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寝食を忘れるほど研究一筋の博士・七原と、博士の世話を焼くのがライフワークのようなオカン体質の助手・一ノ瀬。
「パンツを寄こせ!」という始まり方が衝撃的です。
2人のドタバタした日常をコメディタッチで描いた作品です。
ですが、実は同時にすごく重いテーマが…。
博士の研究分野は人工知能で、「クラウス」という名前がついています。
あるとき、「クラウス」が博士の想い人の名前だと一ノ瀬が知ってしまったことから物語が動き出すのですが、これがもう重いのです。軽く描いてるけど重い。
死んでしまった人間との約束って、死ぬ側のエゴだなあと思うのです。
誰に聞いても「優しくてチェスが上手くてハンサムで、本当に天使のような男」カール・クラウス。
彼の人格を持った人工知能、そして生前の彼そっくりに作り出される機械の体。
死んでもなお、博士の想い人は博士のそばにいて、博士から朝はおはようのキスを、夜はおやすみのキスを受けているのです。
「どうか僕に、君と僕の夢の続きを見せて」
そんな言葉を残して死んでいくなんて、本当にずるい。
カールは死に、博士は寝る間も惜しんで彼との約束を果たすために研究に没頭し、一ノ瀬はそんな博士のお世話をしつつ、クラウスのテストなどの手伝いもする。
一方通行の3人暮らし、と書くとすごく重そうですが…。
でも重くない。全く重くないのです。
人工知能のクラウスにやきもちを焼いたり、張り合ったりするものの、蓋を開けてみればクラウスの性格って…というようなエピソードがあったり、クラウスに一目惚れした女の子や、大学時代からの友人でクラウスの体の製作を担当しているチャーリーが絡んで来たり、チャーリーの作ったタイムマシンのせいでタイムスリップしたり次から次へといろいろなことが起こって、切なくて苦しい気持ちに浸っている暇がないほどでした。
カールはなんだかなぁと思うし、博士もカールの願いに縛られすぎだし、一ノ瀬が可哀想ではありますが、ふたりともがそれでいいなら、しあわせならいいんだろうなと思った作品でした。
SF世界のほのぼのおとぎ話、のおもむきです。
口絵は、微笑む生首を持つ男?!
すらっと長身の優秀助手一ノ瀬が密かに恋してるのは、天才頭脳だけど無邪気で子供みたいなウルトラ天然の博士七原(ナナ)。
そこにナナが作った人工知能「クラウス」や学生からの友人チャーリーが絡みます。
クラウスは過去のナナの想い人カール・クラウスがモデルで、本人のカールはすでに故人。一ノ瀬は機械と分かっていても、ついついクラウスにヤキモチ感情を抱く毎日。
クラウスは(機械だけど)結構腹黒で、そんな一ノ瀬の嫉妬ゴコロやナナへの想いもみんな分かっていてちょっと意地悪したりして。
一方ド天然激ニブのナナは、一ノ瀬の気持ちもクラウスの当てこすりや仄めかしなども、全〜然気付かない。ほのぼの通り越して残酷ですらあるのですが、一ノ瀬は半ばあきらめモードでナナの世話を焼いているのです。
そんなナナでも『一ノ瀬がいるとリラックスして楽しそう』とクラウスに指摘されて、恋とまではいかないけれど一ノ瀬が自分にとって必要な人なのだ、という自覚はするようです。
何も求めない、そばで一緒にいるだけでいいと言う一ノ瀬と、まるで誓いのキスのような…
キュ〜ン!
「Special番外編」
今度は家事お手伝いロボットを作ったナナ。モデルは一ノ瀬!(思考もトレースしている)
『食事にしますか それともお風呂 それとも僕を?』とナナの手の甲に恭しくキスする試作品01号。
君、何考えてたの?と責められワタワタの一ノ瀬です。
多分、木下先生の御本の中で一番読み返してる本かも。
設定がちょー好きです。
この2人のやりとりを監視カメラでずっと見ていたいなぁと
思います。
できたらこの続き読みたいなぁ。
無理だろうけどさ。
タイムトラベルまでしちゃうんですが、
そんな難しい設定すらサラッと描いてしまう木下先生が大好きです❤︎
ほのぼのラブを、見たいときは
これはオススメです。
男の欲情の描き方も好きだなぁ(^ω^)
えっと…しょっぱなから一ノ瀬くんがナナちゃん博士押し倒してパンツを無理矢理脱がしてたり~…。
でもその理由は…( ゜∀゜)・∵ブハッ
ちょ…ナナちゃん、それは直そうよw
そりゃぁ…一ノ瀬くん脱がしたくなるわよwww
私もクラウスみたいなAIをPCに欲しいです!
基本はめちゃくちゃ紳士的、まれに黒混じり?
あぁー…でもおまけ漫画の一ノ瀬くんモデルお手伝いロボットも捨てがたい(´Д`)
でもこのロボ…奥様放置でナナちゃんにしか尽くさないんじゃ?(;´Д`)
ほんわかぽわぽわと和む癒し系な話でした。
でも「想い人の死」が背景にあるからか…切ない場面がひょこひょこと。
身の回りのことに興味がないという七原と、そんな七原を叱りつつ、面倒を見ている一ノ瀬。彼らは、山奥のような研究施設でクラウドというアンドロイドロボットの研究をしています。
アンドロイドロボットと言えば、人が理想の人間をプログラミングするのかな?きっと、素直で物わかりのいいロボットかもと思っていたのですが、一ノ瀬にとっては違ったようです。
アンドロイドロボット、クラウドは、かつて七海が好きだったカールのかけらを残したというのです。七海が好きな市ノ瀬からしたら、クラウドは確かにおもしろくない奴です。この二人のけんかをふっかけているかのようなやりとりがおかしかったです。