イラスト入り
まさにタイトル通りのお話。
なんだか今回の受様は全然カッコよくないし、
オシャレでもない。
でも、なぜか憎めない。
そして攻様も、据え膳はあっさり食っちゃうし、
嫉妬して受様を苛めちゃったりするんだけど、
肝心な所ではやっぱりカッコいいv
ある意味定番から外れた主人公な気がします。
でも攻様は安定のスパダリ感v
まぁちょっと色々スケベオヤジ過ぎな気もしますが(笑)
ふと気づけば、これって10年も前の作品だったのですね。
その辺全く感じられないのは凄い。
お話的には面白かったんですが、
これは全く個人的趣味で、プレイにイマイチ萌えなかった!
なので評価は「萌×1」で!
中原一也先生&北上れん先生だったので、読まないという選択肢は自分にはなかったのですが、残念ながら、この作品は私の好みではなかったです。
攻め、受けともに、最後までキャラの魅力を今一つ掴めないまま読み終えてしまいました。受けの親友も、最後に腹黒キャラに豹変するよりは、最後まで受けに秘かに思いを寄せる面倒見のいい親友でいてくれた方が良かったような気がします。
下ネタ連発する、肉食系オヤジ攻めは、さすが中原先生!な感じでした。
ヤクザに一目置かれる凄腕の彫師・今井×元アルコール依存症だったというバーテンダー・門脇。
受けの門脇には、女関係にしろ酒にしろ一度身を持ち崩すとどうしようもないのに、独特な庇護欲を掻き立てる面がある。
なのに不思議と女々しさやイラつきを感じずにすんなりと読めたのは、結構肝が据わっているというか図太さもあるキャラだからだと思う。
強面ヤクザ相手にも紙一重のやり取りが出来る位だし。
そんな雰囲気なので少しコミカルさもあって重苦しさもなく読みやすい。
その中でも「アンタの綺麗な背中に惚れた」という攻め・今井の絶妙な口説き具合や、他人の背中に入れ墨を彫る様子にエロい雰囲気を漂わせていて、萌えツボはきっちり押さえられている。
何だか中原さんの書く渋いオヤジ攻めに魅力を感じるのが分かる気がする。
但し、エッチシーンには異物挿入もあるので苦手な人は要注意。
個人的にはマニアックなエロシチュエーションよりも、今井のねっとりとした絡みと言葉攻めで、酒に流される代わりに快楽で酔わせようとするのに萌え萌えだった~!!
あと、実際に読んでみた後に解ってもらえると思うのが小説のタイトルの絶妙さ。
まさにドンピシャ!!と唸ること請け合い。
中原さんの本はこちらが初めて。
読んでみて、最初の数ページでその文章に惚れました。
読みやすいなぁとか、
面白いなぁとか、
好きだなぁを通り越して、
惚れる……と思った小説は初めてかも。
まず、登場人物が話したり考えたりする時の、言葉のチョイスがすごく好み。
" まるで ~ " " ~ のよう "
これら が多用される比喩的な言葉の数々も、読んでいてとても心地いい。
あまりに多いので、中原さんの頭の中はどんな感じなんだろう?と覗いてみたくなるほど。
メインの登場人物にもかなり惹かれました。
受けは、
押しにめっぽう弱くて女性関係で問題を起こし、
それが原因でアルコール依存性になった過去を持つ、バーのマスター。
結構ぐるぐると考えるタイプ。
ダメ男だけれど、そのダメさ加減がなんだか可愛くて母性本能をくすぐられるのです。
お相手は、
彼を熱烈に口説く、30半ば、無精ひげの似合う大人の色気たっぷりの刺青彫師。
愛の言葉はダイレクトにサラリと口にする、基本軽めな素敵オヤジ。
その愛の行為は濃厚で、激しい。
男とのセックスが初めての受けに、
指の次に入れたのが、高級な大粒のチェリー8つ……って激しすぎるでしょ…
登場人物に生々しさがあるというか、
キチンとし過ぎていない感じが、すごく自分好みでした。
刺青を彫るシーンと、
過去に沢山の女性を相手にしてきた受けが、彫師相手に望んで女のように抱かれるシーンは、
艶めかしくて、色っぽくて、帯びた熱が感じられるようで特に素敵でした。
いつも軽い人が、真摯に仕事に打ち込んでいる姿……
そもそもそれだけで絵になる格好よさだと思うのですが、
攻めの刺青を彫る姿は、それだけじゃない際立つ風格や美しさがあるのです。
周りの空気を一変させる、その言葉たちがとても素晴らしい。
そしてセックスシーンは、
最初から果物使用で濃い目ですが、もちろん快楽追求ばかりではないです。
攻めの、男としての自信に満ちた獣ぶりと、根底に感じる愛情が堪らない。
これは虜になっちゃうよなぁ、お酒より中毒性が高そう♪
色々書きましたが、
要は、とにかく中原一也さんの文章にノックアウトなのですw
惚れる理由に十分な言葉は書けたかしら……
酔いどれ金魚ってなんだ?と思って手にとった一冊。
受けの門脇を一言で表した、ナイスなネーミングでした。
アルコール依存から立ち直り、断酒しなきゃ!と思いながらもお酒に魅入られているバーのマスターである門脇。
その門脇のセクシーな背中に惚れ込み、下ネタ連発しながら口説く天才彫り師の今井。
門脇は押しに弱く誘惑に弱いダメ男なんですが、なぜか読んでてイライラしない。どころか、少しかわいく思えてしまう。今井氏は、母性本能がくすぐられる、とか言ってましたが、確かにそんなタイプかも。変に女々しくない所が良かったかな。
今井は普段は言うことが即物的なワイルド系なんですが、真摯に仕事してる時の天才彫り師ぶりとのギャップがかっこよかった。
えっちは結構濃厚です。あんなものやこんなもの入れちゃったり・・・うん。でも、食べ物は大事にしなくちゃね。。
一気に読めたし、読みやすかった。でも、イマイチ心に残らないというか、可もなく不可もなくというか。読み返しはしないかな。