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表題作恋する嘘つき(1)

旅行と放浪が趣味のフリーター 進堂新
引きこもりの書道家 花房一美

あらすじ

「一美(かずみ)へ。もう俺を待つな」──
旅先で偶然預かった意味深な葉書。
好奇心旺盛な新(あらた)は、受取人の一美を
探して届けに行くことに…。
ところが酔った一美に売り専ボーイに間違われ、
ホテルに直行!! 寝物語に、葉書の差出人への
一美の片恋を聞いてしまう。
葉書を渡せず悩む新は、
勢いで住み込み家政夫に立候補して…!? 
出版社より

作品情報

作品名
恋する嘘つき(1)
著者
こいでみえこ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
徳間書店
レーベル
Charaコミックス
発売日
ISBN
9784199603983
3.3

(3)

(0)

萌々

(1)

(2)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
2
得点
10
評価数
3
平均
3.3 / 5
神率
0%

レビュー投稿数2

なんて健気な…

このお話、お話の冒頭でで攻め様と受け様の置かれている立場が分かるのですが、受け様の状況がもうそれだけで切ないです。
親友の悟史を学生の頃からずっと好きで、旅行好きで世界中を旅してまわっている悟史の帰りを見返りもないのに待っているという一美。
悟史も一美の気持ちを知っているのですが、気持ち悪がって避けるというのではなく、「親友」という立場で理解してくれて、好きでいてくれていい、という立場を保っているというのですが、これは普通ならかなり辛い状況です。
それでも悟史の帰りを待てるのが幸せ、と見返りも求めず待っている一美なのですが、叶う事のない恋の反動か、彼は時折寂しさを紛らわすのに男娼を買っています。
主人公の攻め様、新も旅行好きなのですが、旅行先の外国で地元の人に山中で見つけられた身元不明の鞄の中にあった絵葉書の受取人(これが一美なのですが)にその葉書を手渡すためにわざわざ家を探し当てるのです。

お話としてはなかなかロマンチックな始まりで、ドキドキします。
物語の視点は攻め様と受け様の両方から描かれていて、最初は攻め様の視点から始まるのですが、二人がお互いが気になり出したころから受け様の視点からも描かれるようになり、読者には2人が惹かれあっているのが中盤で分かります。
ただ、お話はそのまますんなり進まず、すんなりとくっついてくれないのが焦らされるところ。
2巻での展開が楽しみです。

1

見えない壁

なぜだか理由はよく分かりませんが、元気がよくて人懐っこいおにいちゃんと、ワケありで線が細い年上美人がだんだんとほだされていくお話、こういう話が好きです。

片思いのまま一途に、旅立ってしまった一人の男・悟史を思い続けている書道家の一美。
旅先でたまたま一美あての悟史の葉書を預かり、自宅までは突き止めたものの渡すか否かを迷っているとき、一美が依頼した売り専ボーイと間違われた新。
放浪の旅から戻り、働き先を探してもいた新は、葉書を渡せないままたまたま家政婦募集中だった一美の家へ家政夫として住み込みます。
そして、祖父の遺産があるのと、仕事で辛い思いをした経験があるのとで、大した仕事もせずに引きこもりがちな一美が自立できるようにとあれこれと世話をやき始めるのでした。

二人きりのとき売り言葉に買い言葉で、ビジネスとして一美を抱くことになった新ですが、彼の寂しさや一途さを感じるにつけだんだんと自分の恋心に気付いていきます。
一美が少しずつ社会復帰の気配を見せるようになってきたのにトラブルが発生、ネガティブな思いに囚われだしたときに、本来ならば重なるはずの二人の思いがすれ違ってしまい、自分の本当の気持ちをどうしようかという場面でお話は終わっています。
きっと上手くまとまってくれるのでしょうが、早く続きが読みたいです。

一美が書道家なので、日本家屋とか普段着の作務衣とか、シチュエーションも魅力的です。

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