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表題作オモチャになりたい

千澤口杜和・高校教師
石原世都・29歳・高校教師

その他の収録作品

  • オモチャにしてたい
  • あとがき(崎谷はるひ)
  • あとがき(明神翼)

あらすじ

もうじき30だというのに顔も身体も『子ども』らしすぎる石原世都は、気が弱い私立高校の美術教師。そんな世都の秘密…それは、年下の同僚・千澤口杜和と恋人同士だということ。杜和に厳しく、つれなくされ続け、世都はいつか愛想をつかされるのではとビクビクしていた。しかも『お仕置き』だという彼のエッチは、いつも死ぬ程ヤらしく気持ちよくて、世都はますます溺れてゆき――。
出版社より

作品情報

作品名
オモチャになりたい
著者
崎谷はるひ 
イラスト
明神翼 
媒体
小説
出版社
フロンティアワークス
レーベル
ダリア文庫
発売日
ISBN
9784861343254
3.2

(47)

(10)

萌々

(11)

(14)

中立

(6)

趣味じゃない

(6)

レビュー数
17
得点
142
評価数
47
平均
3.2 / 5
神率
21.3%

レビュー投稿数17

変わったカップルだなあ

かなり変わった受け攻めだと思ったのですが、面白かったです。
ストーリー自体はあまり抑揚がないと思ったので、ストーリー部分がもう少ししっかりしていたら神評価をつけたかったです。
カップリングはとても気に入って、他にもこの二人のお話があるなら読みたい!と思ってしまいました。

ストーリーは、同じ高校で働く教師のカップルの日常生活を描いたもので、二人の同棲生活と、何故付き合うことになったのかの説明が受け視点で書かれています。
ほとんどこの二人の紹介のような中身で、イロイロあったりケンカばかりしてるけど結局バカップルなのでは…という感じのなのですが、それが非常に面白いです。

子供っぽくてお人よしで騙されやすい世都と、年下とは思えないほどクールで博識で意地悪な杜和。
ストーカーされていた世都を杜和がたまたま助けて、なし崩しに関係を持ってしまい、杜和が責任を取るといって同棲に至っています。そのため世都は仕方なしに杜和が付き合ってくれていると思い込んでいるのですが、ノーマルの人が男性相手に仕方なしにつき合ってあげて同棲するなんてそんなまさか^^;
なので、勿論クールに見える杜和は世都にベタボレでかなり独占欲が強いのですが、それもBLのお約束ですよね。しかし杜和はそれがかなり極端で、究極的です。

最後にちらっと杜和視点が入っていますが、そこまで読むとかなり面白いカップルだなあーと感じました。杜和は、自分がたまたまターゲットに好意を持ってもらったストーカーだと言っているのですが、その表現がまさにピッタリ!です。

そしてかなりえろい。何を言ってるか自分でもわからず、杜和の好きなように作り変えられていく様子がほんとにえろいです。
「頭がわるそうでえろい」という表現は聞き方によってはバカにされてるみたいだけど、杜和の愛を感じます。杜和の敬語とタメ口を使い分ける口調も楽しかったです。

カップリングとしては楽しくて楽しくて神評価をつけたいと思います。
ただ、酷い攻めであることに変わりはないので、Sな攻めが好きでなければ合わないかも。好みが別れそうな作品だと思いました。

1

わたしは好き

好みが分かれる話だとは思いますが。
攻めも受けも執着してるのはお互い様なので問題無しです。
ダメダメな受けの事も攻めはまるごと愛でているし、受けも攻め以外の事はどーでもいー( ̄▽ ̄;)
ラブラブバカップルですね。

受けの世都浮気疑惑の場面では、攻めの杜和の嫉妬心をもう少し見たかった。
世都に送ったメール数件により、それまでには感じられなかった杜和の想いが垣間見れたシーンだったので。
ホントにただのオモチャ扱いかよっ!と心配してたんです、私。
なので更に、世都がマンションに帰って来るまでどんな風に煮え煮えになっていたか、とかの描写があったら私的には大満足だったろうと思います。

0

頭悪い子=エロい子

設定が教師というのは必要かなと疑問が残りました。セツは高校教師なのに知的キャラじゃないという。ただのエロい子w
そういう受け様なのでドSのトワとのバランスいいカップルだと思いました。

素直に乱れる淫乱な受け様を楽しめます。

0

実は両方天然??w

私にとっては大当たりでした。というか、いつもの崎谷クオリティにほっとした、というのが一番近いかもしれません。

崎谷作品定番のダメだけどかわいい受けとS傾向メガネイケメン攻め。展開も何の変哲もありません。だけど、これが安心する~。

面白かったのは、攻めが意外と天然なところ。受けに対して無意識に執着していて、その執着が尋常じゃないことに気づいているのかどうか(笑)ほかの男と会ってたと知ってムキになったり、ただSなだけじゃなくて可愛かったです。でも、無意識なので普段は非常にツン。・・・結局どちらも天然で、そこがまたほほえましく、萌え萌えでした。

0

愛にもいろいろあるけれど…‼

崎谷先生は大好きなんですけど、この作品は、間違いなく好き嫌い分かれるお話だと思います。
良くも悪くも、ストーリーもキャラも崎谷作品全開でした(笑)
多少でも甘さを感じられれば、救われたんですけど、私は残念ながら苦手作品でした…。

攻が、S度数全開でエロに特化し過ぎていて、受は天然ドMなエロおバカさんといった、SMフル全開な展開のお話です。

本当に、最初から最後まで、攻めが冷酷で、ツンツン状態が崩れないんです‼
甘さが全く感じられない、痛い系のお話でした。

内容は、英語教師の杜和 × 美術教師の世都…高校の元先輩・後輩で再会&年下攻もの

世津が30歳という年齢にも関わらず、頼りなさ過ぎて、ストーカーには狙われ通しだし、口調は子供っぽく隙だらけ‼
この辺は崎谷作品では良く見受けられる受様ですが、どうも後ろ向き過ぎる性格で、本人なりに成長していかなければと努力は認めるんですけど、結局は杜和には抗えない過ぎな所が痛かったです。

杜和は、凄くキレもので、精神的にも肉体的にも世都を支配しています。
良くいえば溺愛なんですけど…恋愛にはいろんな愛し方があるにしても、自信家で自分本位過ぎてついていけませんでした。
ここまでデレないキャラも珍しいかと思いました。

2人だけの世界観でお話が展開していくので、もう少し、学園生活のお話や脇キャラが出ていてくれたら印象も変わったかもしれません。
全力投球なSM好きさんにはオススメしますけど、崎谷作品が大好きだけどどうしようかと感じてる方は、多少は覚悟して読んだ方がいいかもしれません(笑)

1

可愛いんだけど…

29歳でコレかぁ~と思うと、なんだかいろいろと冷めてしまいますw
もちっと若い設定だったらもっと萌えられたかなぁ…と。

ツン9.5デレ0.5ドS×天然で淫乱ドMちゃん
って感じでしょうか。
杜和のツン成分が多すぎて、世都目線になると切なくなってしまいます。
…が、世都自身びっくりするくらいうじうじ君なので、杜和目線になるとこれはウザイだろうなぁとw

どうにも二人のキャラが極端なので、最初は「中立」かなーと思って読んでたのですが、
「オモチャでいい」「いいオモチャ見つけた」とお互い思っている事もあって
結局割れ鍋に綴じ蓋カップルなんじゃん!と思うと、これはこれでアリかな、と。

攻めに冷たい言葉を投げかけられるうじうじ君が好きな方におすすめ。

1

いつもとは違う

 もうじき三十だというのに、顔も身体も『子ども』らしすぎる石原世都は、気が弱い私立高校の美術教師。
 子どもっぽい見た目から生徒からの扱いも軽いものだし、「美術」という受験には何の関係もない教科の担当のせいで職員室にも居場所がない。
 そんな世都にも秘密が一つだけあった。
 それは、年下の同僚・千澤口杜和と恋人同士でしかも、同棲しているということだった。

 実は、世都と杜和は高校の先輩・後輩の間柄だったのだが、水球部のエースとして活躍している杜和を美術部に所属していた世都が一方的に見つめるだけの関係だった。
 言葉を交わしたのはたった一度、世都が他の水球部の連中に絡まれていたのを杜和が助けてくれたのだった。

 そんな時を経て、再び同僚として再会した世都と杜和だったが、世都が付きまとわれていたストーカー男に襲われたのをきっかけに、「放っておけないから」と世都は半ば無理やりに杜和の部屋に匿われることになる。
 そしてそのまま三ヶ月――。
 何度か荷物を取りに自宅へと帰ったけれども、その往復は杜和の車で杜和の護衛付きでの行き来で。
 ついには、家賃を二重に払うのが「もったいない」という理由で世都の済んでいた家を解約されてしまう。

 とんとん拍子に進む物事に、世都は困惑する。
 そして何よりも「どうして自分を抱くのか?」との問いに杜和に「そんなことどうでもいい」としか答えてもらえなかったことに、自信を喪失していて、杜和が傍にいてくれるのなら「何でもする」状態になってしまう。
 ましてや、自分のどんくささから、呆れたような返事しかしてもらえなくて、ますます世都は杜和の言いなりに……。
 そして何かと失敗をやらかす世都に対して杜和がする『お仕置き』はエッチなものが多くて、いつも死ぬほどヤらしくて、お仕置きなのについつい世都は感じてしまい、その行為に溺れてしまう――。

 という感じの話でした。
 実は杜和は世都のことを最初に会った時から気になっていて。
 世都がストーカー男と知り合ったSNSの管理をする会社に勤めていて。
 世都の居場所を知って、その仕事を辞めて世都の職場に再就職してくるくらい世都を独占したいと思っていて。
 無理やり同居を押し通したのも、杜和の独占欲の表れなんだけれど。
 ちょっと天然でぼけたところのある世都は気づかない。
 気づきそうになったら、杜和がエッチで陥落させちゃうから、いつも答えまでは行き着けない。
 そういう二人の関係で。
 杜和は自分でも自覚しているとおり、「対象に好かれたストーカー」。
 世都の泣き顔が好きという鬼畜っぷりで。
 それゆえ、世都を困らせたいから自分の気持ちをはっきり伝えようともしない。
 結局、最後までそういう甘い雰囲気になりませんでした。

 まぁ、内容についてはそんな感じなんですが、個人的にびっくりしたのはこの作者さん、こんな話も書けるんだ!? ということ。
 近頃この作者さんの話を読むことが多いんですが、大体が胸の苦しくなるような切ない系の話が多い作者さんのイメージだったんですが。
 今回のこれはやたらえっちなシーンが多い。
 普通に会話しているよりも、そっちのシーンの方が多いんじゃないか……と思うくらい。
 確かに、杜和に本当の気持ちを言ってもらえない世都の気持ちは切ないっちゃ切ないんだけど、でもやることはバンバンやってて……。

 かなりびっくりしました。

 いつものようなちょっぴり切ない系の話を期待するのであれば、オススメできませんが、個人的にはこれはこれで有りだと思うので、ちょっとえっちが濃くても大丈夫! という人にはオススメします。

1

愛すべきおもちゃ

初恋の人をストーカーから守るために高給取りを退職して教師へ…ってそこまでするか!?
しかも自身ストーカーなみなことをしてっっ
あるいみすっごくバカップルだと思いますね^^;


セツに余計なことを考えさせないように自分のことだけを考えさせる攻めくん。
優しさがあるんだけどすっごくS!!
しかも受けくんがS調教に気づかずに攻めくんの思うがままに育っていくのが可愛かったw

だけど結局ラブラブ、エロエロなのにタイトルのままおもちゃでいいってそれで良いのかセツ!!と思ってしまいますねー

攻めくんも自分の物にしたくておもちゃにしてたいって!
嫉妬して、「杜和スキ」と言わせたのにおもちゃでいいんですか!?


まあ、結局2人ともお互いのことしか考えていないバカップルでしたv
Sすぎて胸が痛むおもいだったけれどエロ多くて大満足っw

0

あたま悪そうでエロい、確かに~

ライトなエロ話ですねー、クールな顔してちょいS攻と不器用ちょいアホM受で教師同士。
年下攻ですが2歳差だし、攻がクール系で受が童顔なので年下攻って感じは全く無いです。

高校の元先輩後輩同士が同じ高校の教師で再会。
世教[受]はゲイで不器用でちょいアホ受で高校時代から杜和[攻]に恋してて、再会後にストーカーから助けられた事からなし崩しに杜和とセックスして同居しちゃいます。
作中に「あたま悪そうでエロい」っていう台詞があるんですが、確かにそんな感じのエロです。
鬼畜攻の部類に入るんだろうけど、受は羞恥心はあるけど淫乱っぽいので痛さはないのでエロエロしてる割にはライトな印象。
世教は学生時代、杜和をスケッチしてはその絵を見て自慰しまくってたりとか何気なく変態。
なんかやたらセックスしまくってる話って印象かなー。
「オモチャにしてたい」は杜和視点、これは杜和も世教を好きなんだよーって話でした。
結局君達、ラブラブバカップルでセックス大好きじゃーんってのが読み終えての感想。

1

アホの子受は好きだけど

アホの子な受は、わりと好きなんですが、アホな上におバカで、さらにイイトシをしているのは、ちょっと無理でした。攻も悪趣味というか、ある意味、お似合いでいいんじゃないの、と呆れる感じ。
何事も、ほどほどにお願いします。

0

オモチャ

思わずウホ☆と唸りをあげてしまいました(*´ω`*)
面白い。
始まりは高校生の時。
ずっと見ていた相手との出会い、別れ、再開。
受視点で進んでいくストーリー。
一途でずっと思い続ける様が、人によってはちょっと…と思ってしまうこともあるのかな…とも思いましたが、個人的には絶妙でした。
同じ職場で、つれなくされても。どうされても~
タイトルがちょっとヤベェよ(´∀`)と思ってましたが、そこまで弾けてもなかったですね(笑

逆に、最後の攻~の視点に思わぬ逆風いただきました。
『被害者に惚れられたストーカー』
ちょww
まさかのドンデン返しが面白かった。


気になったのは
恋愛証明書でもそうなんですが、作品の流れが似たり寄ったりなのはパターンなんでしょうか?
そこがちょっと気になったかな

1

オモチャでいいから

丁寧語陰険?眼鏡攻。
徹底して世都をこき下ろしている彼が実はかなり執着系といいますか、主人公を手に入れるために人生の色々を捨てて裏から画策しまくってるのには結構萌えます。
そういえば年下攻だなあ。微妙に。

主人公の世都がこんな成人男性いねえよというかかなりきゅるんでファンタジーなキャラに仕上がっています。
普段ならこういうキャラ苦手なんだけど、今回そんなに気にならなかったのは攻とのバランスのおかげなのかも?
基本リアリティ重視のワタクシですが、今回はいいんですそこに萌えがあればという気分。

お互いにお互いさえいればいいといいますが、感情的に二人ともがひとつ突き抜けちゃっている感はあるような気がする。
なんだかんだラブラブなはずなのに感情的に最後までかみ合ってない二人の距離感が好きでした。
(こういうことを言うからM認定されるんだろうか)

最初から最後まで始終エロ多めで、そういう意味でもお腹いっぱいになります

1

閉塞感が凄い

セツセツセツ、俺の頭はセツでいっぱい。いつセックスしようか。

…このフレーズに引きました。ストーカーの言葉のはずなのに、「これを言っていいのは、実行していいのは自分だ」と世都を自分のものにするため、杜和は現在の職を捨て世都のいる学校に教師として再就職。

…果たしてこの作品の中で一番執着が濃く、恐ろしいのは誰なのかと考えてしまいます。
これって決してラブイチャエロバカがテーマの話じゃないよね…?どっちかっていうと、ほんのりブラックな作品だよね?と思ってしまいました…

世都は天然エロおばかというより、魔性めいた受けだよなぁと思いました。杜和も言っていましたが、世都の相手はよっぽど精神が強い男でないと無理だろうと感じました。
お仕置きだと言われても、杜和以外のモノで苛められても全て快楽に変えてしまう世都もなんか怖い…。本格的な調教もののBL作品より深いような気がします。

軽く読む分にはドMちゃんだ、ドS攻めだと言ってられますが、深く読むと…ハハ…と薄笑いしかできないような…

世都を抱いて溺れさせて甘やかしてドロドロにした杜和。杜和のこと意外考えられない頭の悪い生き物にされた世都。なんというか…凄く閉塞感のある関係だなと思います。
普通の恋人同士というものは、確かにそれをどこかで望んでいるかもしれないけれど、でもそれをしてしまったらダメだという意識が働くのでは…?

それを実行してしまった杜和と、それを受け入れてしまった世都。二人がそれでいいならいいのですが…やっぱりこの作品、怖かったです…。

そんな恐怖作品(笑)を、明るく軽く書いてしまえる崎谷氏の作家としての力に「神」評価をつけました。

6

ほのぼのまったり、M調教

ぶっちゃけ、ドMな受けちゃんが、M調教されちゃうお話ですが、
調教されてる側が、全然わかっていない、ほよほよ天然ちゃんで、
「好きになったのは自分だから、オモチャでも何でも、シテくれるだけでうれしいの」
「好き、好き、大好き!」
状態で、調教されている自覚が全くありません。
たまーに、うっすらぼんやりと、自分の現状に疑問を持ったりもしますが、全く見当違いだったりします。
そうでなくても、攻めの杜和の方がずっと上手なので、いつの間にやら、エロエローな展開に持ち込まれて、元通りのわけわかんない状態にされちゃっています。

かきおろし、杜和の述懐がメチャメチャ鬼畜です。

おバカでドMでも、教師のお仕事はちゃんとしている世都。
自分の好きになった相手は、危ないストーカーの鬼畜野郎だって気がつかないまま、
幸せなエロエロ生活を送っていくのでしょう。

めでたし、めでたし。

0

本当にオモチャ…!それでいいのかドM教師…!

ツンツンツンツンデレのS…!!!千澤口杜和×妄想炸裂ドM…!!!石原世都

よく考えたら、先生×生徒は結構ありますが、先生×先生ってあまり有りませんよね!
まぁあまり先生っぽくないのですが…。
今回は、教鞭をとって7年経っても貫禄なし…それどころか弄られ・苛められキャラな世都が、
2年前から中途で入ってきたのに世都より人望もあって素敵な恋人の杜和に
終始焦がれ、イジイジし、から回っては杜和の思いのままになっているという……
ちくしょう結局見せつけじゃねーか!な、作品です☆

2人は同じ高校出身で、その頃世都は美術室から見える水球王子・杜和に片思いをしてました。
数年後、2人は同じ高校教師として再会…。
自信がないのと上手く行かないのが、まるで相互作用するみたいに世都は不器用。
色んな場面で杜和に助けられて…優しくされると、あの頃よりもっと好きになってしまう。
つい勢いで好きだと言うと、なんと彼は世都を受け入れてくれて…。
でも責任を取る、みたいな流れで付き合う事になり…
その後杜和からは具体的な愛情をほのめかす言葉は無し、
いつもいつも怒られたり呆れられたりと、世都はどんどん分からなくなります。
どうして何も出来ない自分と一緒にいてくれるのか。
不安で苦しい世都を知っているのに、杜和は(のちに敢えてだと分かりますが)何も言わず…。
杜和に捨てられないようにと頑張る世都が健気でかわいい…。
それで、上手く行かないのがすごくいじらしい…。
杜和が一言甘い事を言ってくれたなら救いでしょうが、そんな飴はお持ちではありません…。
しかし言葉ではなく体での愛情表現が饒舌(≒激しい)なので、
気持ちも体も世都は翻弄され、大変です…。
でもよく見ると、杜和もさることながら世都がエロエロなので、お互い様☆

本編の後に杜和視点による「オモチャにしてたい」があります。
やはり杜和は杜和なりに世都を大切にしていたし、本編でもちらっと有りますが、
実は作為有った赴任で…本当に一番アブナイ人は杜和なんじゃ…?という裏話満載です。
自分からは好きだとか言わないのに、ベットの中ではしきりに世都に言わせたがるあたり…
すごく独占欲が強くて、世都が好きで堪らんのだなと感じます。
でもこのくらいのツンツンツンツンデレは、一生に一度言えたらきっと奇跡でしょうね。
それにしても水球が引っ掛かってます…。
顔が四角焼けするんですよね…。色男が…?気にしない!

修羅場らしきものもあまり大きくは無く、「あれ?終わり?」と、
崎谷先生作品では珍しく思ってしまいましたが…エロくて良かったです!笑

2

おとななハズなのにショタちっく(笑)

みためも中身もこどもっぽい受がうりうりされる話(笑)
受が美術教師として勤める高校に、中途で入って来た同僚が高校時代にずっと憬れていた後輩。で、これが攻。
が話はこの2人がもう出来上がったところから始まっていた。
受は高校時代からずっと攻に熱烈な片想いをしていて、美術部だった受と水球部だった攻はその当時も印象的な出会いをしているのに、同僚として高校に中途で入って来た攻は、その出会いのことを覚えていない。
がっかりしていた受だがさまざまな事件が重なって、棚ぼたてきに攻と付き合うことになった。
それだから、自分とエッチしてくれる攻がたまたま気まぐれに付き合ってくれているんだとずっと思いこみ、攻からいつ別れをきりだされるかつねにビクビクしている。
しかーしもちろん攻は高校時代から受が気になっていて、今は大好きで、うじうじする受を大いに楽しんでいるという話だ(笑)
その攻のSっぷりはなんて楽しいのか!
ツンツンツンデレといってもいい、この攻。わかりやすい愛情表現なんていっさいなくて、自分は愛されているのかと落ちこむ受を隣でほくそ笑んでいるような描写は、ニヤニヤがとまらなかった。
上で、~痛い~とつけたのは、この受へのシウチがすこし痛いと思ったせい(笑)
読んでいる側は攻が受をきちんと好きだって事はわかるし、そこまで追い詰めなくてもってくらい受をイジメル攻。受がすこしかわいそうと思ったが、しかし、それ以上に楽しかった!
そんな攻側の視点で書かれているのが、書き下ろし。
かわいい受をどー料理しようかと見ているのがわかって、転げるほど萌え!

2

ドコを好きかは本人次第

今回はIT産業から転職してきた英語教師と
いつまでも新人のような美術教師のお話です。

出会いから恋人になる過程とその悩みを絡めて1本と
攻様視点で出会いから今に至るまで暴露話的な1本を収録。

受様は勤めてから7年たった今も担当授業は時間つぶし、
頑張っていても身の丈以上のことは出来ない美術教師で、
対して攻様はIT産業を見切って公務員に転職した
チョツト変わった英語教師です。

攻様の方が二つ下ですが
生徒にまで子供っぽい童顔と舐められる受様。
しかも誰からも慕われて信頼される攻様は
受様にとって初恋の人であり、
偶然の出来事で助けられてつい告白して以来、
身体の関係もしっかりある恋人だったのです。

受様が攻様に一目惚れしたのは高校時代。
絵が好きな美術部員は有望な水球選手を眺めるたび、
彼の容姿、能力、言動の全てに惹かれ
崇拝に近いほどの気持ちを抱きます。

見ているだけで充分だった受様は
ひっそりと彼を描きためますが、
同級生にからかわれたのをきっかけに描く事もやめ、
卒業とともに二人の接点も途切れます。

受様の努める学校に攻様が転職してきて再会。
受様のストーカー被害を知った攻様が
ムリヤリ自宅に連れ帰った事がきっかけで
恋人になって一年後からお話がスタートします。

天然で激ニブな受様が被害妄想というか
自分の出来なさ具合に攻様に捨てられてしまうかもと
グルグルするのが読みどころでしょう。

今回の受様は天然で激ニブな上、
被害妄想というかネガティブ思考の困ったチャンです。
受様は攻様より男らしく有るべし!!な私としては
かなり苦手なタイプです。

素敵な彼氏の相手がホントに自分で良いのかという
実に基本的な命題にグルグルするなら女子で充分というか、
わざわざ「BL」である必要は無いと思うのですが、
今回の攻様は一見常識もある落ち着いた人ぽいのに、
実は受様に輪をかけた困った男でして
攻様視点の書き下ろしを読まれると
偶然と思われている出来事も攻様の作為がバンバン!

彼に気に入られたのが女性だった場合、
確実に壊れそうなので
やっぱりこの二人の組合せで正解なのかなと
妙に納得してしまいました。

おバカな子ほど可愛いのさというSな攻様、
彼にならどうにでもして欲しいMな受様、
または見た目は純真、剥くとエロエロな受様、
カプのイチャイチャドンとコイ!!な方にはお薦めですが、
ちょっとツボがズレると期待ハズレなお話かな。

ツン多デレ小量系攻様でお薦めなのは
妃川螢さん『背徳のコンシェルジュ』。
こちらは堅すぎて甘みは超微量ですけどぜひお試し下さい(笑)

3

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