの選択・献身は責められるべきものなのか?

コガネの実父がしたような仕打ちこそ身勝手で愛がなく、
責められるべき咎ではないか?

そんな問い・テーマについて、献身を与える側・受ける側双方の苦悩に思いを馳せながらじっくり浸れる物語ではないかなと思います。

原作小説の世界観をそのままに表現してくださった、読み応えある上巻。
コミカライズで読んでも、やっぱりじんと沁みました。
このまま下巻へと駆け抜けたいと思います…!


★修正&濡れ場:上巻ではなし

3

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