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表題作キケンな誘惑(表題作 恋かもしれない)

OA機器会社員 天草史朗 25歳
ビール会社部長 祐徳昶 37歳

同時収録作品真行寺彰の恋

真行寺彰 生徒会長
菊池紀晶 元図書委員長

その他の収録作品

  • メロウ・ラヴァーズ
  • 温泉旅行の誘惑
  • あとがき・遠野春日
  • あとがき・金ひかる

あらすじ

祐徳 昶は37歳で大手ビール会社の営業部長。バツイチで中学生の息子がいるが、端整な容姿で有能な昶に憧れる社員は多い。そんな昶の恋人は、25歳の同性・天草史朗。職場でも家庭でも決して明かせない恋。迷い揺れながらも互いを求めてやまない大人の恋愛を描く「恋かもしれない」。息子の要カップルも登場する「メロウ・ラヴァーズ」の他、描き下ろしを含む短編2作品も同時収録。
出版社より

作品情報

作品名
キケンな誘惑(表題作 恋かもしれない)
著者
遠野春日 
イラスト
金ひかる 
媒体
小説
出版社
フロンティアワークス
レーベル
ダリア文庫
シリーズ
キケンな遊戯
発売日
ISBN
9784861343131
3

(5)

(0)

萌々

(1)

(3)

中立

(1)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
4
得点
14
評価数
5
平均
3 / 5
神率
0%

レビュー投稿数4

パパ編+生徒会長救済編

「キケンな遊戯」でちょっとだけ出てきた、受けの子のパパの恋のお話と、幼なじみの生徒会長のその後のお話。
こちらもやっぱり、お話自体が若々しくて、普通に読んでいると遠野先生の作品だということを忘れてしまう。
「恋かもしれない」
しっかり者の息子を家に置き去りにして、パパはこんな恋に溺れていたなんて、ビックリというか、ガッカリというか、、、
こういう無茶な設定が、若々しい作品だなぁって感じさせる要因なのかな。
「真行寺彰の恋」
要に振られた生徒会長君が、いかにして恋人を得たのかのお話。
彰といい、紀晶といい、この高校生はちょっとないかなぁ、、
こういう無茶な設定が、若々しい作品だなぁって感じさせる要因なのかな。
そして「温泉旅行の誘惑」。
パパ編のエチのみだけど、なかなかに力業のハッピーエンドで、こういう~以下略。

というわけで、この2冊、あの情熱シリーズや、あの茅島氏シリーズの遠野先生の作品っていう先入観を持たずに読めば、金ひかるファンとしてはけっこう楽しめる若々しいいい作品だと思う。

0

みんなまとまってよかったよかった

同時発売「キケンな遊戯」の番外編を集めた作品集になるんだとおもいます。本編の雅之×要カップルは添え物程度に登場するだけで、もっぱら要の父親・昶のカップルと、要の幼馴染・彰のカップルのお話です。

容姿端麗で仕事もバリバリなのに、中学生のこぶつきで恋愛事に淡白な昶は元妻と別れた後はまったくのフリー。彼のことを親の店に営業に来たときから知っていて、長い間片思いをしていた史朗が、あるきっかけで想いを打ち明けます。
告白後の史郎は常に揺らがず愛しい気持ちをぶつけてきますが、決して無理強いすることも無く昶の戸惑う気持ちも含めて包み込んでしまうような人物です。
昶の方もはじめは戸惑い、年の差とか立場、彼らを取り巻く人間関係などに悩みながらも「本当は誰かを守るより、誰かに縋るタイプの人間なのかもしれない」と認めてからは大胆になっていきます。
そこに時々息子の要が絡んでくるので、焦ったり恥らったりする昶の姿も楽しめます。
ショートショートでは雅之×要カップルと過ごす、照れくさいけれども心温まるクリスマスとか温泉旅行とかのお話も読めます。まったく、どうやって育てると要のように育つんでしょう?カエルの子はカエルってだけでしょうか?

もう1カップル、要に振られた生徒会長・真行寺彰くんのタナボタなお話。
傷心を癒すため構内の寂れた果樹園で喫煙していた彰が遭遇した“乱れた姿の菊池紀晶先輩”。
クールビューティーな外見に反して蓮っ葉な口を利き、お互いの秘密を口止めするため誘ってくる紀晶と関係を持っちゃってから始まる物語。
ギブアンドテイクな関係を続けるうちに彰も恋愛感情を持つようになり、紀晶の過去を知ってもなお気持ちは冷めず、“ホントのこと”を聞かされてより愛しくなっちゃったっていう話。
「キケンな遊戯」には先輩は登場していなくて、1年の「桃田」くんとくっつけるのかなと考えたりもしましたが、ふーん、そうきたんですね、でした。

それにしても、大人と高校生それぞれのお話を読むと、やっぱり大人の話が好きな私でした。

2

父の恋、その時息子は!!

この本を手に入れたから、前刊を読み直した。
このお話は、要の父のお話、前刊の時に、ワインを飲みながら、
打ち明け話があった、その父の恋は、息子と同じ、
相手は男の人、それも年下・・・う~ん、いっしょだね。

年下の彼は、一回りも違うが、恋した年季がちがう、
高校生のときに、父に一目ぼれというのだから、すごい。

10年間思いを寄せていて、それにほだされた父、
あまりに、擦れていない父に、ムフ!!

いつしか、要にたいして、不良の父になっているみたい、
一番のみどころが、要が予告なく帰ってきて、

父と恋人の、情事を盗み見したところ、そして翌朝、
二人が顔をあわせて、ばつが悪そうでいて、開き直り、
素直に恋人自慢をするところ、とてもいいです。

前作より、楽しい作品でした。

番外編は、生徒会長の彰の話、前刊にも登場して、主役を食ってしまう
くらいの、存在感があったが、今回では、恋のお話、
相手は、年上といっても、受けから言うと、年下、

作者は、年下受けが好きなのかな?
この話も好きでした。

最後のページの、魔性のパパは、とっても受けた、萌です。

0

苦手要素のカタマリ・・・

『キケンな遊戯』のスピンオフになるんでしょうか。

私は『キケンな遊戯』はどうもいまひとつだったので、こちらは(設定はすべて苦手と言ってもいいくらいなので)もうまったく気乗りしませんでしたが買ったからには読みました。結果、やっぱり合わなかったです。

まだしも前作の方が(少なくとも設定は好みだったし)マシでした。

もともと年下攻は苦手なんですよね。前作も年下攻でしたが、高校生同士だし年の差はほとんどないのでそれほど気にならなかったんです(好みではないですが)。
それに比べてこちらは一回り違う。それだけでもう無理なくらいでした。

まあ昶(受・前作の受である要の父)は実年齢はともかく『オヤジ』と言うには程遠いイメージではありますが。年齢設定がヘンなんじゃないのか!?と思うほど。

う~ん、まったく面白いとは思えませんでした。どうも遠野さんとは相性良くないみたいです。

前作と同じくイラスト買いなので、イラストだけでもういいと思っておきます。

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