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執着弟 × こじらせ兄
井山ゆー先生の作品は初めてなので、拝読させて頂くのが楽しみでした。
個人的、各項目5段階で
強引 3
執着 3
拗らせ 2
エロ 2
な感じだと思います。
青くん×藍さんのカプです。
高校入学を機に、家を出ていた義弟の青くん。3年振りに家に帰ってくるが、義兄の藍さんは、家を出る前に青くんにキスをされたことで、会いたくない、と思っていて…。
今作は義兄弟もので、義弟の青くんが攻めで、義兄の藍さんが受けです。
表紙裏のあらすじから、藍さんに突然キスをしたり、再会後「もう我慢の限界だから」と押し倒しているので、青くんが、藍さんへの想いや執着心を募らせているのは分かります。
しかし、中学生の頃から不良グループとつるんで家出を繰り返していたり、女の子を侍らせてリビングで致そうとしたり、藍さんが青くんのことを「宇宙人」と言うのが分かるくらい行動の意図が読めなくて、なかなか好感を抱くことが出来なかったですね。
不良グループとつるんでいる理由は後々分かるのですが、女の子を侍らせている理由が分からなくて、執着攻めなら、藍さんへの想いだけで一途でもあってほしかったなと思いました。
他にも、全寮制の高校に入学する為、家を出る前に藍さんにキスをした描写も、キスの前に藍さんの腕を後ろで縛ってから、無理矢理ピアスを開けながらキスをしているのが、読んでいて、キスよりもピアスへの衝撃が強かったですね。
というより、青くん曰く「マーキング」らしいのですが、藍さんの静止を聞かずに縛って無理矢理ピアスを開ける、という行動が、青くんの心理描写もピアスを開ける前振りも無いので、藍さんの立場からすると普通に怖いと思い、萌えれなかったですね。
執着心を抱き、強引な青くんの言動で、拗らせて絆されて翻弄される藍さん。ちょっとあっさりめですが、義兄弟としての葛藤や背徳感を味わいたい人は、読んでみては如何ですか。
Xで試し読みが流れてきて気になって購入しました。
弟、青の静かな執着が藍の心と体に染みこんで、逃れられないところまでじわじわと追い詰められていく様子が恐ろしくもあり美しくもあり。
耳に嵌まったピアスは拘束の象徴。大切な藍は自分を解放してくれるひかり。とっくに決めていた覚悟は頑な兄弟という名前を溶かす。
想いが決壊した性急な交わりは、お互いの熱が溢れ、素直な感情が交錯してたまらなく官能的。ひとつひとつの台詞や青の繊細な睫毛も涙もただひたすらに美しい。
美麗な作画で描かれる物語に圧倒されました。
(義)兄弟って、成就するには失うかもしれないものが大きくて、二人だけの閉じた世界で生きる物語に魅力を感じるんですが、描きおろしの青のモノローグは藍以外には何もいらない、自分がいない世界に藍が存在するのを許さない青の激しい感情がたまらなくてすごく好きでした。
(単行本の修正はほぼ見えない薄いトーン)
義兄弟もの。医者の親に対して、兄の藍は医者を諦める。弟の青は医学部入学。コンプレックスも抱いている藍。
絵柄がすごく好みの先生でした。美しい。とにかく美しい。瞳も身体の描き方も好き。
2人が身体を重ねるシーンも綺麗なんですよね。
お話もすごく好きでした。青がとことん藍が好きなのがすごく伝わってきます。
目線が強いのなんの。絶対に逃さない圧を感じる。ピアス開けながらキスするとか絶対に忘れられないことやるの。
自分が文句を言わせない存在になれば藍のそばにいられると確固とした地位を築こうとしている攻めで良い。マチアプの男だって蹴散らしに行くし。牽制しまくってて笑いましたw
藍は兄としていなきゃって気持ちが強くて気持ちを見て見ぬふりしようとしていて可愛いもんです。
絶対に抗えないのにねーー青を想像して1人でしちゃうぐらいには。
ついに2人が結ばれた時、想いがスパークした感じで求め合っていてすごく良かった!!大満足です!
絵がすごくきれい。
絵が美しいってだけで私の中での評価は3割増しくらいになるのですが、ストーリーもこれまたいい。義弟から義兄に向けられる兄弟ものBLは数えきれないほど読んできたのに、吸い込まれるように読み入ってしまいました。
複雑に絡み合う兄と弟の歪な関係に焦点を当てつつ、弟への劣等感や兄への熱情という2人の内に秘めたる心情が響いてくるストーリー展開は、しっとりと切なくてやるせない気持ちにさせました。
義弟の青の言動が分かりにくいようで分かりやすいのがこの作品の軸。義兄の藍以外に興味のなさそうなダウナー系スパダリキャラは、藍のこととなると独占欲を露わにしたり、藍の身体に手を出したり、突然告白をしてきたり、藍の心を乱しにかかります。義弟攻めBL好きには堪んねぇです(笑)
藍の方は青を弟と思っている一方で、青の方は藍を兄だと思っていないこのギャップは、一見すると養子である藍を家族だと認めていない青からの突き放しのように感じるのもこの作品のミソ。突き放しどころか囲い込みの足掛かりみたいなもので、兄弟関係以上に藍と対等な関係でいたい青なりの覚悟が端々に見受けられると思います。
「藍は兄じゃない」の言葉だけ切り取るとすごく冷たい言葉に思えるのも、青が何を考えてるのか分かりにくい性格ってのもあるんですよね。青の言動の裏にある真意を汲み取ると、"藍のことが大好きで仕方がない"のメッセージがたくさん散りばめられていて、一途で誠実な一面に萌えがたぎりました…!!
藍の心の中に閉ざされていたパンドラの箱を徐々にこじ開けていく青の迫り方に終始ドキドキでした。青のビジュアルの良さもありますが、藍に執着する距離の近さが私の心臓を鷲掴みでした(//∇//)!
ただ。1つだけ物申すと、青が不良グループとつるんでいたのは真面目な藍の引き立て役になることだったらしいけど、自宅に女子を呼んでリビングで侍らせている光景を好きな人(藍)に見せる意味だけは分からなかったです。この光景を見せられてきた藍が、青が自分に好意があるとはまず考えないっしょ。
女子たちとヤリまくってたとしたら藍がマチアプの男に抱かれるのを必死で阻止する説得力もなくなるし、あのワンシーンは変に妄想が働くので(私だけかもしれないけど)無い方が良かったかなと思いました。ついに2人が結ばれたベッドシーンで青が流した涙の尊さがちょっと薄れるかなー…って感じでしたので。
いや、それでもあの涙のシーンにグッときたのは、作者さんの魅せパワーに他なりません。エロスの中にあるキャラクターたちの心情の引き出し方や、ベッドシーンを盛り上げる画の美しさ、2人のちょっとした仕草や触れ方においても素晴らしいのひとことでした。
