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2009年発表の短編集。
デビュー作の「あやしの君の恋煩い」よりも絵は古い感じなので、実際に描かれたのはこちらが先なのかもしれません。
「魔王の甘い契約」
「魔女」の異名を持つパティシエールのいるカフェ・洋菓子店「アンブレイカブル」が舞台のファンタジックストーリー。
その「魔女」の孫・亮が、パティシエとしての腕を上げて、遂に開かずの「資料庫」の鍵を渡された…だが、資料庫に入ってみたら中は豪華な部屋で、何とツノとしっぽのある「魔王」が住んでいたのだ!
…というお話。
亮が後継者になるのなら「契約」をしようと迫ってくる魔王・クロムだが、亮は素っ気ないしまともにクロムの話も聞かないし。
だがクロムは根気強く亮とおばあちゃん、そして店を守護しています。
そんなある日、おばあちゃんとクロムが交わした契約と、自分がここに生きている理由を知ってしまう亮…
…とシリアスな面も取り混ぜつつ、クロムの真の優しさを知った亮が素直になっていく様が描かれます。
はじめに書いた通り、絵柄は少々古い。しかし描き込みはしっかりしていて、クロムの衣装や背景なども手抜きなし。
「スクリュード」
ショットバー店長・三好とアルバイト学生・野崎。
野崎はいつも三好に親切にしてもらって、憧れや好きな気持ちがほのかに育っている。だが三好のしている結婚指輪が気になって…
…しかし指輪は単に女避け。可愛い、と抱きしめられ野崎は三好のものに……?
三好さんは下心があったようには見えなかったけど、なんか慣れてるわよねぇ…
「おいしいひと」
あるラーメン店のラーメンが大好きで通い詰めているリーマン。店長からも常連認定。ある晩店に行ってみると店じまい中だったが、店長が店に入れてくれて…
並んで食べる2人だけど、いきなり店長が!
…というわけで、このイケメン店長の方がノリノリ。お持ち帰り決定。攻め受けはわからないけど…私の予想は店長の襲い受けかな。
「魔王の甘い契約」番外編
クロムの大きなネクタイピン…実はドラゴンの美しい「眼」でできていて。
クロムと亮がいちゃつくのに怒って出てきました。ちっちゃくて可愛いちみっこドラゴンの「ドレイコ」です。
ドレイコも優しい亮が大好きになってクロムと亮を取り合う可愛いお話。
最近琥狗ハヤテさんにハマってます。今回もファンタジーあり、ちみっこも登場して満足な1冊でした。
魔王様は甘いものが大好きで、亮くんと契約を結ぶためにしょっちゅう迫っています。その迫り方とか焼きもちの焼き方が必死で魔王様らしくなくて、可愛くてキュンキュンしました。おばあちゃんとの契約の内容とか、亮くんの秘密など全てが分かった時には魔王様の熱い想いにじ~んときました。エッチシーンは相変わらず色っぽくて良かったです。
でも、何と言っても最後に登場したドラゴンの目玉のドレイコが可愛かったです。ちみっこなのに亮くんを守ろうとするし、ポジションは攻めだし(笑)3Pしようとするし(魔王様いわく、豆粒みたいな×××らしいけど…。ぜひ見たい!!)できればもっとこのお話で読みたかったな~と思いました。狗琥さんのお話はどれもキュンキュンするんだけど、もっと読みたくなって困りますね。
甘いもの大好き魔王様のお話~っ。
「魔女」と呼ばれるパティシエがいるお店でせっせと修行してる、その孫の亮。
だけどこの店には孫の亮でさへ入ったことのない部屋が1つ。
その店の資料庫としてある部屋の鍵は、おばあちゃんがいつも身につけている。
その鍵をとうとう譲り受ける事になり開けてみると…
そこにあったのは資料庫というものではなく、とても派手なお部屋
そしてそこに居たのはなんと「魔王」だったのです!!(本物)
過去におばあちゃんがどうしても叶えたい事
(有名なパティシエになることではないですよ)があって
自分の作るスイーツと引き換えに契約を交わしたらしい。
そして亮のスイーツを食べた魔王は気に入り、そのスイーツを糧に
今度はは亮と契約を交わそうと、いろんなチョッカイをかけてきます。
亮の方もだんだんと打ち解け、ドキドキもしてきたある時、
おばあちゃんと魔王が交わした契約の内容を知ってしまうのです。
いつもおちょくってばかりに見える魔王だったのですが
なんと大罪を犯してまでも自分の片翼を代償に、本当なら小さい頃
両親と一緒に交通事故で死んでたはずの命を救ってくれていたのです。
幼い頃から度々見る夢。
暗闇の中、片翼の人物に手をひかれて進む姿。
あれはこの魔王だったのです。
そこからのお話は想像つくと思いますが、魔王と契約を交わし
魔王は尻に敷かれながらのハッピーエンドですvv
そうして最後のショートになんとこれまた可愛いドラゴン登場。
いつも魔王の胸を飾っている目玉のタイピン
いつも2人のエロエロに挟まれて我慢の限界がきたもよう。
なんとその目玉の本当の姿は素直で、プライド高く、可愛らしい
30センチくらいの小さなドラゴンだったのです。
そのドラゴンと魔王とで亮を取り合うお話でした。
とにかく可愛いの一言です!!(そして笑える)
面白かった。
ちょっと抜けたところがまたオイシイ作品
もっと早くに読むべきでした(*`∀´*)ギョ
お話。
魔女と呼ばれるパティシエがいる洋菓子店。
そこの後を継ぐべく孫。もちろん魔女なんていない。
ところが、あるとき婆ちゃんに紹介されたのはなんと魔王!?
ちょっぴりファンタジーなのですが、あんまり暗くなくてよいですね。
というか、スイーツをたかりに来る魔王ってなによw
バカなネタで振っといて、過去のこと~なくだりではキューーンとさせられました。禁忌を破って救った子供。
それも今は大きくなり、甘い甘い・・・
巻末の甘くてエロいエピソード。これも好きです。
受の見た目がカワイイの系統じゃないのももちろんツボなのですが
「穴はひとつしかないのだよ」の問答が好きです。
そういうもんだいなのかねwある意味このちっちゃい子がどう攻として機能するのかも気になりどころでは有りますが
他短編2つ。
魔王ので盛り上がっていた心にはちょっと軽めだったかな
菓子界の魔女の異名を持つ祖母の店でパティシエとして修行中の亮。
彼はある日祖母から店の資料庫の鍵を渡される。
これは亮がほぼ一人前になった証で、ある意味試練だというのだが……
そこで彼を待ち受けていたのは甘味をこよなく愛する魔王(耳&尻尾つき)だった?!
甘味大好きな魔王様とパティシエ見習いのお話。
とにかく甘いモノと亮が大好きな魔王様、クロムがヘタレで憎めなくていいキャラだった。そんなクロムに振り回される亮にはお幸せにという言葉を贈りたい。
あと悪い大人のバー店長とか、魔性のラーメン屋とか。夜中に読んだせいか、全体的にお腹の空く話が多かったような(笑)
働く男っていいよねえ。
読み切りのドラゴンはすごい可愛いんだけど、しゃべり方がどうも苦手でくすぐったい感じでした。成長してクロムの素敵なライバルになってくれるのに期待。そんな続編が読みたいなあ。