【ペーパー付】【電子限定ペーパー付】
下巻を読んで1番に思ったのは、、、
子供を産むのは命がけ
という事
男性妊娠が可能な世界
まだ研究段階であると言う事がキーポイントになっている
男性妊娠が「普通」な世の中ではないんですよね
なので男性妊娠というSF的要素で近未来な雰囲気を出しつつも、妊娠・出産に伴うリスクに関しては一昔前の医療設備も知識も無い中で子供を産む女性が置かれていたであろう現実と変わらない
研究施設自体が悪のような存在として位置づけられていたけれど、100%の悪だったのかな?と立ち止まって疑問に思う程には完全なる悪意に満ちていたとは思えない所はあったかな
「命を繋ぐ尊さ」と「命そのものの尊さ」というスッパリ白か黒かで応えられないようなテーマ性も感じるお話しでした
過去数作読んで来た先生の作品とは趣向は違ったけれど読んでみて良かった作品でした
はぐくみ棟で繋がれて育った命達が幸せに暮らせている世の中だといいなぁ~
この作品の本筋だった研究所のお話しが解決をみせた後も作品トーンは転調する事なくどことなく仄暗さを感じたまま進みます
あ~何となくこの流れで終わっていくのかな?と思った最後の最後でやっと、再会後ずーーーっと険しい表情だった隼仁の口元が緩んだ描写を差し込んでくれました…‼
あの1コマが何よりもの救いでした
あの魅せ方があったからこそ最後少し前向きな気持ちで読み終えられたな、と思いました
結果的に購入前の目的とは違った読後感ではありましたがこういう一風変わったお話しもたまには良い刺激になったな、と満足しております
シリアスエロ、滅多に読まないですが、だからこそ読んでみる機会になって良かったです
上下ともに読了。意外と重い話で最高です。
心抉られる展開(攻めと受け関連では無い、サブキャラです)で、しんどい気持ちを味わいつつ、メインカプが幸せに暮らせてよかった!
悠心が、失恋相手と恋のライバルに手を貸すシーンには、お前良い奴やな……! ってグッときます。
読み漏らしてたら申し訳ないが、妊娠するしないはあの研究所内だけの話なのかな?
特殊な機械や妊娠するための薬とか使ってなかったよなあ、と思って。
研究所の外ではいくら中出ししても妊娠しないんのか、心配になりながら読んでました。
気になって買ったタイトルの発売日が重なりすぎて どれから先に読んでいいのか迷ったあげく読み始めたんだけど 上巻思った以上にエロ過多で些か胸焼け中です
厳重に世間から隔離された場所
機密機関であるような描かれかたのわりに内部は案外セキュリティがばがばな感じなんですよね
治験者に与えられた部屋はマジックミラーになってるのに他の部屋には監視カメラすらないような 密通や密会やり放題
施設から逃げださなきゃ何やってもOKなのかしらって疑問が
んんん 昔なんかの漫画で こんな簡単に産まれてくるんだね赤ちゃんて ねぇ子供生むってどんな感じ?って旦那の問いに お前の尻にリンゴ突っ込んでやろうかッ!ってキレてる奥さんを見たような見ないような
いやまぁ そんな話はどうでもいいんだけど
発情を促し妊娠はさせられても出産までこぎつけないで手をこまねいてる
その現状を目の当たりにするのが遅すぎて 妊娠に期待する気持ちと妊娠しなかったことに安堵するナギのジレンマや 隼仁が感じたナギを喪うかもしれない恐怖ってのを見きれなかったなって残念感と ずいぶんと簡単に施設脱出しちゃったな っていうがっかり感が
てか はぐくみ棟の監視員には治験者情報とかいっさい知らされてないのかしら~ ってぼやきが
少子化に伴う政府の人体実験って設定はよかったし 脱走や逃走にワクワクはあるんだけど 如何せんセックス優先になっててせっかくの場面がすべておざなりにみえちゃったんだな 勿体ない
あれだな 凝った設定だし上下巻できたからには そこ を存分に見せにくるんだと思ったのがいかんかった
でもね 例えばここに数コマでも躍起になってふたりを探す政府の犬と身を寄せ隠しながら今いる場所まで流れ着くふたりの歳月でもあれば何かを納得できたんだと思うんです
とにかく国家プロジェクトでやっていた人体実験の暴露に世間の動揺も混乱なさすぎて この問題自体がアッサリと終結してしまったもので
いやまぢ 何人も死者が出てるのに警察の調査もなければ逮捕者も出てないし
施設にいた職員に治験者が事情聴取されるわけでもなく 政府の監視下に置かれることもなく現地解散になってるのがなんとも
カァァァ ごめんなさい
あたしが悪い あたしがダメ 面白かったんですよ ほんとに
ただ 言えぬ想いに恋い焦がれるせつなさや 幼馴染みを救い守るためにひとり闘った勇気 そこに至るまでの葛藤や後悔 やっと手にした安寧ってのだけを読めないあたしがいるんだよ 毎度厄介なんだけど
んんんん 今回こそは って思ったんだけどなぁ
下巻は何故、凪冴の母親が自ら命を絶ったのかが明らかになります。そのため読み進めていく上でかなりショックなことがあります。(個人的意見です)お話ではこの件がないと話が進めないので仕方がないのですが私には衝撃がありすぎました。それがあったがために趣味じゃないになってます。すみません。
ネタバレになってしまうので詳しく書けないのですが幸せから地獄に落とされる怖さを味わいました。しかも救われない。
理原先生の作品は重いものはすごく重いので苦手な方は違う作品をおすすめします。明るいのもたくさんあります。
題材が題材なだけにえち度はかなり高いです。
上巻は「神」評価だったんですが、下巻は少し物足りない部分があって、「萌2」です。
(以下、ネタバレありのレビューとなりますのでご注意ください)
救出・逃亡→事実が明るみに出て研究中止、といった展開が思った以上に早く感じたのと、逃亡劇が意外とあっさりでちょっと拍子抜けしてしまったかな。。
妊娠した男性たちの行く末が分かり(上巻ラストで予想はついていたけれど)受け君は妊娠するの!?妊娠したらどうなっちゃうの!?とハラハラしたので、「陰性」結果という展開にも正直「あれっ」と思いました。
でも妊娠してたら下巻に収まりきらないぐらい広がっちゃいそうですもんね;
とは言いつつも、上巻同様手に汗握り結末が予想できないドキドキハラハラがあり、読み応えのある物語でした。だからこそ「惜しいなあ」「なんかもったいない」という気持ちが余計強くなっちゃうんですが;