【ペーパー付】【電子限定ペーパー付】
無事に気持ちを伝え合い、隼仁との子供を妊娠するのもありかと思ったと燃え上がる2人をよそ目に私は嫌な予感が増していき...。
だって上巻巻末のアレが...上巻の感想でも書いたけど嫌な予感でしかないんですもん。
凪冴が子供を授かるのが恐ろしくて恐ろしくて...。
って、ほらやっぱりーーーーーー!!!!だから誰も戻ってこないんじゃんーーー!!!!!泣
悠心がいい子すぎた……誰よりも幸せになってほしい。
そして、カナタさんが今となってはすごい勇気と決意のある人だったんだなと……あの立場だと並の神経では被検体になれない。。。
凪冴の告発で結構すんなり研究所は閉鎖になってよかったんだけど、逃亡生活は変わらず...年月が経てばもう少し人々から忘れられて動きやすくはなるんだろうけど、うーんここで終わりかぁという纏まり方でした。
読み終えて思ったのは、このお話は商業BLにしては珍しい毛色のモルモット系という非現実的なエロ重視のディストピア物かと思えば、男体妊娠は可能か不可能かという、オメガバースの世界観では当たり前に可能な問題を現実的に切り込んだ作品だったなということです。
ただ、詰めが甘いんですよね。
子宮のない男の体のどこで受精して赤ちゃんを育てるのかという……薬を飲んで、発情期が来て、妊娠したら産む…だけしか情報がないので、大分ザックリしてるなと思います。
そういう所を突っ込み出すと駄作となるというか。
例えばその薬を飲むことで体のどこかが子宮のような役割を担うようになる…とかならまだ分かるんですけど。
そういう意味ではオメガバースの方が構造的な説得力があるんですよね。
なので切り込み方は面白いんだけどガバガバで惜しかったです。
母親の自○の真相も結局はっきりとはしないけど、やっぱりあぁやって母体の命が消えていくことに耐えられなかったってことなのかな。
上巻で他○だったりする?!と疑ったけど、それはなさそう?
でも母の最期を見たのは研究所の人だけだから、その人たちが自○と言ったからそうなっているだけな気もしなくはないんだけど……せめて首を吊っていたとか薬を多量摂取していた(実際はこれじゃ死ねないけど)とかどういう最期だったのか説明があれば納得できたかもしれない。
お墓参り、てっきりカナタさんのかと思ってしまったんだけどそうだよね、お母さんのも参らないとだよね。
カナタさんのも参れるといいけど、そもそも連絡先は知っているんだろうか。
別に被験者同士の連絡先交換を禁止してそうな感じはなかったけど、その辺も考えてみたらよく分からない。
あの場限りの付き合いの可能性も...でもまた戻ってくるって言ってたし、連絡先くらいは教えあっていたのかな。
エロは多いんですが、私は不思議と行為自体には鼻息荒くなることはなく、絵が上手い~はぁ上手い~~~~という感心の目で純粋に画力を楽しんでいたんですが、真っ白修正のKindleがおしりの穴は見逃してくれたので、あのバックからの構図にはぷっくりでえっち!と思わず見入ってしまいました。
あとは、「こんなゆっくりしたセッ○スは歳をとってからすればいい」は物凄い殺し文句だなと。
隼仁、幸せで堪らなかっただろうな。
上巻と同じくストーリーは中立なのだけど、画力と絵柄の好みが群を抜いているという理由で萌2をつけよう……と思ったんですが、ラストが想像以上にあっさり終わってしまったので1つ下げて萌に。
でも本当に好きです、理原先生の作画。
ここに好みの題材、好みのストーリーが掛け合わさったらどうなるのか知りたい。
カナタくんが亡くなられていて衝撃が強った。
自分から動こうとしている態度が逆に隼仁くんを煽っていて見ていてゾクゾクしました✨
個人的には、陽性だったら内容がもっと熱くなるかなって思いました。上巻とは違っていい方向にしか進まなかったので、そんなに気持ちってすぐ変わるもんなのかなと思いました。もうちょっと、大きな試練が欲しかったな……
でも、こんな脱出系もとても好きだし、悠心くんも好きだった人を助けるなんてとても優しいなと思いました。
こんなにラブラブハッピーエンドも大好きなのでオールOK✨✨✨✨
瞳に入っているカナタさんっていうのがとても書き方が上手いなと思った!!
見られている時は、「あ//」の文字が少ないのに2人きりの時はとても多いのが君だけに見せている顔って感じがして萌えました(ᐥᐜᐥ)♡ᐝ
男体妊娠研究所での、なかなか今までにないシリアスなストーリーで引き込まれました…。
性的な行為の意味とか、それぞれの幸せの在り方が描かれていて感動。後とてつもなく絵が綺麗。
テーマがテーマだけにエチシーン多くてありがとうございます!
眉間にしわ寄せて出すの堪えながら快楽感じてる攻めの表情…エッッッロい…‼︎
受けと攻めの関係性は初めかなり拗れてますが、攻めの激重独占欲と後半から受けの表情が緩くなってデレ強めになる展開が美味しい最高の漫画でした。
下巻もなかなか凄いです
発情期に身体を許してしまったからか、その後も会う度に2人は身体を重ねる
もうしない、もうしないと言いながら抗えない
なんだかんだありつつ、2人とも素直に想いを伝えた結果結ばれる
が、まさかの研究所の秘密を知ってしまう
いやほんとにここがしんどい
カナタさんめっちゃいい人だったのにな
研究によりいつかは男性も妊娠や出産が安全にできるかもしれない
今の日本でも、かつての女性の出産死亡率と現在を比べると改善されている
研究により報われること、人達がいるかも
でも十分なリスクを伝えずに実施するのはどうなのか
カナタさんは元研究者だったから知ってたかもだけど、他の人は?世間は?
やはり人道的にどうなのかって話ですよね
結果的に2人は脱走し、葛藤がありながらも、告発したことで研究は終わりを迎えるわけですが、すっきりしないのは、失われた生命があるからでしょう
残されたパートナーや子供もいるし
被検体仲間達と悠心のその後が気になる
特に悠心
めっちゃ良い子だから幸せになって欲しい
エロは多め、プレイ内容は過激ではない
前述通り全ての人がハッピーエンドではないので、夜明け〜黄昏の腐女子さん向け
光の腐女子さんはちょっときついかも
なんか研究所系にシリアス展開も加わると一気にしんどくなってしまうタイプで、まさにこの作品はそういう要素があり、辛くなってしまった。絵も綺麗で尚且つ漫画も読みやすく、えちシーンも濃厚だったんですが、圧倒的にこの設定に胸が痛いのと読んだあとの、微妙なこの気持ちをどうやって消化しようかと思ってしまいました。
他の実験者たちのために最後のあの選択を選んだ受け。受けだけが助かればという気持ちが強い攻め。
CP的には大満足なんですが、この二人の別の世界観のお話が見たかったな〜としみじみと思ったり。
ただ先生の作品は好きなので次の新刊も楽しみにしております!