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深井さんの作品は好きなんだけど、これは途中であまりのあれよ…あれよ展開にちょっとついていけなくなりそうな感じになりかけるので(特に表題作とPriceless)、読み返す頻度が少ない一冊です。
【おとうさんは罪作り】【おかあさんは恋敵】
18歳×35歳という年の差、そして血は少しだけ繋がっている親子関係というハードルの高さ。(母親と受けがいとこ同士。ただし攻めの父親は誰なのか不明)
そしてちょこちょこと登場する攻めの母親が超ぶっとんでて唖然とします。
蓋を開けてみれば両片思いだったというやつ。
【INCOGNITO】
執事×おぼっちゃま
夜な夜な意識朦朧とするなか触ってきた男が、執事だったと気づいた時のおぼっちゃまが素敵。
「跪け!」と命令をし、「お許しください」とこうべを垂れる執事の頭の上に足を乗っけて「許さない」と頭ぐりぐりしつつ冷ややかな目で「舐めろ 好きなだけ」と命令しちゃうんです。
それ執事にとって罰じゃなくてご褒美だからっ!
これも両片思いもの。これが一番好きです。
【Priceless】
ようやく思いが通じあったと思ったら、相手が実は父親を死に追いやる原因となった相手(攻めは元銀行員で受けの父親が経営していた店への融資を打ち切った)だったと判明し…。
そして受けが大金が必要となって銀行強盗を計画するのですが元銀行員という立場を利用して攻めがそれを止めるのです。ちょっと超漫画展開すぎて、え?となってしまいます。
これも両片思いもの。
【密めく恋の声】
政治家の息子×政治家秘書
攻めが受けを陵辱・勘違い・受けがかなりヘビーな過去持ち(幼い頃、泣き喚くのが楽しいからと背中に紋々を入れられながら交わるのが趣味な男などを相手に男を転々としてきた)といったある意味深井さんらしいお話。
これも両片思いもの。
ていうか、全部両片思いものでした。こじらせ系の。
深井さんを読み始めたら、BLではないですけれど昔好きだったので懐かしくなってどかっと購入してしまいました。
更に近親ものは大好物なので、期待。
結論をいいますと、あまり好みではなかったのですが、あまあまというか普通に平和(多分。元妻が借金取りに脅されてたりしましたが)なので、読後感はいいです。
個人的には、表題作よりも英国の坊ちゃんと執事の話が好みでした。
すごい斬新で気になったのが、最後の政治家の息子と秘書の話。
小さい頃に刺青いれたら、のびませんか?
見事な観音様を彫ってから太ったおっさんの背中には、横に広がって見るも無惨な何かがあるのを、TVで観ました(笑)
そのままきちんと育てば平気なのかしら??※どうでもいいです。
母親の再婚で義父となった誠人にHな本(ゲイ)を見られてしまった睦生。
一度は家を出るものの、誠人に引き留められお互いに想っていたことがわかり
そこからは、もうお決まりのコースです。
お母さんが若すぎたり、お義父さんも可愛すぎたり
その割に睦生は落ち着いていて。
短編なので、割と急ぎ足の展開です。
自分たちを捨てて出ていったと思っていたお母さんが
本当はちゃんと自分たちのことを考えていたとか
誠人が本当はゲイだって気づいていたとか・・・
最後の方でどんどんいろんな事実が発覚して
あれよあれよと言う間に、二人の関係を母にさらっと告白する睦生。
それをさらりと受け止める母。
あんまり早い流れに、気持ちが付いて行きませんでした。
でも、睦生に抱かれる誠人は17歳も上と思えないくらい可愛かったです。
深井さんは安定したストーリーと萌えを感じさせてくれるので、時々読みたくなる作家さんの一人です。
この短編集も、全てのお話が全く違うシチュエーションで、話の展開も色々あって楽しめた作品集でした。
ちょっと血のつながりのある義理の親子、執事と主人、大臣の息子と元大臣の秘書、過去に因縁のある2人。
眼鏡やスーツも楽しめるし、ちょっとオヤジも高校生もいるし、その上西洋ものもある。
結構幅が広くて色々な読者が楽しめるのではないかと思います。
あっ!という展開があるし、短編ですが丁寧にお話が進んでいくので、満足感も高いです。
義父とか養父とか、血のつながってない肉親関係…萌でございます。
一度はぐっとこらえてみる、とゆー無駄なあがきもまたよし(笑)
結果としてくっつかない、悲恋モノも好きです。
この作品は…もう少し2人のムラムラした内心を描いたりして欲しかったかな。
1人Hネタが好きなもので…もっとその辺を…(笑)
INCOGNITE
執事が主人に横恋慕とか~。テッパンです!大好きです!!
夜の下克上(敬語攻でもよろしv)、主人のツンデレS受…ムフ。
この手のお話や、外国人の風情とか、深井さんの絵の雰囲気に
あっているんじゃないかなと思います。
Priceless
ちょっと陰気な雰囲気がありますが、私的にはおっちゃんラブです。
もっと長編で描いてもよかったのではなかろーか。
そこがちょっともったいかなー、と思ったところ。