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表題作リアルライフゲーム

幼なじみ・平良 / 絵画の買付人・透矢
元社長令息・佳宏 / 皆より2コ下・翔太

あらすじ

マスの指示をリアルに行う人生ゲームを開始した4人。シールで隠されているゲームのマスにはとんでもない指示が隠されていて――!?
出版社より

作品情報

作品名
リアルライフゲーム
著者
夜光花 
イラスト
海老原由里 
媒体
小説
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
リンクスロマンス
発売日
ISBN
9784344814295
3.6

(67)

(22)

萌々

(17)

(17)

中立

(6)

趣味じゃない

(5)

レビュー数
23
得点
235
評価数
67
平均
3.6 / 5
神率
32.8%

レビュー投稿数23

正攻法BLに飽きた人にオススメ

女性向けだからといって全く加減されない夜光花先生の極限心理サスペンスものです。リアルライフゲーム、なかなかにスゴかったです…。最初は重苦しい悲劇調から、だんだん喜劇に変わっていく過程が面白かったです。ブラックユーモアが効いているので、正攻法のBLに飽きた人にオススメです。

極限状況下の 集団心理に起因して驚くような異常事態が起こったりする事もあるので、それ程不自然に感じずに楽しめました。展開もだんだん読めてくるんですが、それ以上にキャラクターも右斜め上の行動を取るので、最後まで飽きる事無く楽しめました。
好き嫌いはともかく、設定も斬新であるし、効果的に使っているので、良く出来た作品に思いました。メンバーの四人ともキャラが立っているので、ストーリーに没頭しやすかったです。平良が得体しれないキャラクターで、無邪気で済ませられるかギリギリのラインの攻めでなかなか新鮮でした。四人の恋愛カルテットもスパイスが効いていて良かったです。

あとがきを読んで、編集者の人の意向も大きかったようで、作家さんの才覚に編集者の人のアイデアも加わり、面白い作品が生まれるという実例を見たように感じました。

それにしても少年神シリーズと同じ作家さんが書かれているとは思えない…。
ストーリーテラーであり、沢山引き出しも持たれている作家さんだと今更ながら感心しました。

1

そこまでハマらなかったです

夜光花さん好きなんですけど、今回はそんなにハマらなかったです。
可もなく不可もなく…どちらかというとそんなでもでありました。

ゲームで出たお題をリアルにライフで実践していくスリルが幼馴染4人の形を変えていくんですが、
うーん、やってるのがセレブな人達で(佳宏は元セレブですが)、
最初に金銭感覚ゼロというので始まるので、
家を買おうが絵画を買おうが「さすがに落ち込んでる」とあってもそんなにスリルは感じられず。
好みだとは思うんですが、
セレブってお金を生み出す・失うには敏感だと思うんですよね、凡人より。
だからお金持ちを維持してるんだろうし。
なので学校建てて大損して落ち込んでると思ったら、企業アップイメージに繋げて実は儲けに繋げてたとか、
プール付きの家を建てて無駄金したなと思ってたら実はオリジナリティを付加して、人気物件になって今じゃ申し込み殺到、
やっぱりお金持ちはただじゃ転ばないみたいな。
一方高額絵画を購入して、俺もただじゃ転ばないと思ったけど失敗して余計に泥沼に落ちたとか、
そういうゲームの中で金銭感覚が失われていくんじゃなくて、思いもしなかった落とし穴で金銭感覚がおかしくなっていくみたいなのだったら、
もうちょっと身近に感じてスリルが味わえたかなーとか読みながら思いました。
やっぱり人間の欲深さは誰でも同じかなと、
損するかもより損したくない、儲けられるかもの誘惑の方が強い欲だと思うし(私だけ?)。
そんな事を思いながら、もうちょっと感覚がおかしくなっていく様を読みたいなーと。
それと同じで、4人が2組のカップルになっていく所も、
感覚がおかしくなっていく所にそこまでハラハラドキドキしてないのでと、
婚約者絡みでのハラハラドキドキ、何故このゲームを始めたかのか何故やめないのかやめられないのかのハラハラドキドキや説得力が足りず、
Hシーンもあまり。
ハマってくのもよく解らなかった。
翔太と透矢の所はやっぱりせつなかったですけど、ちょっと翔太の豹変が急だったかなぁと。
もっと豹変してく過程が見たかった。

彼らのゲームが生活に入ってきてそれに振り回されてく様がイマイチだったので、
うーん、そこを想像力で補いながら読んだのであんまり。
最後のオチもよくあるやっぱり。
よくあるやっぱりでも、そこまでいく所に身近に感じる感覚でこっちも振舞わされたかったなーというのと、
その割には平良の執念深い所が結構軽かったので、説得力もなく。
お金なくなくても好きな事をやりたい(職業に出来る程の才能ある芸術家なんだし)、人生振り返りたくないみたいな感じがあったら、実はゲーム盤もコマも彼が長年かけて工房で作ってたみたいなのがあったら面白いなーなんて思いながら読んでました。

そんなこんなで、
偉そうですけどお話を読むより、
もうちょっとここ膨らませたいなーとかそういうのを思いながら読んじゃいました。
(読者は勝手だな〜)

透矢の「そんなにHは好きじゃない」、好きでしたねー。
なんか逆にエロさを感じた、なんでだろ?

1

リアルライフゲーム

ある日、幼馴染で親友だった平良に再会したサラリーマンの佳宏。八年前、境遇が一変したことを惨めに感じて自ら距離を置いた彼に誘われたのは「リアルライフゲーム」という妖しくも刺激的な人生ゲームだったーー。

夜光花作品の面目躍如ともいうべき緊張感のある展開で、最後まで惹き込まれて読みました。裏表紙のあらすじからゲームの指令は性的なものばかりだと思って読み始めたのですが、それは後半で、そこまでが長くて緊迫した雰囲気の物語になっています。劇中でもかなり時間が経つので妙にリアリティーがあってドキドキしました。

2組のカップルが出てきますが4Pらしきシーンは一場面だけでそんなにクドくありません。何より、どちらのカップルにも愛があって良かったです。夜光花さんの書くエロは本当にエロくて大好きです。

章ごとに佳宏と翔太のモノローグが切り替わるので、互いの目から見たもう1組のカップルの様子が面白かったです。また、エピキュリアンに変化した翔太に振り回される3人の様子が痛快でした。佳宏は、序盤ではちょっと嫌な男だなーと思いながら読んでいたのですが、徐々に本来の人となりが伝わってきて最後には可愛い人だなぁと思えました。

続編があったら是非読みたいと思う作品でした。

2

『ジュマンジ』好きなら嵌まるかも

電子書籍版を購入。
まるまる1つの話です。

『ジュマンジ』って映画知ってますか?
ちょうど来月、テレビで放映するらしくて、懐かしいなって思っていたのです。
好きだったのです。この映画。

本作は、同じような匂いが漂います。
『ジュマンジ』好きには、嵌まること間違いなし。
あとがきでも、作者が意識した旨を述べていらっしゃいます。
やっぱりね。

どうせなら、もうちょっとエゲツないマス目を入れてもよかったかな………。
ヤンデレ執着な攻めが好みなので、平良がもっと病んでいたら神評価だったかも。

1

ちょっと受けれにくいと感じてしまった

お話は面白くて、ある一部分は萌えるんだけど受け入れにくい部分もたくさんあって評価を迷いました。

久々に再開した悪友の佳宏、平良、透矢、翔太の4人が、止まったマスの指示に必ず従わなければならないというリアル人生ゲームで勝ち負けを競うお話です。4Pもあるので苦手な方はご注意。

細かいストーリーは先の方々が書いて下さってますので割愛しますが、このゲームという設定はすごく面白いと思いました。最後が気になっていっきよみしてしまうくらい。

でも、マスの指示が精神的にマイナスな指示ものが多く、プラスのものもあると楽しかったのですが、読んでいてちょっと気の毒でした。精神的、金銭的にダメージの大きなものが多くて恐怖を感じたというか、リアリティがないというか…。
ゲームってもっと楽しいものじゃないか~と。
その困ってしまう指示に皆が黙って従っているのがちょっとリアリティがなかったです。

特にリアルに大金が湯水のように流れていくのか気になって気になって仕方なかった。庶民的な意見ですみません^^;

平良と透矢はお金持ちだから感覚が違うだろうけど、庶民派の佳宏と翔太が1千万近く借金を追わされてもゲームをやめないのがおかしいと感じてしまいました。
わたしならとっくにどっかに相談にいってます;;友人といえども、理由もわからずゲームなのにリアルに1千万も借金をさせられたら怖くなって逃げると思う。
ゲームを始めたのは平良で、3人は最初に契約書をかかかされてるけど、それも半分詐欺のようで、あとから逃げられないように付け足されています。

お金だけならまだしも、「恋人と別れろ」とか「誰かとセックスしろ」とか、絶対従わないと思います。なぜ全員が素直に従うのかわからず…。
特に「隣りの人とセックスしてビデオにとられる」なんて、もともと恋愛関係にあるならまだしも、友人としか思っていない相手の前でなんて絶対無理だと思う。
気になるのは透矢が「それなら俺は降りる」って言うシーンが何度かあったのに、そこで「じゃあ…」って誰も降りないことです。あれ、ここで終われるのに?て思うシーンがいくつかあって、嫌々言いながらも結局誰もやめないのがわからない…。
最初はやめたがってたのに、結局やめたいのかやめたくないのか、その辺の書かれ方が曖昧だなぁと感じました^^;

普段は乱交でも強姦でもなんでもこいって感じで読むのですが、誰と誰が好き同士という場でもないのに「乱交に近い指示」に皆が素直に従っていく様子がほんとに怖かったし生理的にちょっと受け付けませんでした。

カップルの萌えとしても、翔太と透矢のカップルですが、透矢がちょっと言葉足らずだと思ったのと、翔太の変貌ぶりが急すぎてちょっとあっけにとられたというか…。
最初はゲームを怖がっていたのに、嫌らしい指示が続いてからは淫乱で冷たい感じになっていくのが唐突な気がしました。萌えたというよりは変わったカップルだなぁと…。
翔太に婚約者がいる問題も、なんだかスッキリ終わってなくてもやもやとしました。

ですが、えろ度がすごく高くて、えろの濃さと内容は満足でした。
ただ、ネタバレを含みますが、最後に佳宏の今の環境、今の会社にしか受からなかったのも、行きたかった会社に落ちたのも、全部平良が仕組んだことだとしってちょっと唖然…。
その手回し+このゲームで佳宏を手に入れたかったのだとしたらあまりにも回りくどい気が…。

これを言ったら意味が無いかもしれないのですが、堂々とアタックすることはできなかったのかな?
そもそも根本的なことですが、本当にノンケだった場合、「隣りの人とセックス」とか「隣りの人とフェラ」などの指示では恋に至らないと思ってしまいました。
佳宏がなんでお話のラストまでに、平良に恋心が芽生えたのかがちょっとわからなかったです。
設定が面白かっただけにスッキリしないと感じたのが残念でした。

5

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