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表題作プラスティック・ロマンティック

お調子者の男子校生 梅吉丈
有名俳優の庶子・有名私立優等生 坂上千緋呂

同時収録作品ロンリーロードローラー

沖田寿継 会社員
天野ヒロキ

あらすじ

携帯電話もインターネットもまだ知らなかった1980年代初頭。お調子者の高校生・梅吉丈は、街で偶然見かけた硬派な美青年・坂上千緋呂にひとめ惚れする。これぞ運命の出会い! と張り切る梅吉を横目に、有名俳優を父に持つ千緋呂は自分のありようを見つけられずにいた。しかし、型破りながらまっすぐな梅吉の言動に、千緋呂は今までにない感情を覚えはじめて!?
出版社より

1980年代の男子高校生のケーハクそうで複雑な恋愛模様。
熱い語り口調でさらっと紐解かれます。

作品情報

作品名
プラスティック・ロマンティック
著者
日の出ハイム 
媒体
漫画(コミック)
出版社
大洋図書
レーベル
ミリオンコミックス HertZ Series
発売日
ISBN
9784813051718
2.7

(9)

(0)

萌々

(1)

(6)

中立

(1)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
4
得点
23
評価数
9
平均
2.7 / 5
神率
0%

レビュー投稿数4

無意識熱愛

表題作は同じ版元の『針のかたなと御器のふね』同様
セックスのセの字も匂わせない調子で展開されます。
でも熱愛加減がとてもしっかり伝わる良い作品です。
評者も一応80年代を体感してきておりますので描かれた
情景に大変懐かしさを感じますし、又気恥ずかしさも
感じます。軽そうで、でも熱血だった、そんな時代でした。
そう言う時代の男の絆物語、と言う感じでしょうか。

併録作は残された者同士の邂逅と追想劇。
一人の男を語る二人の立場が何かを生み出す、そう言う
物語です。

4

20年以上昔のお話・・・って・・・そうか、昔なんだ

'80sのオマージュとして描かれたとのことです。確かに、そこかしこに懐かしい時代の片鱗がうかがえます。

育ちはいいけれど頭の悪さを自覚していて、不良っぽい外見の割には律儀なタイプの男子校生・梅吉丈は、偶然見かけた美少年(高校生なので、私は青年とは言いたくない)坂上千緋呂に一目惚れ。積極的にアタックするのですが・・・

複雑な背景を持つチヒロックのこころをしつこいほどアタックしてくるウメがどうほぐしていくのかが読みどころでしょう。「ニクいぜウメちゃん」っていう副題を付けたいくらいです。
ラジオの深夜放送であったり、カセットテープであったり、ファミレスでお茶であったり、文化祭でベル○ラであったり、「携帯もインターネットも個人情報云々も無かった時代」はあれでものどかだったんだなぁと感じました。
それこそ、ほっぺにチュまでに行き着く時間の長いこと。で、それでお終い、それもありだと思います。後でその後の二人のことや、サトシ×ヒカル(ウメの友人)の詳しいお話も読みたいな。

同時収録の「ロンリーロードローラ-」でボロ泣きしました。ツボったっていうやつです。「一人の真面目な男の死」を悼む二人の男と星空と・・・世の中の理不尽さと気持ちが通じ合うことの安心感、これって泣き要素ですよね。こんなに短いお話なのに感動しました。

3

80年代って四半世紀以上前なんだ

そう考えると、もう、むしろ歴史物なのかも。

80年代って、バブルに向かって、みんな浮かれて、キラキラ、ピカピカな気分。
まっすぐ前向きで、楽天的。

そんな時代が、今のきれいな絵で描かれている。

ストーリー自体は、80年代の、ださくて恥ずかしい純情さにあふれていて、これぞ青春っていう甘酸っぱい気持ちがたのしい
ただ、絵が、
この作品に関しては、絵がきれいすぎて、逆にあの時代の雰囲気をそいでいるような気もする。




2

カバー下は「10円が無いと切れる(公衆電話)。」エピソードです。泣

うわー、これはノスタルジック、という感想を持つべき、なんですよね…
2009年に、1980年代をリスペクトして描かれた作品なのです。
ということで、スマホどころか、ネット環境は無く連絡方法は自宅への電話だけ、という時代の、高校生同士のかわいい恋。

有名俳優の愛人の子であることに鬱屈した思いを抱いている千緋呂に一目惚れ?したちょっとヤンキーっぽいウメ。
父親が急死し、マスコミに追い回される千緋呂を元気付けるためのメッセージは、ラジオの電リク!
うっわー‼︎若い人って電リク知ってるのかなぁ…ここに激しく反応してしまいました。
色々頑なだった千緋呂が明るく接してくるウメと親しくなることで段々年相応になって、周りの友人たちとも自然に接するようになる。
そんな感じで、ウメと千緋呂はすごく気恥ずかしい初恋みたいな感じのちょっとしたチュウのみ。エロは全く無し!でもそこがいい。
物語後半は、ウメの友達のサトシとヒカルのお話です。
この2人は、描写は無いのですが多分もうHしてるんだよね⁇でもサトシの方は、ヒカルの事は好きだけどちょっと軽いコだと思ってる。そんな温度差がありつつのカップルとして描かれています。

「ロンリーロードローラー」
絵柄的に、主人公が「プラスティック〜」のチヒロにそっくりで、はじめはプラスティックの描き下ろしなのかと思ってしまいました…
それぞれ自転車旅行とクルマの旅行、車が自転車を引っ掛けてしまい自転車が壊れるが、聞けば目的地が同じ。共に北海道に行くことに。
ところが話しているうちに奇妙な共通点が…
…というお話。2人で見る一面の星空、宇宙…その壮大さが美しい。

1

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