ボタンを押すと即立ち読みできます!
祝デビュー25周年!! 深井結己が贈る、働く男たちの純情LOVE決定版!!
ちるちるのこのページからRenta! のサイトに飛んでサンプルを見たのですが、買って読み始めたら「あれ、出だしが違う」。でも少し読み進んだらサンプルの箇所が出てきました。販売サイトによって、サンプルのページ数に多い少ないがあることはよくありますが、切り取り箇所が違ったのは、私にとっては初めての経験だったので新鮮。そしてこのレビューを書く前に、もしやと思って別のサンブルも確認したところ、最初のページからのサンプルを出しているサイトもあり。
たしかに冒頭の8ページがグッとくるところなので、そこを見せてしまうか、出し惜しみするかは考えどころですね。あの「ちくしょう......」は、西さんでなくてもズギューンとやられてしまいますもん。
ストーリーもしっかりだし、受と攻の会話のやりとりも絶妙で、さすが深井先生!という1冊でした。深井作品は全部読んだつもりだったんですが、うっかりしていて、もっと早く読めばよかった。 サイン会もあったんですね、行きたかった、残念。
表題作は、これから何回も読み返す作品になりそうです。ほかの方も書いていらっしゃいますが、ぜひ続編を。
あと、今回、竹書房の日にありがたく半額で買わせていただいたのですが、深井先生の作品以外も買いもらしのないように竹書房さんの作品をバーっとチェックしていくと、今までに読んで大好きな作品が本当にたくさんあり。あらためて竹書房さんって素晴らしいなと思いました。
多分、過去に読んでいる短編の詰め合わせ集。
深井先生好きなのだけど、なかなかコミックスにまとまらなかった短編が、ようやく1冊分溜まったようで、コミックスは久しぶりに購入。
表題作は刑事で年の差バディ物。
子どもの頃に憧れたお巡りさんを追って警察官になった桜畑(チェリー)、ようやくその憧れのお巡りさんと一緒の職場になれたのだが…。
という、年の差のある相手への片思いが成就するお話。
他の収録作も、
学生時代に好きだった先生を追って教師になった仲川が、ようやくその憧れの先生と同じ学校に就職して…。(ケミカル・マテリアル)
この後の3編は、登場キャラがちょっとづつリンクしていて
川路課長はきれいな顔でしっかり者の新人社員の久浦が何となく苦手、でもある日…。(お前のせいでいいのかな)
高校生の頃から川路への恋心を隠して親友の立場にいた船坂だったが、その川路が事もあろうに同性の新人社員と恋仲になってしまう。馴染みのバーでやけ酒に酔いつぶれたら…。(蜜の色の空)
再就職先で偶然一緒に採用されたのは、前職の時にかわいがっていたバイトの久浦信之、久浦とは自分の結婚式の日に…。(心裏腹)
と、全て「年の差のある相手への片思いが成就するお話」。
受け攻めは、年上・年下色々ですが、必ずどちらかがいい感じに中年で、オジ好きさんにはぜひぜひおススメです。
表題作がまるっと収録されてるかと思ったら、2話のみでした。
二人の馴れ初めというか出会いから、現在の関係性に至るまでがこの2話にぎゅぎゅっと詰まってます。
攻めのおじさんというかおっさん(だけどふとした仕草や表情がセクシー!)な西さんもですが、受のチェリー君が可愛いです!
この二人のなんとも言えないやり取りに色んな萌が詰まってて楽しめました!
ぜひぜひ続編希望です!
(因みに・・・先日サイン会で伺ったら、担当さんからは続き言われてるそうで、先生が頑張れば・・・との事なので、続編、先生が無理なく描いて頂けるの正座待機しています!)
その他の収録作品も、キュンってくるので、おじさんや片想いなどが好きでしたらぜひ♪
作家生活25周年おめでとうございます。
2015年以降新刊を出されていらっしゃらなかったので、どうなさったのかなぁ?と思っていただけに、3年ぶりのコミックスは嬉しかったです。
原画展も拝見しましたが、見覚えのある表紙のアナログ原画がずらりと並んでいて壮観でした。
さてこちらのコミックスには2011年から2016年に雑誌掲載された五作品が収録されています。
5カップルいずれも年の差カプなのですが、2つのパターンに分けることができます。
【童貞刑事】【心裏腹】【お前のせいでいいのかな】は年上攻め×年下受けで、いい感じにくたびれたおっさん攻め×クーデレorツンデレかつ一途に攻めを想う気持ちが暴走して誘いor襲ってしまう受け
【ケミカル・マテリアル】【蜜の色の空】は年下攻め×年上受けで、健気で一途なちょいワンコ気質な黒髪攻め×心に癒えない傷を持つメガネ&スーツ受け
ちょっとコミカルに寄せつつも片思いの切なさを漂わせたものが多く、深井さんの作品の中で、時折見受けられる受け様が陵辱されちゃったり…みたいな痛い&シリアスなのはありません。
読んでて、あれ?さっきもこういうキャラいたよねぇ?と思ってしまう点は否めませんが、ちょいくたびれたおっさんがいっぱいで嬉しい。
目の下の線がいいんですよねぇ〜。
5つの中で特に印象に残った二つをレビューします。
【童貞刑事】
盛大にイビキをかく攻めを見て「どっからどう見てもただの冴えないおっさんだ」と思ってしまう受け。
だけど攻めに憧れて刑事になっちゃうくらい、襲って処女貰ってもらおうとするくらい攻めに惚れていて、たまに見せるデレや必死さがかわいいんです。
コンビニ強盗に襲われて負傷した攻めに、「あなたに何かあったら、おれ 一生童貞のままじゃないですか」と必死で涙ながらに呼びかけるシーン。
キュンとくるけれど、良く考えてみたらリバらない限り受けは一生童貞なわけで……
どこかいい加減だけど懐の深さを感じさせるおっさん攻めと、クールで口は悪いけど一途で健気な美人受けという組み合わせが良かったです。
【ケミカル・マテリアル】
大好きな理科の先生(受け)を追って、教師になった攻めのお話。
卒業式の第二ボタン、化学教師、化学式といったアイテムを過不足なくお話に絡めて鍵とする描き方、そして教え子の虚言がきっかけでの急転直下ぶりが、あぁ深井さんの作品だぁぁと思いました。
刑事受けというだけで大好きなのに童貞というオプション付き。しかも!全作品片想いがテーマなので受けが健気ツンデレ受け。さらにさらに5編中3編が眼鏡受け、1編が眼鏡攻めときたらこれはもう買うしか無い!!
とのっけから通販広告みたいになってしまいましたが、正に私の好みどストライクだったんです。いいじゃん!ベタな設定大好きなんだ。表題作は中原一也さんの小説の世界みたいなエロ親父攻め×純情美青年受けが好きな方はその漫画版のような感じなので楽しめると思います。深井さんの描く受けはしおらしかったのに振り切れるとはっちゃけちゃう所が可愛くて好きです。
全編面白かったですが年上眼鏡受けの仲川先生もお気に入りです。うんうん、青年受けもいいけどおじさん受けもいいよね。BLって最高。深井さん、作家生活25年おめでとうございます。深井さんのような猛者がBL界には他にもいらっしゃるのでジャンル繁栄してきたのですね。ベテランさんも中堅さんも新人さんも心から応援してます。
締めた感じになりましたが最後に。一番笑ったのはカバー下の漫画。「童貞編集部」って…失礼すぎでしょ(笑)