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内容についてはさておいて。
表紙は新しく描き下ろされ、「俎上の~」と対になっています。
恭一と今ヶ瀬の背景にはそれぞれの章タイトルをモチーフにした絵が飾られています。
第一章のタイトルは「キッシング・グーラミー」。キッシング・グーラミーとは熱帯魚の一種で、オス同士でキスする性質がある魚らしいです(実際は威嚇行動のようですが)。なので向かい合う二匹の魚の絵なんですね。
そんなタイトルで始まったこのお話を、最終章も同じ魚つながりの「鯉」で締めてるあたり、小技が効いてて上手いなーと思ってしまいました。
いつのまにか妻に浮気調査されてて
まんまと浮気の証拠つかまれちゃった恭一。
なんと浮気調査をしていた調査員は、大学時代の後輩 今ヶ瀬。
妻に黙っててやるかわりに要求されたのは、お金じゃなくって
恭一のカラダだった!!!
と、いうお話なんですけどね。
どーしょーもない流され侍の恭一を好きになってしまったゲイの今ヶ瀬。
恭一を取り巻く女ども、そしてそれに対峙する今ヶ瀬。ほんとすごい。
脚本も素晴らしいのだけど、レディコミ風のBL漫画って感じの絵柄が
なんだかすごく新鮮でした。
とりあえず1冊読んでる間、ぎりぎりするw
読み終えた後は、もやもやw
続巻『俎上の鯉は二度跳ねる』のご用意を済ませてから読み始めるとよいでしょう。
とにかくよく書評を見る作品で、こちらでも。
そしてみんな誉めてるので気になって読むことに(笑)
ノンケとゲイの典型的なパターンというか突き詰めたパターンなのかも。
基本的な部分で設定はよくあるパターンだと思います。
ノンケとゲイの話はロミジュリくらい悲恋めいた究極の恋愛。
だから基本が同じで、似たような話はたくさんあるはずなんですが。
この話の場合、何が突出って……恭一の流されすぎには笑うしかないし、怒りも浮かびますが、私としては今ヶ瀬に注目ですね。
この人強いもん。
普通、ゲイとノンケの場合はゲイが控えめなわけですよ。
どうしても弱気というか、諦めるし、気弱になるし……立場が弱いというのかな。
私が読んできたのはそう言うのが多かったのですが、この話でおや?と思ったのは今ヶ瀬が精神的にとにかくタフなところ。
ノンケ相手に10数年片思い(しかも会っていない間も)十代の少年ではなく、いい大人が普通はそれはないですよね。
それをしつこく思い続けた今ヶ瀬の執念と(笑)再会してからの紆余曲折に結果的にはなんだかんだいいながら負けなかった執拗さ(笑)
考えようによってはあんな恭一のどこがいいのさ!
それを執拗に追いかける(待っている?)今ヶ瀬はストーカーも真っ青です。
そして信じる男は救われるのね♪
終盤のタクシーのシーンは前後も含め泣けます。
泣きながら恭一はこれからも恭一なんだろうな?と先を憂いつつ、今ヶ瀬がんばれよ!!とターミネーターのように強靱な今ヶ瀬の愛情に期待をかけつつ―――
不思議と惹かれる作品でした。
次も読もう。
流され侍、恭一笑
ハッキリいって終始イライラがつのった一冊。だけどのめりこんでしまいました。
相手に流されるまま、受け入れはするけれど、追いはしない。
だから、何の責任もとろうとしない。
残酷なくらいの相手に対する「無関心」が、恭一のずるさだと思いました。
ノンケとゲイの恋。これだけ説得力とリアリティをもった作品は極稀です!
続編の「俎上の鯉は二度跳ねる」のレビューブームに乗っかって、こちらもレビューしようと思います(笑)
新装される大分前にケータイで読み、新装される数日前に普通盤を買い、更に新装盤も読むという・・・(笑)まったくやられましたよ~!!
概要はもう一方の方にみなさんが詳しくされているので、参照してください!
最初の数ページは今ヶ瀬の粘着ぶりに少々ゾっとしたことを覚えています(笑)
ですが、20ページぐらいですぐに今ヶ瀬の一途すぎるまでの一途さに萌えてしまいました。それにしても、流され侍・恭一の流されっぷりは・・・!もはや神の域です。これにはちょっと理由があるのですが。
女の人がスパイスとして絡んでくるBLが大好きで、更に切ない片思いが描かれている話が大好きな私にとっては堪らないシリーズです。
ケータイ配信もされているのですが、やっぱ良作は紙でハラハラしながら一気に読みたいですね!(笑)
キラキラした甘酸っぱいBLではありません。生々しい極まりないです!かにゃこさんが仰っているように、「俎上の鯉は二度跳ねる」をご用意の上で読むことを強くオススメします!