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これはとんでもない恋なんじゃないだろうか。シリーズ、ついに完結!!
シリーズ2冊通して、深みのある読みごたえのある作品だと感じました。
恋愛だけではなくて、人として成長していく過程での家族を中心にした様々な出来事を通して、キャラ達の喜怒哀楽を一緒に感じることが出来ました。
ラストのお話では重要な脇キャラだったゲイバーのママと常連客のアキのお話まで読めて、この2人にも色々あったんだとしみじみ。
なかなかここまで描かれた作品はBLでは少ないのではないかと思います。
1巻を読み終わった段階では、主人公2人がくっつくのはかなり難しいと思ったのですが、秀吾の粘りが後あと功を奏しましたね。
H度は全くないのですが、それとは別の感動が詰まってました。
前作、「ポラリスベル」ではなぜかモヤモヤが残ったままとなってしまったのですが、今回の「ポラリスまでの距離」ではスッキリ解消しました。
始めは年齢差…といってもただの年齢差ではない異質な感じに惹かれて購入しました。エロシーンはありませんが、それでもお腹いっぱい胸いっぱいにさせてくれる作品です。
10年後の秀吾のイケメンさにびっくり。そしてやはりお父さんもいい味出してます。最後、秀吾が優勢かと思ったら不意にお父さんが余裕を見せちゃうところもいいです。報われない恋だと思ってたので、叶う叶わないが実際しっかり描かれていなくても未来が続いていくような終わり方で満足しました。非常に好きな作品です。
絵が好みで購入しましたが、話も良かったです(Hはないです)。
ふと、車掌さんに興味を持つことから気持ちに変化が現れますが元彼女のお父さんだった事から悩みます。父子家庭なのと亡くなった奥さんを愛し続けてる車掌さんなので。
話重視の方にはお勧めです。
展開にやや生臭味が出て参りました。
BLとしてのそれもそうですが、生きてゆく事
それ自体に対する生臭味が。
この物語を受け入れるには物語の骨子だけ
ではなく登場人物の内面も受け入れないと
案外厳しいでしょうね。
そこまで含んだ上で物語を味わうと、さり気ない
深みを堪能出来るのではないか、と。
ファンタジーとは言い切れないBLも登場する様に
なったのは、それだけ界隈に奥行きと幅が
出てきた証明でしょう。
番外編に当たる『2丁目のキキ』はさり気なく
苦い話です。
評者の年代辺りで思い当たってしまう様な、
そう言う現実がふと重なり合ったりもしますから。
そこから一歩深い所を踏んだ所に筆の力を
感じます。
「ポラリスベル」の続編です。
前作ではあんまりBL要素は無くて、人との繋がりを星を交えて素敵に語っていく…って感じだったのですが、今回はちょっと進んで「高校生×友達の父親」って形におさまりました。
でもプラトニック。
好きな人は友達の父親。星が好きだとその人は言った。
好きな人の好きなものは、すごくいいものに見えてくる。
「星のことを教えてください」を口実に手紙のやりとりと、時々話もする。
好きでいられるだけでよかったのに、それだけじゃ済まなくなる。
おバカで相手は男女問わないで恋に自由だった高校生が、素敵な大人(友人の父親)と出会って必死に恋焦がれる話。そこに組み込まれる星の話がまた、物語を素敵に演出している。星好きには堪らない。
プラトニックなんだけど、死について真面目に考えてみたりとか。BL要素は増えてきたけど、根っこの部分は人間ドラマだった。駅長さんは、亡き妻をとても大事にしている。勝てないと知った時の人間は、とても弱い。
何だか色々と考えさせられる話でした。
激しい描写は全くないし、話が深いのでBLが苦手って人にも薦めたい1冊です。夜空に輝く星の神秘、人を乗せる電車、好きってだけじゃどうにもならない欲望。
純愛だった、と思う。