窮鼠はチーズの夢を見る 新装版

kyuso wa cheese no yume wo miru

窮鼠はチーズの夢を見る 新装版
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神350
  • 萌×255
  • 萌42
  • 中立25
  • しゅみじゃない30

--

レビュー数
79
得点
2121
評価数
502
平均
4.3 / 5
神率
69.7%
著者
水城せとな 

作家さんの新作発表
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媒体
漫画(コミック)
出版社
小学館
レーベル
Flower comics α
シリーズ
窮鼠はチーズの夢を見る
発売日
ISBN
9784091325143

あらすじ

大学の後輩・今ヶ瀬との再会…。それは恭一の妻が彼に浮気調査を依頼したのがきっかけだった。浮気の事実を隠す代わりに、今ヶ瀬に男同士の関係を迫られ…!?
水城せとなの大人気作が、新作描きおろしを加え、新装版で登場!!
限りなく切ないアダルト・ラブストーリー。

表題作窮鼠はチーズの夢を見る 新装版

今ヶ瀬渉,調査員
大伴恭一,会社員,30歳

その他の収録作品

  • キッシング・グラーミー
  • 楽園の蛇
  • 黒猫、月を見る
  • 黒猫の冷えた指先
  • 鼠、袋小路で考える
  • 窮鼠はチーズの夢を見る

レビュー投稿数79

読んでよかった

絵が全く受け付けず、調査員?なんのこっちゃ、という感じでしたが、意を決して読んだらびっくり仰天、こんな話だったとは。みなさんが支持する名作は読んで損はないのだなあと改めて思いました。絵はやっぱり苦手なのですが、セリフが胸に突き刺さりまくって忘れられない作品になりました。今ヶ瀬くんの恋愛に飲まれてる感は身に迫るものがあり、大伴先輩の男性独特のずるさも真実味があって引き込まれました。

0

この胸の痛みが堪らん

評価の高い作品でもたまに全然はまれないまま読了という作品もあるのですが、こちらはものすごく引き込まれてしまいました。
ちなみに映画は観に行きたいと思いつつ観れなかったんです泣 円盤化待ちます。

今ヶ瀬の執着、嫉妬、一途(というか、粘着質って方がぴったり来る)なところ、でも叶わない恋の切なさ、苦しさが胸にキましたね。
ちょっとずつ関係が進展しては、裏切られ、その度に絶望感を味わう…みたいな痛さを久々に作品を通して味わえたような気がします。

今まで読んだBLコミックには女性とがっつりライバルとなって戦う(?)キャットファイトのような展開がなかったので新鮮味もあり、結構好きかもしれないシチュエーションでした。
夏生が最初はさっぱりとしたキャラかと思いきや、案外嫌なタイプの女性キャラでそれはそれでなんだか燃えました(萌えではありません)。

恭一ってなんだか流されやすいキャラでありながらも、ストレートな自分に拘ってるというか、ゲイとして生きていく事にまだ納得いってないような感じなのでハピエンが見えてこない不安がありますね…。
続きを読みたいような、まだ読みたくないような不思議な感覚です。

1

ごめんなさい、苦手です……

映画化に際しまして、拝読しました。
先に申し上げますと「とても苦手」な作品です。
以下、辛口評価となっております。

こちらの作品、過去に一度読んだことがありました。
その当時の記憶は曖昧なものの「苦手な作品」という印象が強く残っておりました。

読み進めるうちに、第一に「女性キャラクターが無理」だったことに気が付きます。
我の強い女性。
現実にもたくさんいますが、物語だとしても苦手です……
夏生先輩(?)……生理的に無理です。
ごめんなさい……

第二に、大伴さんの流されやすく曖昧な態度。
「ゲイ」だとか「ゲイじゃない」とか、そういう発言ばかりでイライラが募りました。

数年経って読み返してみたものの、やはり苦手意識を変えることは出来ませんでした……

1

最高すぎた!

三回泣きました。今ヶ瀬の気持ちが痛いほど伝わってきて、しかも、大伴の気持ちもわかるんですよね。。恋愛ってこんなにも痛くて苦しくてめんどくさいものなんですね。読んでるこっちまで胸の痛みが半端なかったです。ただ一つ気になったんですけど、気持ちの切り替え早すぎんか!って思いましたね〜ただほんっとに今ヶ瀬に幸せに生ってもらいたいって読みながらずっと思ってました。しかも今ヶ瀬の大伴への深い深い愛が本当に泣けます。最高すぎた!私は映画化するまでは知らんかったんですけど、本当にいい作品に出会えたことに感謝です!!

1

恐怖を感じるほどの凄まじい人間心理の描写力

10年以上も前の作品。私自身は映画化で初めて知り、窮鼠も俎上の鯉も読んで、この作品は絶対棺桶に一緒に入れてほしいマンガになりました。今までたくさんの作品を読んできたけど、この窮鼠と俎上の鯉以上に、心の奥底に突き刺さり、恐怖にも似た思いを抱いた作品はありません。

本当にすごい。すごいとしかいいようがない作品。なにをもっても、これほどまでにインパクトあり、人間の根底にある心理を巧みな台詞と表現で描いた作品には出会えないんじゃないかと思う作品です。

あらすじは他のレビュアー様が書いてくださっているので、感想を書きます。

恭一は言い寄られると断れず流されやすい人間。自分に妻や恋人がいても、流されて浮気や不倫をしてしまう。全然、主体性がなく言い寄られなければ自分からは何もしない。浮気するにしても、「本気じゃなく浮気」だから罪の意識もそこまでない。おそらく立場が逆になっても意外となんとも思わないかもしれない。主体性がないぶん人に合わせるし、恭一自身の中での誠意や相手に対する思いやりみたいのはあるから、普通に接するぶんには優しいし、いい人なのかもしれない。

恭一自身も自分の性質はよく理解してて、作品の中で、黒・白・グレーに分かれた、心の中の恭一が出てきて葛藤をするんですけど、この葛藤がとっても生々しくてリアル。恭一自身は自己分析には非常に長けた人なんですよね。

そんな恭一のことを一途に、粘着的に思いを寄せるのが大学の後輩である今ヶ瀬。

この今ヶ瀬が本当にすごいんです。押しかけ女房的に甲斐甲斐しく世話をするのですが、ノンケの恭一には無理強いをしない。攻めるときは攻めるけど、自分の分を弁えることに徹している。でもそれは結果的には恭一を失ったときの自己防衛でもある。

一方で、恭一が今ヶ瀬に愛されて手綱を握られる生活に身を委ねるほうが楽だと気づいていることも分かっていて、そこを強く押せば恭一が自分に抱かれることを知っておきながら、そうなると恭一は「自分から今ヶ瀬のところにきたわけではない」という言い訳がいつでもついて回り、恭一が自分から離れたくなったときの言い訳ができてしまうこともすべて見通している。最後の最後は絶対に自分からは押さないんですよね。恭一が自ら今ヶ瀬を求めるように辛抱強く、計算高く待っているんです。

でも、それを決して余裕にやってるわけじゃない。今ヶ瀬もいっぱいいっぱいになりながらやっている。決して計算高いだけじゃない。本当に心から本気で恭一が好きだから。恭一に絶対嫌われずに自分が壊れないように、時に恭一の確信を突きながら少しずつ攻めているんです。

なんだろう…。恋愛ってキレイで美しいだけじゃない。自分の欲やどうすることもできない感情に振り回されること。時に浅ましく、自己中心的であっても、止められない。この作品を読んでとてつもないリアル感を感じるのは、多かれ少なかれ、恋愛における人間心理が、これでもかってくらい如実に表現されているからだと思います。

この作品の1番すごいところは、台詞ひとつひとつが、人間の奥底にある自己中心的な感情や人を愛するということの根本を鋭く突く感情の描写、そして、人間心理が超リアルに出ているところ。読んでいて恐怖を感じます。台詞を読むたびに、胸に突き刺さる感じです。すごすぎて、圧倒されて、言葉も出ないくらい。マンガを読んでいて、ぐうの音も出ないくらいのやられた感なんて、初めてでした。

流されちゃうし、好きな人が離れようとしても引き留めることもしない。そんな恭一が、今ヶ瀬の存在がだんだんと自分の中で大きくなって葛藤していく。自分はゲイではないから、なかなか男性を受け入れられないんですよね。自分がゲイじゃないから、愛なのか、単純な居心地の良さに甘えてるだけなのか、判別できないんです。こういう描写もすごいリアルで、恭一もここは簡単には流されない。

でも、着実に今ヶ瀬を好きになり始める恭一。

ケンカしてしばらく連絡取らなかったときに偶然ホテルで他の男と一緒にいる今ヶ瀬をそのままにできず、文句を言ったり。
今ヶ瀬の元カレと一緒にご飯を食べたときにムカムカして嫉妬したり。
今ヶ瀬の初体験の話を聞きたくないと遮ったり。

物語の中でこんな事件が起こるたびに、今ヶ瀬が恭一に言う話もめちゃくちゃ深くて、もうすごいとしか言えないんです。すべてがすごすぎて書ききれない。

特に圧巻は、恭一が酔って帰ってきて、自分がはっきり今ヶ瀬を断ってやれないことで今ヶ瀬を傷つけているから、今ヶ瀬、ごめんと伝える場面。

あのときの今ヶ瀬の執着というかなんというか。恭一の言ってることは正論なんです。でもそこで、食らいついていく今ヶ瀬。あれが本当に人を好きになった人の本性だし、もうほんとすごすぎてゾワゾワしました…。

最後のタクシーの中の場面は1番好きな場面。今ヶ瀬の言う2ヶ月の過ごし方の台詞、誰しもが経験したことがあるんじゃないかっていうくらい、超絶にリアル。連絡を待ってしまう心理、すごいよくわかります。そしてここは恭一もすごかった。キスしようとする今ヶ瀬に、男と別れるように言う恭一。
「別れろよ!!今すぐそいつと別れろ!!ここで!!」

今までの恭一からじゃ想像もできないほどの台詞。でもここまでに至ったからこそ、そのあとセックスを受け入れていくんですよね。もう、ここの最後の流れが神すぎて、感情をぶつけ合う二人がすごすぎて、読んでるこちら側はもはや茫然自失でした。読むエネルギーが半端ない。

もう、この作品は誰しもに絶対に読んでもらいたい。語りきれないし、読んでもらうしかない。でも、読むのにすごいエネルギーがいります。あまりにすごすぎて。マンガとかBLとか、そういうくくりでは語れない。心理学や人間行動学の本だと思って読んでもらいたい作品です。

3

流され侍の幸せ

知佳子も夏生も恭一はいつ浮気をしてもおかしくないと思っている癖に付き合ったり結婚したりしている
恭一は職業や物腰、外見等が適度に揃った上で欲しがればくれる、女にとっての都合のいい男で、知佳子にいたってはベッドも共にしないのだ
夏生も10年も経っててもまだ強請ればもらえるって思ってる
恭一から求めることがないことに虚しさを感じるようになる、一番近いところにいる人こそが恭一からの愛に飢えることになるってことなら恭一が好きになった人と付き合うことしか幸せな結末は来ないし、タクシーでの姿からは今ヶ瀬は恭一との幸せに最も近いんじゃないかと思う
夏生は30にもなって意地悪してるんだからふられても仕方ないかな
2009年当時ならドブなんて言い方するのは「為を思って」と受け入れられるんだったのだろうか

2

BLにハマったきっかけ

この作品を読んだのはたぶん10年近く前のこと、タイトルにひかれて、BLと言うものをまだよくわからないまま手に取りました。初BLだったのでこの程度のエッチ描写にも度肝を抜かれ、登場してくる女性キャラの言動にもさほど違和感を覚えませんでした。実写化と言うことでオールインワンエディションを読み直し、改めて無知って怖いし、慣れって恐ろしいなと思いました。
水城先生の作品は絵と言うよりも、台詞に感動させられることが多いですね。初めて二人が結ばれたときの"熱い張りつめた肉が そこに口付ける感覚"から始まる言葉のシャワーが絵以上の迫力でエロい妄想をかけたてられました。

10年ぶりに読んでも、やはり私にとってはいまだに神作品です。

0

blでは収まらない人間物語

登場人物について。blではスパダリのような完璧な人も出てきますよね。しかし、現実ではよく“完璧な人間なんていない”と言います。まさに出てくる人皆そんな感じです。良い面も悪い面もあります。そのせいで最初はキャラを好きになれなかった人も多いと思います。私もそうでした。でも今考えるとその人間らしさがこの作品の現実性をより深めているように感じます。
お話について。注目して欲しい部分をお話します。恭一と今ケ瀬が別れてしまい、その後夏生(元カノ)と話す場面です。夏生も自分ではなく今ケ瀬に気持ちがあると分かっているんでしょうね。最初夏生はゲイである今ケ瀬に無神経な事を言ったりで好きになれませんでした。しかし、夏生は自分の感情に流されずに人間の本質を見る事ができる人物と分かりやはりこのお話は単に好き嫌いで片付けられないと思いました。夏生の一言が胸に響きました。その後、あれほど流されやすかった恭一に変化が起きます。そんな恭一の行動に注目して頂きたいです。
blでは簡単に男性同士が恋に落ちて気づけばカップルまみれになってたりします。しかしこの作品はなかなか落ちません。落ちた後も自分の気持ちとは反対に“普通”でいた方が楽だいう気持ちの間で葛藤が繊細にえがかれています。恭一は割とモテますが今ケ瀬以外の相手は女性です。そういうblの範囲では収まらない深い部分もこの作品の魅力です。

2

BL漫画の金字塔

何かレビューを書くのさえもったいない作品。
BLの全てが詰まっている、恋愛漫画です。
この作品から全てが始まりました。

3

苦しくて切なくて突き刺さる

無断で修正版に切り替わっているとのニュースを見て、
慌てて確認しましたが大丈夫だった!(ebook)
意識してなかったけど、ダウンロードしてあったのかもしれません。
ネットで確認しまくってしまった^^;
修正版はtnkがなくなってますね‼︎
単純に、旧版をR指定にすればよかっただけじゃないのか?

水城先生が、R15指定の映画を見られない若い子がコミックスを読んでくれるかも……と仰っていました。
本作はガッツリBLでセックスもたっぷりあるので、
映画はダメでもコミックスはOKというそもそも(世間)の倫理観がどうなのかと思ってしまいます。
私がどうこういえる事ではないのですがーー…


これを機に久しぶりに読み返してみて、
やはり心に残る作品だなと。
当時、恭一も今ヶ瀬もたまきも好きじゃなかったけど、
時間が空いてから読むとそんなに嫌いじゃないかも……
と、思いました。
色褪せない不思議な魅力のある作品です。

一番心に残るBLは?と聞かれたら、
私は間違いなくこのシリーズを選ぶと思います。
初読で胸が痛くなり、息苦しささえ覚えたことがいまだに忘れられません……

2

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