BLコミック&BL小説、業界最大級の品揃え!
世界観がしっかりしていて読ませてくれるお話です。
上巻で無理やり蔵の中で蒼磨に犯された正崇。行方不明の兄を助ける代償に言う通り身体を自由にさせろと駆け引きを持ちかけられ渋々了承。
蒼磨の腹違いの妹、櫻子にいじめられて、蒼磨には何度も犯されて疲弊していく正崇。
色々あり激昂しながら「あんたが死ねばよかったのに!」と言い放った後に両手首を切って自殺未遂を図った蒼磨に、どうして自分に固執し執着するのか気になり始めてしまう。
蒼磨の過去に何があったのか。
それを知る為に葛城邸に向かった事から大きく話が展開していく。
嫉妬に狂った葛城から強姦、激しい暴力、それよりもショッキングな蒼磨の過去の暴露。
これで一気に話が盛り上がりを見せたところで、下巻に続く…です。
山場がラストにあって早く続きを読みたくなるような構成がとっても上手でした。リアルタイムで読んでいたら1年待たされていたなんて、焦らしプレイだわ。
上巻では心に闇を抱えつつもキラキラ素直そうな正崇が、とことん堕ちていく中巻。
実は蒼磨も可哀想な人なのかもしれないとうっすらわかり始めて……。
最後はどうなるんだろう。
この作品、あとがきがあって作者さんの思いがガッツリ書かれています。ボーイズラブとしては描いておられないそうです。たまたま、男性同士で描いただけで伝えたかった事は恋愛の部分ではないと。
たしかに、中巻においても恋愛はしていません。いろんな執着が描かれています。
BL誌ではないレーベルから出版した作品だからこんな内容が出せたのか。本自体も漫画なのにハードカバーってすごく珍しい気がしました。
ドロドロは続くよどこまでも〜。
て、さくっと爽やか路線になることはないとわかっていますがw せめてドロドロがおさまったらシリアスモードになったりしないかなと思ったら更に倍!でした。
田神が蒼磨に手込めにされて、気持ちでは反発するけど身体は拒否しないという…あるある。
でもまだ拒絶していてがんばってるなと思ったら最後、行っちゃいましたね。
自分の言葉で蒼磨を傷つけて、自殺未遂までされて、自分なしでは生きていけない…と思わされてしまったのか。
蒼磨の闇は深く。狭い家の中でこの人たちは何をやっているんでしょう。
お人形の蒼磨に惹かれた人は執着しておかしくなってしまう。なんでなんですかね。妖しい美貌に魅せられて? あの容姿がいけないの?
人形だから自分のものにできると錯覚してしまうということなのか。
上巻からそうですが、やっぱり誰にも共感も感情移入もできず、ただただ客観的に読んでいます。なんかたいへんだな〜と。入り込めず楽しめなくて残念です。自分が。
心に傷を持った2人が出会い、お互いの欠けた部分を埋め合いつつ徐々に惹かれてゆく。BLというか、それぞれの心の隙間を埋められる相手がたまたま男だったというだけなのかなと思いました。
まだ戦争が起きていた頃の話なので、時代背景なども考えると切ないですね…。戦死しない限り、彼らには長生きして欲しいなと思いました、、。
凄く胸に響く作品です。重いですが間違いなく傑作です。こんな作品滅多に出会えないと思いますよ…
中巻も相変わらずのスピード感と濃さで、まったくだれることなく終始楽しんで読むことができました。蒼磨も田神も美しさに拍車がかかっていきますね。上巻の時点では、私も蒼磨の田神への気持ちは、確かに今まで他人に向けてきたものとは異なるけれど、何か辛いことなどがあればすぐ手放してしまえるくらいのものなんじゃないかと思っていました。BLを読んでいるとよくある、相手を想って身を引くシーンが来るんじゃないかとか。
でも、蒼磨はこの巻ではけっして田神の手を離さないんですよね。一度手を出したことで相手も堕落させる覚悟が決まったのか、田神がどんなに辛そうにしていても、彼は束縛の手を緩めない。櫻子に指1本触れるな、とまで牽制するほど、彼は田神を自分だけのものにしたがっている。田神には酷だけれど、読者としてはそこまで熱烈に受けを求める姿に悶絶してしまいます。田神に負けず劣らず、彼も存外真っ直ぐな男だったのだと。それは、後にも先にももう田神のような人は現れないだろうという、藁をも掴むような気持ちから来ているのかもしれないけれど、今まで周りから人形扱いされ、自分も無感情に甘んじていた彼の初めての熱情なのだとしたら、私には彼を責めきれません。葛城にどんな制裁を下すのかも楽しみです。
少女漫画で有名なこの方がBLを書いてることをつい最近こちらの掲示板でしり手を出してみました。下巻が手に入らなかったので上中巻のみ。
いや暗い・・・上巻はのっけから風呂場の自殺?シーンからはじまり所々すこーしクスっとなるところはあるものの基本 心も体も痛くなる描写ばかりですう(泣)もう傷つけているキャラも傷つけられているキャラも読んでる私も痛い・・・
エロ(と、いっていいのかどうかわかりませんが)の描写が独特で。コップが割れるシーンで表現していたりと感心しました。
うん・・これ確かに名作ですよね。
ただ話がBLでなないと思います。
「L」の部分があんまり見えません・・そういうものを求めちゃいけない漫画かな?
基本LOVE目当てで読んでいる私なので読ませるものはあり、作品の凄味は半端なかったのですが「中立」とさせていただきました。
ちなみにこの漫画のなかで面白かったのは作者様中巻の「あとがき」でした。
「BL」描いたことはもちろん読んだこともなかったそうで。
なのにここまで描ける彼女のクオリティの高さが窺えます。
そして描いている作者様がものすごく痛がっているのが笑えました。
下巻は・・機会があったら読みたいですが・・あまりの痛さにしばらく新規本を読む気が起きらなくなってしまったので当分はいいです・・。
元気な時に読まないと地までへこむ作品かもしれません・・。