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天涯孤独の少年・オルカはと美しき神官・ベルーガの物語。
小さな青年の成長と恋の物語であると同時に転生要素もあり、
あっという間に1冊が終えてしまいました。
全てを描き切るにはこの設定に対してこのページ数は
やや物足りなかったのかもしれません。
ある日、深い土地で一人暮らしをする青年・オルカは
行き倒れの神官・ベルーガを助けます。
雪が融ける春までの間、一緒に暮らす二人ですが
早くに両親を失ったオルカはベルーガと共に過ごす中で
家族のような初恋のような感情を覚えてゆきます。
そして、この先も彼の傍で生きられるよう神官を志すように。
子供の頃には背伸びをして大人になろうと必死だったオルカが
ベルーガと離ればなれの数年の間に大きく成長し、
身体は逞しい青年になっても気持ちは変わることなく
一途にベルーガへの愛を貫く姿にキュンとしてしまいました。
はじめは同性同士や師弟であること、オルカには隠していた
自身の目的などあらゆる理由からオルカの告白を拒んでいたベルーガですが、
その態度は言葉とは裏腹に成長した彼に惹かれているのが伝わってきて、
意外にもチョロい師匠なのでした。
出会った頃にはそれなりに年齢差があるようにも見えていたけれど、
オルカが成長した後も相変わらず若々しく、美しく、
ちっとも加齢を感じさせないベルーガでしたが、年齢差が気になる…。
一巻に収めるのは大変だったろうなぁと。
主人公のオルカは前世の記憶がない転生者で、舞台は山岳民族、受けのベルーガは王族でもある。前世の師匠の転生者を探してきて2人は出会います。
神官になるために学校に通った5年間が
飛び、もったいなぁと。
チビオルカの思慕からの初恋は必然。
でもベルーガの気持ちが急に感じました。
師匠のことはあくまでも師匠として尊敬していて、恋とかではない?にしても責任だけであそこまで転生者探しに必死になれるかな…とかもやっと。
なのでエチはなくても十分よかったのでは、と、その分ベルーガからオルカへの気持ちの切り替わりが描かれたらよかったなあと。
山岳民族なのに名前が海洋生物なところ、雰囲気にあわせて民族系の名前でもよかったなと思いました。
絵柄は綺麗でサブキャラも魅力的なので
前後編とかの複数刊行だったらもっと魅力が出るんじゃないかなと、もったいなぁと思いました。
雪で行き倒れていたところを幼いながらも一人で暮らす少年オルガに助けられた神官のベルーガ。しばらく一緒に暮らすようになり、オルガはベルーガに淡い恋心を抱いていくのですが、実はオルガはベルーガの師匠の生まれ変わりで、ずっとベルーガが探していた人だった…!という事実。ベルーガのミス(?)により師匠が亡くなってしまったことを悔やんでいるベルーガ。
オルガはそれを知り、ショックを受けつつも、ベルーガと同じ神官を目指し王都へ勉強に行くため、離れ離れになります。ここまではあくまでも師匠(ベルーガ)と弟子(オルガ)という状態で進みます。
オルガがもうすぐ神官になれる!というところでなぜか退学されられてしまい、ベルーガが慌てて事情を聞きに会いに行きます。
そこで成長したオルガに再会します。幼い子供だったオルガが精悍な青年に成長し、ベルーガの身長も抜かしてかっこよくなってるんですよね♡
そして、オルガが退学させられたのはベルーガの母親の介入によるものだったとわかり、(ここの親子関係が複雑でオルガが巻き込まれた形です)
オルガが神官になれるようにベルーガが色々動き、なんとかオルガが無事に神官になれます。そしてベルーガの師匠の生まれ変わりに関係なく、ベルーガを好きになり一人前になったオルガからの告白で…ハピエンになるのですが、
「雪崩(雪)」が共通している出来事があります。
・オルガが子供なのに一人で暮らしていたのは両親が雪崩で亡くなったから。
・雪で行き倒れていたベルーガを助けるオルガ
・ベルーガの母(王母)にオルガが神官になるのを邪魔されたが雪崩で母の侍女を救い出したのがオルガでその功績で神官になれた
という流れで、まとまっていてスッキリしました!
神様に大切な人(両親)の命の無事を祈るものの、叶えてもらえずひとりぼっちになってしまっオルガの悲しさ。
神様なんてものはいないけれども、「信じる心」に寄り添うのが信仰だというベルーガ。オルガはベルーガに出会えて、寂しさが癒えて、前を向いて生きていけるようになって救われたんだなぁ。
描き下ろしのベルーガがまた幼い子にモテていて初恋泥棒なところに笑いました。
絵が綺麗で、オルガの小さい頃の可愛さと成長してからのかっこよさのギャップも萌えました!
